ジェンが!! 常に笑顔を絶やさないあのジェンが
泣いております…!
普段元気っ娘なだけにこっちまで何だかすごく悲しい気分に…。
ことの始まりは
ミリュウさんの元へ来た一通の手紙。
エカテリーナさんからです。
いきなり話逸れるけど、ウィルフさん、女の子たちが裁縫を習ってるの知ってるんだ?
内緒にしておいてイメチェンしたラルカにびっくり、ということはしないのか。でも服を縫ってるってことまでは知らないみたいだからいいのか…。
で、話を戻して。
手紙を見たミリュウさんは、カディオさんを連れてマシェルの元へ。
ジェンもミリュウさんの様子がおかしかったので後を追い、けれどすでに3人はマシェルの家にはいなくて、どこに行ったのかは分からないけど、ナータが暗竜術で探せんこともないと言うので、
攫いました。
おいおいジェン~(苦笑) それにしてもジェンとナータというのも珍しい組み合わせですな。
でも無事にミリュウさんたちを見つけて、
盗み聞き。
その手紙の内容というのが、
ミリュウさんに妹がいたというもの。
しかし文面が
『ミリュウへ 妹がいるよ 後継ぎにする?』だけです;
エカテリーナさんってば相変わらず大雑把すぎる;;
1.父親が見つかって正真正銘両親が同じの妹
2.父親は別の妹
3.マシェルみたく単にエカテリーナさんが見つけたというだけの血の繋がりのない妹
少なくともこの3パターンが考えられるわけで。
風竜術士は、ずっと最初の竜術士と風竜ロッタルクの子孫が担ってきていた。
つまり
風竜王の血を引く人間。
そして母親の方の血を優先するから、女の子でないとその次の子には竜王の血が混じらないということになってしまう…ってことでいいのかな^^;
だから、ミリュウさんがそのまま風竜術士を続けて誰かとの間に子供を作っても、その子に風竜王の血は行かない、ということ。
けれどもし手紙の妹がエカテリーナさんの実の娘だったら、その後も竜王の血は受け継がれて行くわけで、だからその方も風竜たちは喜ぶだろう、と。
つまり、
ミリュウさんが風竜術士をやめさせられる――!?
でもこれも、ミリュウさんの小さい頃の夢を叶えようとしてくれているのではないか、と。
弟が欲しいと言ったからマシェルを連れて来た。
同い年の友達が欲しいと言ったからカディオさんを連れて来た。
それと同じだったなら――
「ボクがコーセルテルの外へ行きたい、竜術士にはなりたくないって言ったからかな」
そういえばミリュウさんはあまり乗り気じゃなかったんでしたっけ。。。
ミリュウさんの言葉を聞き、表情を曇らせるジェン。卵の中にいた頃に、その思いは感じていた。でも――。
今はそんなこと思ってないよねと訊くマシェルに、ミリュウさんは「思ってるよ、ずっと…」と。
それにジェンは大ショック。感情が風に表れて気づかれてしまいます。
ミリュウさんがいつか本当に出て行ってしまっても、泣かないで見送ろうと思っていた。
でも、今も竜術士が嫌だったなんて悲しいと泣いて叫んで飛んで行ってしまいました。
ジェン…! リリックの涙なら見慣れてるけど(苦笑)、ジェンの涙は辛いです…!><
ミリュウさんはミリュウさんで、ジェンが泣いてることにかなり驚いていますし。やっぱり泣いたことってほとんどないんでしょうね…。
そして、ナータを連れたままコーセルテルの外れまでやって来たジェン。
彼女はナータに訊ねます。
「…ナータは、自分のせいで…マシェルさんを竜術士にしてしまった、コーセルテルに閉じ込めてしまったって――思ったことない?」
しかしナータは「ない」ときっぱり。マシェルは自分の居場所を求めていましたからね。
でもミリュウさんは違う。コーセルテルを出て行きたい、竜術士にはなりたくないとずっと思っていた。
だからジェンはなかなか孵らなかったんですね。自分が孵ったら、ミリュウさんは竜術士にならざるを得ないから。
でも自分は孵ってしまった。だからせめて、コーセルテルにいる間は楽しく暮らしてほしいと思い、頑張った。いつでも笑顔を絶やさないように――。
ジェンがいつも笑顔でいる理由はそれなんですね。切ない…!
いつか出て行く日がきても、一緒にいてよかったよと言ってくれれば笑って見送るつもりだった。
言ってくれなかったとしても、泣くのだけはだめだって思ってたのに――。
これからどうするのかと問うナータに、ジェンはミリュウさんの妹が本物なら、彼はすぐに竜術士をやめられるから、その妹に会いに行くと言います。
「本物なら連れてくる。補佐竜として、最後に風竜術士の望みをかなえるの」といつもの笑顔。
ミリュウさんがやめることはないと思いますけど…妹というのは本物なのか!? ジェンは本当に外へ行くのか!? 気になるけど次号へ続く!
先月とは打って変わってシリアスでした。。。
ちなみに、私は
ミリュウさんとジェンの間に男女のラブはないと思っているのですが、今回ので確定です。
ミリュジェン好きな方にとっては逆に2人のラブ確定な気もしますけど…。
私は、この2人の間にあるのは親子以上の絆だと思います。
特にミリュウさんは他の竜術士に比べて、ジェンには色々と話していたようですし、だからジェンも普通の補佐竜なら知らないようなことも知っている。他の竜術士と補佐竜よりもずっと関係は深いような感じです。でも絶対にラブじゃない。私がメオジェン推奨者なせいもあるけど(やはりそれか。
それにしても…ナータってば本当に子竜とは思えない(苦笑) なぜ未だに他の子竜たちと外見があまり変わらないのか…って、それはマシェルが補佐竜に選んでないからか。
さて、次回も見逃せませんよ!
えーっと、ちなみにこの回からが6巻収録になるようです。先月までが5巻。まだ5巻の発売日決まってないみたいですけど、多分7月になるんじゃないかと…。