「コーセルテルの竜術士」シリーズの感想と、たまに二次創作小説を書いています。
他の漫画やアニメの話もしますので、色々ネタバレ注意です!
〓 Admin 〓
(ゼロサム5月号)
今回で最終回!
ゼロサム創刊12周年号なので、毎年恒例直筆サイン色紙プレゼントもあります。
眠る月の見せる夢に取り込まれてしまったクレリア。
一座のみんなの元へ帰るという夢に、幸せな気持ちで満たされたクレリアはこのまま夢の世界に留まってしまうのか――!?
その頃、ヴィーカさんは資料室で竜都に関する記録を見つけました。
竜都を目指した冒険家の証言をまとめたものです。
大半は見栄を張ったりお金のためだったりの嘘の証言だけれど、中には「行った」と言った後で竜都のこともそこへ向かった理由すら忘れてしまった者もいる。それは竜に記憶を消された者。
1番最近の記録は25年前――って、それってミリュウさんのお父さんのことか…? カルヘーツ出身とかそういうことはどこかに出てましたっけ?
そして、クレリアが眠る月に取り込まれたことに気づいたエトワスは、助けに行かないとと焦りますが、クレリアがいないのに月の力を使ったら体の負担になるかもしれないとクルルに言われ、月の力を自由に使えたら、2人でならできることはいくらでもあるはずなのにと悔しがります。
せめてクレリアと連絡が取れればと思ったその時――。
クレリアは一座のみんなに会えて嬉しがっていますが、これが夢だということに気づいています。
そして自分がイルベックと間違われていることを知り、眠る月の夢に取り込まれてしまったのだと気づきます。
私はイルベックではありませんと答えると、にせものだと眠る月の怒りを買ってしまい、イルベックはどこだと強く迫られ――そこへ、マシェルの子竜たちが来てクレリアを守ってくれました。子竜たちはコーセルテルから月の力をもらったから、気配に紛れて身を隠す術ができる。
けれど旅の月の呼び声を聞いて眠る月は目覚めたから、この声を止めないと眠る月は眠らない。だからクレリアに早く出て行けと言うナータ。相変わらず容赦ない^^;
しかし、クレリアは眠る月と話してみると言い出します。
旅の月にはもうケンカをする理由がないし、この地に住めば“夢”でなくても会って話すことができる。その気になれば一緒に暮らすことだって。
困惑するアータに対し、ちゃんと顔を見て話すのは大事だと肯定するタータ。
そして、マシェルはそれを許可しました。
マシェルがクレリアとエトワスの声を繋ぎ、クレリアがこれから眠る月と話そうとしていることを伝えると、エトワスが自分が直接行って話すと言いました。
そこへちょうどヴィーカさんが出てきて、クレリアの記憶を守る手がかりを見つけたと報告すると、エトワスはこれで万全で行けると安堵します。
ヴィーカさんには後で師匠と来てくれと告げ、エトワスは――飛びました。
眠る月の引っ張るままに飛べば、その先にクレリアがいる、と。
引っ張られるままに飛ぶと行っても、直線距離で飛んで行くのではなく、暗竜術と同じで空間と空間を繋ぐ術です。
だから眠る月だけでなく、イルベックも相当の力を使う。けれどエトワスの弱い体では――。
クレリアはハッとし、空に向かって月の力を私に下さいと叫びます。
「私が術を使いますっ。だから眠る月に引かれるのではなく、ここへ!! 私の所へ来て下さい!!」
そしてエトワスは、無事にクレリアの元へ。
でも抱き留められるって、男女の立場が完全に逆です(苦笑)
そしてマシェルと、集まって来ていた他の竜術士たちが眠る月の力を抑え、2つの月が話せるようにしてくれました。
そしてエトワスは――イルベックは、自分はこの地上を旅する人間(ひと)となると宣言しました。
眠りも夢も妨げないし、同じ星にいるのだから寂しくなれば会いに来る。そしてこの地にははるか昔からお前を守る友がいることを忘れるなと言います。いつでもその手を繋ぎ、語り合って笑い合ってくれるはずだ、と。
そしてコーセルテルは、会えて嬉しい、ありがとうと伝え、再び眠りにつきました。
眠る月の気配が消え、これで一安心と思ったら、エトワスがクレリアを怒りました。いつも危ない目にばかりあって、少しはじっとしていられないのか、と。でも――
「目をはなすとあぶなっかしくて仕方ないから、俺はクレリアの側にいたいと思う。少しは役に立つようにがんばるから、一緒に旅を続けても――いいか?」
周りに人がいることを完全に忘れてますね(笑)
クレリアもすごく嬉しそうだからいいんですけどね!
だけどエトワス、クレリアの返事を聞く前にぶっ倒れました(苦笑)
ヴィーカさんはミリュウさんに連れられ、コーセルテルの手前の谷までやって来ました。
コーセルテルには竜術士と秘密を守ると約束した人間しか入れないし、竜術士1人につき1人だからミリュウさんではヴィーカさんを連れて行けない。
でもミリュウさんはヴィーカさんと約束してくれそうな人を紹介すると言ってランバルスさんの名前を出しました。ヴィーカさんの曾祖父と同じ名だと言いました。ランバルスさんは祖父の名前を借りていたのですね。
そして、そこへクレリアとエトワスが戻って来ました。
ミリュウさんはそれを分かっていてヴィーカさんをここまで連れて来たんですね。
「旅の月が閉じた里で暮らしていけるとは思えなかったし」って、それって最初からイルベックがコーセルテルには住まないだろうと予想していたってことですよね^^; カディオさんはイルベックがコーセルテルで暮らせるように手を回すって言ってたけど。どちらの場合の対策もあるに越したことはないですけど。
これで長いようで短かったクレリアとエトワスの物語は終わりです。
ちゃんとハッピーエンドで良かった良かった^^
告白はしたんだかしてないんだか微妙な感じですが。いや、したんですけど。一応…。
コーセルテル本編の再開は3ヶ月後の8月号から。ちょっと長いな…。
その分、今後の展開に期待してます!!
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ランバルスさんとヴィーカ
クレリアとエトワスの物語が描かれるのはここまで。けれど二人の物語はこれからも続いていきます。それが見られないのが寂しいですね。
コーセルテル側から描かれるお月様騒動の後は、ヴィーカを巡るお話になるのでしょうか。ヴィーカは父・ランバルスさん同様、コーセルテルの伝説を知った上でコーセルテルに辿り着こうとしています。自力でコーセルテルに辿り着いて竜術士となった方々のうち、事前にコーセルテルのことを知っていたのはランバルスさんだけです。
ランバルスさんがコーセルテルに向かったのは、病で亡くなった最愛の妻・シーダさんが愛した伝説のある地で人生を終えたいと思ったから。
その娘であるヴィーカの場合は、父と母の悲願を果たすため。
コーセルテルへ行きたい理由が愛する家族の願いを叶えるためであったのが、ランバルス・ヴィーカ父娘の共通点ですね。
この二人の再会のときはいつになるのか。ミリュウ、いつ迎えに来てくれるんでしょうかね?
ランバルスさんが埋葬されたシーダさんのお墓をコーセルテルに移すことができれば、ヴィーカは母の墓参りのためにコーセルテルを訪れることができます。ヴィーカがランバルスさんの跡を継いでくれたら、ランバルスさんは引退後もシーダさんの墓参りのためにコーセルテルを訪れることができます。
ヴィーカが次の地竜術士になってくれるかどうかはまだわかりませんが、私個人としてはそうなってほしいと思います。
コーセルテル側から描かれるお月様騒動の後は、ヴィーカを巡るお話になるのでしょうか。ヴィーカは父・ランバルスさん同様、コーセルテルの伝説を知った上でコーセルテルに辿り着こうとしています。自力でコーセルテルに辿り着いて竜術士となった方々のうち、事前にコーセルテルのことを知っていたのはランバルスさんだけです。
ランバルスさんがコーセルテルに向かったのは、病で亡くなった最愛の妻・シーダさんが愛した伝説のある地で人生を終えたいと思ったから。
その娘であるヴィーカの場合は、父と母の悲願を果たすため。
コーセルテルへ行きたい理由が愛する家族の願いを叶えるためであったのが、ランバルス・ヴィーカ父娘の共通点ですね。
この二人の再会のときはいつになるのか。ミリュウ、いつ迎えに来てくれるんでしょうかね?
ランバルスさんが埋葬されたシーダさんのお墓をコーセルテルに移すことができれば、ヴィーカは母の墓参りのためにコーセルテルを訪れることができます。ヴィーカがランバルスさんの跡を継いでくれたら、ランバルスさんは引退後もシーダさんの墓参りのためにコーセルテルを訪れることができます。
ヴィーカが次の地竜術士になってくれるかどうかはまだわかりませんが、私個人としてはそうなってほしいと思います。
Re:ランバルスさんとヴィーカ
ヴィーカが今後どのようにコーセルテル本編に絡んでくるかはまだ分かりませんが、ランバルスさんの娘なら地の資質は持っている可能性が高いですし、そうであるなら次の地竜術士になる可能性もあります。
けれどヴィーカは次期領主という立場があり、それは本人も嫌がってないように思えますし、何より基本的に竜術士に選ばれる人間には帰る場所がない者がほとんどなので、家族のいるヴィーカは竜族の反対がありそうな気がします。
むしろヴィーカが竜術士にならず、別の人になってもらった方が、ランバルスさんが引退した後、ヴィーカと会いやすい状態にはなると思います。後継者が見つからなかったらダメですけど;;
それに、ランバルスさんがコーセルテルで人生を終えたいと思ったのは竜術士になる前のことで、現在家族を持っている彼が今でもこの地に骨を埋めたいと思っているとは思えません。むしろ出て行ってもらわないと……ユイシィと一緒に!!
何にせよ、ヴィーカがどのように本編に登場するのか楽しみですね♪
けれどヴィーカは次期領主という立場があり、それは本人も嫌がってないように思えますし、何より基本的に竜術士に選ばれる人間には帰る場所がない者がほとんどなので、家族のいるヴィーカは竜族の反対がありそうな気がします。
むしろヴィーカが竜術士にならず、別の人になってもらった方が、ランバルスさんが引退した後、ヴィーカと会いやすい状態にはなると思います。後継者が見つからなかったらダメですけど;;
それに、ランバルスさんがコーセルテルで人生を終えたいと思ったのは竜術士になる前のことで、現在家族を持っている彼が今でもこの地に骨を埋めたいと思っているとは思えません。むしろ出て行ってもらわないと……ユイシィと一緒に!!
何にせよ、ヴィーカがどのように本編に登場するのか楽しみですね♪
これから
ご返信ありがとうございますvv
石動先生によればコーセルテルのキャラには境遇の違う同類というものをわざと入れてらっしゃるとのこと。イフロフさんとランバルスさんという「娘のいるやもめ」もその一つなのだそうです。
ヴィーカの場合「名家出身の学者」という点でテイムさんと、「父親が竜術士」という点でアグリナと、境遇の違う同類に当てはまります。
私がヴィーカに次期地竜術士になってほしいと思のには、テイムさんと同じようなことになってほしくないという思いがあります。
ヴィーカの母・シーダさんの結婚が一族の望むものでなかったのであれば、その娘のヴィーカにはなんとしても一族の意向に沿ったふさわしい相手が望まれるでしょう。たとえヴィーカとの相性がよくない人であっても。
その結果、テイムさん同様に家族と絶縁にいたってしまうまでに関係が壊れてしまうことになりかねません。テイムさんは妻子を夢より大事にできなかったことを悔やまれていました。決して妻子のことを嫌っていたわけではないのです。
ヴィーカにテイムさんと同じようになってほしくはありません。
ご両親のような仲になれる人と一緒になってほしいです。
竜術士で家族がいる人たちは約束を交わしているか、縁が切れてしまっていたり会いづらい状況にあります。
イフロフさんは奥さんと「もう探しには来てくれないだろう」ほどの大喧嘩した末に家を飛び出してコーセルテルにたどりつきましたが、火竜術士になる前に、奥さんのことで火竜族から何か言われなかったのでしょうか。
もう縁は切れたものとイフロフさん自身が思い、一族もその応えを受け入れたのでしょうか。
ランバルスさんはユイシィたち地竜の子たちとふれあうなかで今のような明るさを取り戻されていきました。コーセルテルで生きるということは、コーセルテルの伝説を愛したシーダさんと共に生きるということだと思えるようになったのだと思います。
今はもうコーセルテルに骨を埋めようとはおもってらっしゃらないでしょう。
こうして幸せに暮らしていらっしゃるのですから。
石動先生によればコーセルテルのキャラには境遇の違う同類というものをわざと入れてらっしゃるとのこと。イフロフさんとランバルスさんという「娘のいるやもめ」もその一つなのだそうです。
ヴィーカの場合「名家出身の学者」という点でテイムさんと、「父親が竜術士」という点でアグリナと、境遇の違う同類に当てはまります。
私がヴィーカに次期地竜術士になってほしいと思のには、テイムさんと同じようなことになってほしくないという思いがあります。
ヴィーカの母・シーダさんの結婚が一族の望むものでなかったのであれば、その娘のヴィーカにはなんとしても一族の意向に沿ったふさわしい相手が望まれるでしょう。たとえヴィーカとの相性がよくない人であっても。
その結果、テイムさん同様に家族と絶縁にいたってしまうまでに関係が壊れてしまうことになりかねません。テイムさんは妻子を夢より大事にできなかったことを悔やまれていました。決して妻子のことを嫌っていたわけではないのです。
ヴィーカにテイムさんと同じようになってほしくはありません。
ご両親のような仲になれる人と一緒になってほしいです。
竜術士で家族がいる人たちは約束を交わしているか、縁が切れてしまっていたり会いづらい状況にあります。
イフロフさんは奥さんと「もう探しには来てくれないだろう」ほどの大喧嘩した末に家を飛び出してコーセルテルにたどりつきましたが、火竜術士になる前に、奥さんのことで火竜族から何か言われなかったのでしょうか。
もう縁は切れたものとイフロフさん自身が思い、一族もその応えを受け入れたのでしょうか。
ランバルスさんはユイシィたち地竜の子たちとふれあうなかで今のような明るさを取り戻されていきました。コーセルテルで生きるということは、コーセルテルの伝説を愛したシーダさんと共に生きるということだと思えるようになったのだと思います。
今はもうコーセルテルに骨を埋めようとはおもってらっしゃらないでしょう。
こうして幸せに暮らしていらっしゃるのですから。
Re:これから
ヴィーカが育ての親の言いなりになるような子だったら、そもそも彼女は学者にはなっていないと思いますし、剣術だって身につけてはいなかったと思います(苦笑)
だから婚約者がいたとしても気に入らなかったら絶対に突っぱねると思います。
イフロフさんは奥さんがいたことを竜族に伝えていなかったのではないでしょうか?
家族がいない者といっても、自己申告で竜族が調べているわけではないみたいですし。
だから婚約者がいたとしても気に入らなかったら絶対に突っぱねると思います。
イフロフさんは奥さんがいたことを竜族に伝えていなかったのではないでしょうか?
家族がいない者といっても、自己申告で竜族が調べているわけではないみたいですし。