すっかり古賀部長のことが嫌いになってしまった進太郎は、部長の言う事なんて絶対に聞かない、
オレはオレのやり方でうまくなると練習に熱が入ります。
しかしそんな進太郎の目に、一瞬、マークⅥが妖艶な姿に映り、
「私の言う通りに吹いたら……最高の演奏が出来るわよ……」と囁きました。
けれど驚いた進太郎が演奏を止めると、そこにいるのはいつものマークⅥ。
寝不足のせいで幻覚を見たのかと思うけれど、古賀部長のことは嫌いでも、昔のマークⅥのことはもう少し知っておくべきかと、廊下での練習を止めて部室に戻って先輩たちに部長の行方を訊ねることに。
部長と一緒によく部室に泊まっているという梁田先輩が、芥川先輩の家に連れて行ってもらうといいと教えてくれました。
……色々ツッコミ所が多すぎるんですけど!(笑)
そして進太郎と京作は芥川先輩に家に行きたいと言って連れて行ってもらうことに。
芥川先輩の家は旧財閥で森と日本庭園つきの大きなお屋敷でした。
人の良さそうなお手伝いさんがにこにこと出迎えてくれます。
1番上の兄が父の会社を継ぎ、2番目の兄は医者、そして姉は華道の家元とエリート一家です。
その3人と芥川先輩はかなり年が離れているようですけど。
あ、芥川先輩の下の名前が
高志と判明です。
2人は芥川先輩の部屋に通されますが、なぜか工具がいっぱいです。ファゴットの
ダブルリードを手作りしているのだそうです。
細かい作業が大好きな進太郎は興味津々ですが、京作は最初はすごいと驚いたものの、黙々と作業されれば興味のない人間にとってはつまらないだけですね(苦笑)
無愛想な男と無表情な男の背景に花が咲くというなんともシュールな絵面です(笑)
でもこの2人は気が合うようですね。
けれど進太郎と違って芥川先輩は部長のことは信頼しているようです。部長は音楽以外のことはごちゃごちゃ言わない。…芥川先輩は外見のせいで周囲に距離を置かれていそうですもんね;;
芥川先輩がついて来なと言って、進太郎たちが退室しようとすると、お手伝いさんがまた遊びに来てくださいと声を掛けてきました。
芥川先輩が自分の部屋に友達を連れて来たのははじめてで、とても楽しそうだった、と。
そして進太郎は玄関先に飾られていた家族写真に芥川先輩の姿がないことが気になっていた。家族や兄弟と色々あるのはオレだけじゃないんだと、芥川先輩にまたリード作りを見せて下さいと言うと、芥川先輩は笑ってくれました。ただ、その笑顔もちょっと恐いですけど(苦笑)
そして、3人が向かった先は芥川家の隣の病院。2番目のお兄さんが副院長をやっているそうです。
病院の中へ入ると、京作が
吸血鬼の格好をした子供たちとぶつかりました。
ハロウィンでもないのに仮装?
けれどこの子たち、マントや手袋だけでなく、顔に防護マスクのようなものを被っています。
何かの病気で外気に触れられないのでしょうか…?
古賀部長とこのヴァンパイアキッズ、関係がないわけがないですね。
果たして古賀部長のやっていることとは……?