コーセルテルの竜術士物語～海に行く話～

（ゼロサム２００８年６・７月号誌上販売）

コーセルテルドラマＣＤ第２弾！
今回は、原作ではバラバラだった、マータが海の夢を見てから皆で海へ行って帰って来るまでのお話がまとめられています☆
前回の感想はブログにはないので、一応キャストも載せておきます。

☆キャスト☆
マシェル…宮田幸季
ナータ…下野紘
サータ…竹内順子
アータ…高橋美佳子
マータ…真堂圭
タータ…福圓美里
ハータ…仙台エリ
カータ…仲西環

カシ…寺島拓篤
ミリュウ…緑川光
ジェン…〆野潤子
エレ…斎賀みつき
リリック…代永翼
アグリナ…野中藍
リタ…福原香織
シオリア…成田剣

ナレーション…兵藤まこ

追加キャストは寺島さん、斎賀さん、代永さん、福原さん、成田さんの５人です。
■寺島さんのカシは何か普通にカッコよかったです（笑）　カシのイメージとはやや異なりますが、カッコよかったのでいいです（笑）　そのうち慣れるだろうし。
■エレさんは斎賀さんじゃやっぱちょっと低いかな～って感じです。まぁ、「姐さん！」って呼びたくなる雰囲気はありましたが（笑）　これでカディオ（三木）さんとの掛け合いしたらどうなるんだろう（苦笑）　いや、その前にミリュウさんの前で照れるのが…（笑）　でもカッコイイエレさんでした！
■リリックも代永さんじゃやっぱり低すぎでした…が、しかし！　代永さんのおどおどボイス（ｎｏｔ三橋）が保志さんのおどおどボイスとちょっとだけ似ていることを発見。私、リリックは保志さんがいいと思っていたので、これは慣れれば全然問題なくなりますね、きっと。まぁ、今回はそれほど受難していませんでしたが（笑）
■福原ちゃんのリタはめっちゃ明るくて元気で可愛かったですｖ　私、福原ちゃんといえば妖逆門のきみどりくらいしか知らないので、リタが福原ちゃんだって知らなかったら絶対に分からなかったですよ。
■シオリアの第一声を聞いた時は普通に「文次郎だ！」と思いましたけど（笑）　やっぱりちょっと低い気はしましたが、シオリアの雰囲気にはぴったりでした＾＾　成田さんのツンデレって珍しいよね？（笑）

子竜たちは相変わらず可愛くて可愛くて…特に今回はサータにメロメロでした（笑）
みんな台詞が多かったせいか、ちょっとしゃべり方が普通になってしまっていた気がしましたが…まぁ、子竜たちも別に舌っ足らずというわけではないんですけどね。
下野さんは頑張ってるよ、うん（何
カシはとにかくカッコよかったです。

フリートークでは、下野さんが弄られていました（笑）　さすが下野さん（苦笑）
最後の方ではいじけてしまっていたらしいです＾＾；
皆さん次もあるといいなって言ってくれてましたし、ぜひ３巻も出て欲しいですよね！
っていうか出てくれないと困る！
だってまだメオが出てないじゃないですか！！
地竜家・光竜家もまだまったく出てないのでぜひともお願いします！！
アニメ化してくれたらもっと嬉しいんですけどね～。

コーセルテル ５１話

「月の精霊①」　（ゼロサム９月号）



珍しく①とかついてますよ。
コーセルテル初の長編になるのでしょうか…？

で、絵はノーセですが、出ては来たけど別に活躍も何もしてません（笑）
ただ描きたかっただけです。
先代補佐竜の中ではノーセが１番好きです。

大地の精霊・クレイベルは、長い間ずっと眠り続けていたお陰で今はまったく眠る気にならないそうです。
しかし、夜になれば皆は寝てしまい、もちろん、マシェルの子竜たちもおやすみの時間なので暇を持て余し中。
と、突然何かを感じ取ります。
彼女だけでなく、ルンタッタやカシなど他のコーセルテルにいる精霊たち、そして竜王の竜術士も。
一体どうしたのでしょうか…？

そして、寝ようとしていたマシェルの元へクレイベルがやってきます。子竜たちを起こさないように２階の窓から（笑）
で、クレイベルが来た理由は、月の精霊の寝言が聞こえたから。
この世に２人しかいない月の精霊の１人――眠る月の精霊“コーセルテル”。
気の優しい良い精霊だけれど、ひとつだけ悪いくせを持っている。
それは常に眠り続けながらも、半身である旅の月の精霊を想い、時々会いたいと呼ぶ。けれど旅の月はどこにいるか分からないし、答えない。
そうすると寂しくなって、近くにいる精霊を自分の夢に引き込んでしまう。
な、なんと迷惑な＾＾；
しかも、それは精霊だけではなく、月の術資質を持つ者も同様。つまり、マシェルは該当者というわけです。
眠る月が寝言で旅の月を呼んだ。だから精霊たちは眠る月が深い眠りにつくまで篭る。
クレイベルはマシェルに、夢で知らない者に会ったら気をつけなさいと言って帰りました。

翌日、ランバルスさんとノーセがやってきます。
ノーセがクレイベルに会いたいけれど、いくら呼んでも出てきてくれないと言い、マシェルはその理由を話そうとしますが、他の子竜たちは地下に遊びに行ったものの、ナータはまだそばに。
話せば心配するので聞かせられないとマシェルが困っていると、ハータとカータが、竜王の竜術士さんがナータもおいでと呼んでるとやって来て、ナータもマシェルが自分に聞かせたくないということを察して渋々地下へ。
しかし、竜王の竜術士さんは、そのマシェルが話せないことを子竜達に――。

マシェルの話を聞き、何百年かに一度、コーセルテル中の精霊たちがいっせいに引き篭もると本で読んだことがあると言うノーセ。
けれど“月”にまつわる力についてはろくな記録が残っていないので詳しくは知らないようです。
「竜都がなくなって以来、必要もなくなったわけだし…」と呟いてから慌てるノーセ。それは里長だけの極秘だと言って誤魔化しますが、必要がないって…やっぱり“月”の術資質がないと竜王の竜術士にはなれないとかそういう…？
で、クレイベルには会えないわけですが、それは本当の目的ではなかったようです。
先月もでしたが、北の森の泉の話。
でも、先月は水かさが減っただけでしたが、とうとう涸れてしまったそうです。
地竜術で地下の様子も、水竜術で水の流れも分からない。だから大地の精霊なら何か分かるかと思って寄ったんだそうですが、元々自分たちで調べるつもりだったから何とかなるだろうと、ランバルスさんはわりと余裕です。
代わりに、マシェルの心配を。
マシェルが大丈夫だと断言すると、頭を撫でて、手に余る事があったらいつでも言ってこい、と。
そして、カディオさんたちももう来ているだろうと、ランバルスさんとノーセは北の森へ向かいました。
しかし、ユイシィではなくわざわざノーセが来ていること、そしてカディオさんも呼んでいるとなると、何か大変なことになっているのかなと考え、マシェルはハッとしました。
その理由は――。

竜王の竜術士さんに話を聞き、すぐさまマシェルの元へ行こうとするナータ。
しかし、竜王の竜術士さんに止められます。
マシェルは自分の幸せが何か分かっているから、精霊の見せる幸せ（ゆめ）には惑わされたりしない。
むしろ、月の精霊の影響を受けて困るとすれば、マシェルの子竜たちの方。
月がまた深い眠りにつくまではほんの数日。その間はマシェルと竜術を使わない方がいい。そうしなければ、マシェルと引き離されてしまうかもしれない――。
それを聞いてみんな慌てますが、家でおとなしくしていれば大丈夫だと言われ、上へ戻ります。

しかし、上にマシェルがいません。
代わりに、テーブルの上に「急用ができたので出かけます。すぐ帰るからまっててね」と書かれた置き手紙が。
別に大したことじゃないはずなのに。
ナータは、今までにない不安を感じています。

そしてマシェルはどこへ行ったかというと、北の森へ向かっています。
術資質は同じ力を持った者同士でないと分からない。
だから、クレイベルも気づかないはず。
そう――月の術資質がある者は、もう１人、カディオさんがいる。
カディオさんはその事を隠しているから、誰も知らないはず。
だから自分が知らせなくてはと、マシェルが急ぐ――！！

今月はここまで。
わざわざ①とあるのですから、そう簡単には終わらない！？

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コーセルテル ５０話

「木竜少年たちの杞憂」　（ゼロサム８月号）



祝☆連載５０回！！
なのに主人公がいない罠（苦笑）

先月の謎とフラグの答えが早くも出たのはいいですが…
だから私は、カディエレ派じゃなくてミリュエレ派だって言ってるでしょ！！＞＜
公式でカディエレと決定なら、ちゃんと受け入れますけども。
カディエレになると、ミリュジェンになっちゃうからやめて！！（メオジェンの心配か！∑￣□￣；）

カディオが見た肖像画に描かれていたのがエレさんだったらしい、とノイに話すロイ。
しかし、ノイはうそだと言って信じません。
そもそもその肖像画と初恋のお姫様の肖像画が同じものとは限らない、と。
だからカディオさんの初恋の人がエレさんだとは言えない。
お、ノイは私と同意見ですね。
しかし、それが原因でケンカになってしまった２人。
そこへキーニが「カディオが呼んでるよ」とやって来ました。

そして２人はカディオさんの所へ行きますが、互いに顔を背けてて、「またケンカしたのか？」と呆れられます。
っていうか、痴話喧嘩は日常茶飯事ですか（笑）
で、カディオの用事とはエレさんの所へのお使い。
エレさんの名を聞いた途端、ノイは怒り出します。
用件は、北の森の泉の水かさが急に減り出したから調べてほしいと伝言を頼まれ、その詳細と道を書いたからそれを届けてもらいたいという竜術士としての仕事でした。
オレが行ってもいいんだが、とカディオさんは言いますが、初恋の人のことがあるのでノイは２人を会わせたくないらしく、書類を奪い取ってロイと共にさっさと出て行きました。
もっとも、カディオさんはエレさんに嫌われていることを知っているから、２人にお使いを頼んだのでしょうけどね。
明らかに様子のおかしなノイにカディオさんが首を傾げていると、キーニが「初恋の肖像画がどうとか言ってたよ」と告げます。
そんな前に話したことを何で今更と考え、この前畑で少しその話題になったことを思い出します。
そして、ロイの様子がおかしかったことも。
なぜロイが動揺したのか、自分の言葉を思い返して――カディオさん、倒れました。
顔は見えていないですが、キーニによれば真っ赤になってるそうです。
な、何その純情っぷり…！！
初恋の話をした時も可愛かったですが、ここまでとは！！
しかし…それって初恋がエレさんだったってことですか…！？＞＜

さて、水竜家に向かったノイとロイ。
ロイが何でそんなに怒ってるんだと訊きます。
「好きだった肖像画の人にこんな人世からはなれた場所で会えるなんてステキだと思わない！？」と言うと、「リリックみたいな事言わないで」とばっさり（笑）　リリック可哀想（苦笑）
でも、ノイもそれはロマンティックだと思うと言います。ただ、相手がエレさんなのが大問題だと。
何でと聞き返すロイに、ノイは憤慨します。なぜかと言うと…
「エレさんは家事ができないじゃない！！」（どーん）
エ、エレさん可哀想…（苦笑）
カディオさんは世話好きだから、相思相愛になったら相手に対して当たり前のように世話を焼く。
ただでさえ忙しいのにこれ以上仕事が増えたら彼は――。
ロイも気づいて頭を抱えます。
「カディオのお嫁さんになる人は、家事はもちろん、かしこくて、やさしくて、何より、カディオの事を一番に考えてくれる人じゃなきゃ。カディオには、幸せになってほしいもの」
そう言ったノイに、ロイもそうだねと頷きました。
初恋の人がエレさんじゃなければいい。
もう一人の方は姉妹だと言っていたけどどんな人だろう。
エレさんの姉妹ならいい人できれいな事はまちがいない。
エレさんがあれだけ家事ができないんだから逆にすごくできたりして。
竜術士じゃなければ、竜ではなく恋人を一番に思ってくれるはず。
そんな人なら安心して応援できる。
そんな会話をしながら歩いていた２人は、顔を見合わせました。
何かいいことを思いついたようで（苦笑）

そして水竜家に着くと、生憎とエレさんはラティとティルクを連れてお散歩に行ってて不在。
しかし２人は必死なので、リリックに知っていることを全部教えてと迫りました。

一方、そのお散歩中のエレさん。
家のすぐそばまでは戻って来ていますが、ティルクが疲れたためにおんぶをねだります。
エレさんはダメよと窘めますが、ラティもだっこと２人でぐずり始めたので、仕方なく２人を持ち上げます。
いくら幼竜とはいえ、さすがに２人は重たいですよねー＾＾；　お疲れ様です。
と、エレさんは前をフラフラと歩くカディオさんを発見。
声を掛けると、驚いたカディオさんが思わず「エレッダ・カレナス」とエレさんの本名で呼んでしまいます。
本名で呼ばれるのが嫌いなエレさん。
「その名で呼ばないで」と怒って背筋を伸ばした拍子に、背中のティルクが落ちそうになり――カディオさんがティルクの背中を受け止めました。
そしてロイ達が来たかと訊ねますが、エレさんは散歩の帰りだと答えます。
するとティルクが、背中から離れて行くカディオさんの手をくいくいと引っ張りました。
それを見てカディオさんは納得し、ティルクを自分の肩に乗せました。
高いと喜ぶティルクを見て、ラティもあたしもとねだり、カディオさんはもう一方の肩へラティを乗せます。
「木竜（うち）の子らも小さいうちはよく肩に登りたがったもんだ」と笑うカディオさんに対し、あまりに軽々と持ち上げるので、言葉にはしていませんが悔しがるエレさん。
そんな彼女を見て、とてつもなく微妙な表情で微かに微笑むカディオさん……一体このカットの意味は何！？　意味深すぎる！！　ノォーーーーー！！
そしてエレさんに、「あいつらが…何かおかしな事言っても気にしないでくれ」と一言だけ告げ、水竜家へ向かって歩き出しました。
…どうでもよくないんですが、こうして４人が同じコマにいるとホントに親子にしか見えないｏｒｚ

カディオさんは寄らずに（ロイとノイに会わずに）帰ったようですが、ロイノイがリリックから話を聞いている所へエレさんたちは戻ってきました。
リリック情報によると、エレさんのお姉さんはつねに他人のためを考えていて、王女様のような生活よりもかわいい奥さんにあこがれていたそうです。
それをちょうどいいと言うノイ。
あなたはお見合い話を持ちかける親戚のお節介おばさんですか（苦笑）
あ、あと、姉と言っても双子だそうですよ。
で、何の話をしているのかとエレさんが訊ねると、慌てたロイが思わず口を滑らせ、カディオさんの初恋の人らしいこと、エレさんが失くしたイヤリングの件の肖像画で見たらしいことをばらしてしまいます。
でもエレさんは、本当だったら少し可哀想だと笑います。
お姉さんはもう結婚していて、子供が２人いるお母さんになってるそうです。
「えーっっ！？」と声を上げるロイとノイ、「エレ、おばさんなの！？」と、その通りだけど２０代女性に対してそれは言っちゃいかんよな言葉を漏らしてしまったリリック（苦笑）
でもエレさんは、あの物知り木竜術士はそのことはきっともう知っていて、いい思い出になってるんじゃないかと言います。そして、初恋話で今頃気づかれてもはずかしくていたたまれないだろう、と。
「あの人は十分幸せで…自分でもそれをわかっているわ。木竜（あなた）たちのおかげでね」
そう言って、ラティとティルクを肩に乗せ、楽しそうに笑っていたカディオさんを思い出し、エレさんは微笑みました。
そしてロイとノイは本来の目的であった泉の書類をエレさんに渡し、帰ります。

部屋へ戻ってその書類に目を通したエレさんは、お姉さんのことを思い出します。
女王には向いてなかったけど、優しくてしっかりした自慢の姉だった。
誰が好きになってもおかしくない――。
そこでエレさんは、その肖像画に、頬に作ったすり傷まできっちり描かれていたことを思い出します。
そして「なんでよりによってあんな肖像画（え）覚えてるの！？　やっぱり嫌な奴っっ」と怒り出し、ストレス発散のためにリリックを剣の稽古に…リリック可哀想（苦笑）
でも、エレさんは本当にカディオさんの初恋の人がお姉さんの方だと思っているんでしょうか？
まぁ、ロイがお姉さんの方だと思い込んで発言していたので当然か…。

そして、家に向かっているロイとノイ。
エレさんもたまには料理に成功するらしい。
家事が苦手でも他の所で手助けしてくれれば問題ない。
竜術士同士ならずっとコーセルテルで一緒にいられる。
どっちが初恋の人かわかればいいのに。
でもそんなのカディオに聞けない。
こんな話してると知ったらきっと真っ赤になって倒れちゃう。
そんな会話をしていた２人は、顔を見合わせます。
何やらまずいことに気がついたようで、とても微妙な笑みを浮かべてます（苦笑）
そして畑での話は聞かなかったことにして、今夜はカディオさんの好物でも作ろうと道を行くのでした。

う～～～ん……エレさんはともかく、やっぱりカディオさんはエレさんのことが好きなんでしょうか…？
私もカディオさんには幸せになって欲しいけど、エレさんにもミリュウさんと幸せになって欲しいわけで。
カディオさんみたいな人には、モーリンさんタイプがいいかなと思いますが、モーリンさんは既婚者なのでもちろんダメですし。
ますますコーセルテルキャラの恋愛から目が離せませんね！
しかし…主人公に色恋沙汰がないのはなぜだ（苦笑）
頑張れ、アグリナ！！（←マシェルに頑張ってもらいようがないのでアグリナに頑張ってもらうしかありません/苦笑）
あ、ちなみに今回の扉絵はエレさんとお姉さんの肖像画と、それを眺めている掃除のバイトをしていたらしいカディオさん。服装から貧乏なことが窺えて悲しいです…。

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コーセルテル ４９話

「水と光のおくりもの」　（ゼロサム７月号）



エレさんが主役なんだかリリックが主役なんだかマリエルが主役なんだか（苦笑）
え？　むしろ主役はカディオだって？（苦笑）

地底湖に住む水獣人から届けられたエレさんの荷物。
コーセルテルに着いた時に失くしてしまったものだったらしいです。
けれど中に、エレさんが故郷を出る時に唯一持って来た、姉とおそろいのイヤリングが入っていなかった。
エレさんは大した物じゃないからいいと言いましたが、荷物を受け取った時にほっとしたようなうれしそうな表情をしているのを見たリリックは、やっぱり大切なものなんじゃないかと思い、それを探すことに。
でも、見つかるかどうか分からないから、エレさんには内緒。
そして、地底湖に行くので、灯りが必要ということで、光竜術士の家へ。
陽の光の届かない場所でも辺りを照らせるのはラスエルさんだけだから。
しかし、生憎とラスエルさんは里に戻っていて不在。
話を聞いたマリエルが一緒に行くと言い出しますが、今のマリエルの力では暗い所にそう長くはいられない、途中で倒れたりしたら迷惑だとモーリンさんに窘められます。
代わりにモーリンさんはうす灯り玉の光を強くしたものをリリックに貸してくれました。
リリックの役に立てなくて落ち込むマリエルですが、すぐにいいことを思いついたと立ち直りました。
さて、いいこととは一体…？

ところで、リリックってばもしかしてマリエルの気持ちに気づいていない？＾＾；
うっわー。自分じゃあんなに女の子にヘラヘラするくせに、自分の方に気持ちを向けられていても気づかないなんて…どこまでも可哀想な奴め（苦笑）

そして、マリエルは畑仕事をしているカディオさんと、それを手伝っていたロイの元へ。
メオの所に行ったらイフロフさんにカディオに聞くのが確かだと言われた、と。
これでは何だかさっぱりですが…。
「エレさんの思い出のイヤリング、どんなだったか知ってますか！？」
そうマリエルに訊かれ、ロイが「いくらカディオでもそんな物までわかるはずないだろ！？」と言いますが、カディオさん、「あれかな…？　白い小さい花が連なった――…」って。知ってるんかい！（笑）
ロイが、本当にコーセルテルに来る前からエレさんと知り合いだったのかと訊きますが、カディオさんは、昔見た絵にそういう飾りをつけて姉妹で描かれていたんだと答えました。
マリエルはそれを描いてもらいますが…ここで、ロイがふと気づきます。
以前、カディオさんは初恋が絵のお姫様だと言っていたことを。
あれ、それってまさか…！？と、ロイはひとり慌て出します。
うーん…カディエレ派なら、食いつくところですが。
私は昔のお姫様の肖像画、だと思っていたので…。
とりあえずミリュエレ派ですし。
でも、わざわざ出すってことは、そうなの…かな？　うう～ん…－－；

次の日。
また出かけるリリックを不審に思うエレさん。
荷物が見つかってから様子が変だったということで、まさか、と何となく感づきます。
と、木の陰に隠れていたマリエルを見つけます。
リリックはいないと教えると、マリエルは思わず「はい」と答えてしまいます。
つまり、リリックが何かしていることを知っている。
エレさんは笑顔でマリエルに詰め寄りました。

そして、夕方。
帰ってきたリリックに、エレさんはありがとうと言いました。
けれど、マリエルがしゃべったわけではありません。
マリエルはリリックが秘密と言ったことを守って口を割らず、エレさんが「特別武術訓練うける？」って言ったら、恐がるどころか喜んで「やります！」と答えたそうで（笑）
マリエル、絶対内容を分かってない（苦笑）
で、マリエルは言わなかったけれど、色々考えてエレさんが出した答えが当たっていた、ということです。
荷物を見てほっとしたのは、昔の物を見ても、故郷を出た時にあった悲しみや怒りが浮かんでこなかったから。それらはコーセルテルで暮らしている間に忘れた、だからもういい。
そしてエレさんは、リリックがイヤリングを見つけられなかった時に渡してと、マリエルからの預かり物を渡します。
その中に入っていたのは、小さな白い花が連なったイヤリング。
マリエルはメオにこれを作ってもらったのですね。

で、また次の日（かな…？）
リリックは光竜術士の家へお礼を言いに行きます。
あのイヤリングはエレさんが失くしたものにそっくりで、すごく喜んでいた、と。
つまり、カディオさんの記憶がすごく正確だった、と…？（苦笑）
えー、何ですかこのフラグ。いや、フラグは前からずっと立っているのですが。
それでも私はミリュエレ派ですから！！
ええと、そうじゃなくて。
お礼に何かしたいと言うリリックに、マリエルは…
「リリックさんと一緒にエレさんの特別武術訓練うけたいですっっ」
と、キラキラと表情を輝かせて言ったのでした（笑）
リリックの方は…言うまでもなく、真っ青です（苦笑）

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コーセルテル ４８話

「マシェルの思い出」　（ゼロサム６月号）



珍しくマシェルが主役をしている…（苦笑）
※コーセルテルの主人公はマシェルです。

今月は巻頭カラーです！
ドラマＣＤ第２弾の誌上販売も開始！
見開きの扉絵が母の日っぽい感じ…（苦笑）

マシェルは夢を見ました。
とても、とても小さい頃の夢。
誰か男の人と女の人に囲まれて眠っている自分の夢。
けれど、その人たちの顔が分からない――。

それが気になり、朝からマシェルはずっとぼーっとしてしまっていて、子竜たちにも心配されてしまいます。
マシェルは何でもないと言いますが、階段を踏み外して転び、気絶してしまいました…！
ちょうど、元々来る予定だったランバルスさんが来てくれましたが。

部屋に運ばれたマシェルは、野菜のお化けに追いかけられる恐い夢を見たせいでぼーっとしてしまっていたと嘘をつきますが、ナータ以外はそれを信じ、やはり嘘だと見抜いたランバルスさんが、香りのいい明るい色の花を枕元に置いて眠ると恐い夢を見なくなると子竜たちに教え、子竜たちはさっそく地下へ花を取りに行きます。
ナータも自分たちがいるとマシェルが弱音を吐けないことを知っていて、一緒に行きました。
２人きりになり、マシェルはランバルスさんに夢のことを話します。
お母さんや、おばさんたちが亡くなった頃のことを思い出してしまった、と。
そして、彼女たちの顔を思い出せない――。
するとランバルスさんが、マシェルの家族のことについて訊ねてきました。
それにマシェルが答えていると、思い出せなかった母親たちの顔が次々に浮かんできます。
忘れていたことでも、話しているうちに思い出すのはよくあること。
それが、大事なことならなおさら。
なくしてしまった人たちのことを話すのは、悲しいことも思い出してしまうから難しいけれど、忘れてしまうよりずっといい。
そう言うランバルスさんの言葉は、彼の背景を知っているから余計に沁みますね…。
いや、コーセルテルにいる竜術士ってほとんど家族のいない人ばっかりですけど；

マシェルがそんな夢を見たきっかけは多分、「最後までコーセルテルにはいない」とクルヤに言ったこと。
子竜たちの成長を見届けた後のことを考えた時に、コーセルテルに来たばかりの頃のことを思い出し、それより前のことも思い出した。
でも、マシェルの父親はマシェルが生まれる前に亡くなっている。
だから、夢に出て来た男の人が誰だか分からないと言うマシェルに、ランバルスさんはやっぱりおやじさんだろう、と。
会ったことがなくても、母親に聞いた話で心に描いた父親がいるはず。
見たことがなくても、マシェルは父親が大きくてたくましい人だったと知っている。
ランバルスさんは今日は、マシェルが途中で帰ってしまった昨日の木竜家での寄り合いのことを伝えに来たのですが、今日は子竜たちにも両親の話を聞かせて思い出せ、それも親孝行だと言って帰ることに。
そこへ花を摘んだ子竜たちが戻ってきました。
ナータもちゃんと花を持ってます。マシェルの好きな花なんだって。
ランバルスさんはナータに本当におもしろいくらいマシェル想いだなと言って褒めて、でもあまり心配するとかえって何も話せなくなるからただじっと聞いてやるのも大事だぞとアドバイス（笑）
ナータが持って来たマシェルの好きな花は、マシェルが小さい頃に少しだけ住んでいた家の周りにいっぱいあった花。
それをきっかけにマシェルは子竜たちに小さい頃のことを語り始めました。

ちなみに、マシェルの計画はどうやらランバルスさんには何となくバレているようですが、きっと他の竜術士にも何となくバレているんでしょうね…。

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