楽器の擬人化!! まさかの!!(笑)
予告でびっくりカラーとありましたので、どんな仕掛けがあるのかと思っていたら、冒頭だけでなく物語の途中にもカラーページがありました。
この手法は最近だとブラコン(BROTHERS CONFLICT)で見ましたけど、まさに今回の1番の見せ場で見開きだったのでインパクトは絶大です!!
さて、順序を追って感想を書いていきたいと思いますが、いつものように詳細には書かないつもりです。思わず熱が入って事細かく書いてしまうかもしれませんが(苦笑)
都内にある丹波第三高等学校に入学した主人公・
滝進太郎。喜んでいても楽しんでいても
無表情のために周りから怖がられている彼の趣味はジオラマ作り。とにかく
細かい作業が大好き。
中学の時はジオラマ部があったようですが、この高校にはない。だからジオラマ以上に燃えるものを見つけたいと意気込んでいますが、友達の
山田京作が吹奏楽部に入るから、お前も一緒に入らないかと音楽室に付き合わされます。
2人の会話を聞いていた上級生たちが、あの曰く付きの吹奏楽部に行くのか、哀れな新入生よ、と泣いています。一体どんな吹奏楽部なんだ!?
そして早速音楽室――の隣の準備室を部室にしている吹奏楽部へ。
そこには数名の部員がいましたが、なぜか積み木崩しの真っ最中。
團拓磨という3年の先輩が負けましたが、何かを磨くのを誰がやるか決めていたようです。
他に3年のおっとりしている感じの
本居倫世(もとおりともよ)、2年で双子の
草川信愛(しあ)&
信乃(しの)、1年の
宮城という女子と、テントに引きこもってお経を唱えているおそらく2年の
梁田貞子(やなださだこ/貞子は本名なのか見た目からのあだ名なのか不明)と、ヘッドフォンで聴いている音楽に合わせているのかカクカクガクガク小刻みに体を揺らしているぽっちゃり男子。この7人が吹奏楽部の部員のようです。
眼鏡女子の宮城さんはなぜか進太郎をキッと睨んで帰ってしまいました。
その手にはサックス奏者・
滝幸太郎のCD。そう、
進太郎の兄です。兄のファンだからその弟が気に入らない的な…?
部室はごちゃごちゃしていて汚い上に、個性が豊かすぎ、でも少なすぎな部員数。
中学でも吹奏楽部で、かつては有名だった丹波第三高校の吹奏楽部に憧れてここへやって来た京作はこれのどこか吹部なんだと怒ります。
入部するのを悩み出した京作ですが、團先輩がさっき負けて押し付けられた物を磨いて来いと京作に押し付け。
古びてカビだらけのケースは、開けなくても中の物の状態が恐ろしいことを雄弁に語っています。
拒否する京作ですが、進太郎は何が入っているのかとケースを開けました。
するとそこには――
人!? 黒ずんで腐りかけた人の死体――!?
しかしそう見えたのは一瞬で、実際に入っていたのは錆だらけで真っ黒になってしまっている、本来は黄金色のはずの
アルトサックス。
こんな状態の物を磨くなんてとても無理だと言う京作ですが、本居先輩の
「とても細かい作業だから慣れないと難しいかもしれないわね」という言葉に、細かい作業大好きの進太郎が
「オレにやらせて下さい」。
そしてサックスは進太郎が持ち帰ることに。
ちなみに本居先輩と團先輩は進太郎が滝幸太郎の弟だと知っていて、勧誘に行こうと思っていたらしいです。
進太郎も京作も学生寮に入っているのですね。
部屋に戻ってからずっとサックスの手入れをしていた進太郎ですが、一ヶ所だけどうしても固くて閉じない所がある。そこが閉じないと空気が漏れっぱなしになってしまって音が出ない…はず。サックスなんて触ったことないから構造はよく分かりません…^^;
いくらやっても閉じられなくて、進太郎も無理かと諦めかけた時、兄から電話が。海外に行っていたけど日本に帰って来て、実家に着いたから自分の母校に進学した弟の様子を気にして電話したようです。
そんな感じで幸太郎の方は弟思いのお兄ちゃんですが、進太郎の方は兄とはあまり話したくないようです。だから用がないならとすぐに電話を切ろうとしたけど、サックスのボタンみたいな所が閉じないけどどうしたらいいかと訊ねました。兄と話したくない気持ちより、サックスを綺麗にしたい気持ちの方が勝ったのですね。
キーオイルが分かる奴いないかと言われ、靴も履かずにそのまま部屋から出る進太郎。夢中になると他の事などどうでも良くなるタイプの典型ですね(苦笑)
自分が吹部だった頃の写真を見ながら微笑む幸太郎。進太郎はいつも部室に遊びに来ていて、どんな楽器にも楽しそうに触れていた。
そのことを思い出し、進太郎に
「やっぱり音楽やるんだな」と嬉しそうに言う幸太郎。
「…いいじゃないか。小さい頃はオレよりお前の方が音楽好きだったんだ。お前、“人に見える”とか言ってよく楽器に話しかけてたじゃないか。楽器はトモダチ~~って」幸太郎にそう言われても、進太郎はそのことを覚えていない。
でもそれが本当なら、部室でサックスを初めて見た時、
人の姿に見えたあれは気のせいじゃなかった――!?慌てて部屋に戻る進太郎。
そしてドアを開けると、そこにはアルトサックス――ではなく、
サックスの部品をつけた裸の金髪美女!?ここがカラーになっているんですが、透明感のある超美麗美少女です!!
このページのために本誌を買う価値アリですっ!!
進太郎は彼女に話しかけてみますが、空気が漏れているために答えられません(笑) 早く油を差してあげてください(笑)
いやー、しかしまさか楽器の擬人化で来るとは思いませんでしたよ(苦笑)
どうしても前作のC:B(CODE:BREAKER)と比べて、「あ、ここが似てる」「この子はあのキャラっぽい」とかいう感想も出てきてしまいますが、その辺は割愛します。
これから進太郎と吹奏楽部にどんな物語が待っているのか、楽しみです!!