進太郎に音楽をやめろと告げた幸太郎。
けれど何も答えず黙ったままの進太郎に、幸太郎はまたそうやって自分の問題の本質から逃げ続けるんだなと呆れます。
「……また、オレを挫折させるくらいの演奏をしてみろよ」そう言って挑発する幸太郎。
やはり彼が一度音楽をやめたのは進太郎のせい――。
幸太郎はオレはもう逃げないと言ってさらに進太郎を挑発しますが、やはり黙ったままの進太郎に、やっぱ無理だなと言ってマークⅥを持ち去ろうとします。
そこでようやく進太郎が動き――幸太郎の左頬に右足で思いっきり蹴りを。オイオイ^^;
いくら嫌いでムカつくからってそれは酷い;;
「こいつはオレが吹く」と幸太郎からマークⅥを取り返します。
宮城さんは幸太郎が口の中を切ったりしていないかと心配して駆け寄ろうとしますが、咲先生に男が本気の話をしてるんだから女が割り込む時じゃないと止められます。
幸太郎は、進太郎が結構本気だったのが嬉しかったようで怒るどころか口元に笑みさえ浮かべています。
そしてこのマークⅥがどれだけ特別なものなのか教えておいてやろうと語り出します。
サックス吹きなら誰でも一度は吹きたがる名器が部室の奥に隠すようにしまわれ続けていた理由、それは――
「このマークⅥは呪われている……悪魔の楽器なんだよ」その証だと言って幸太郎が指差した場所、サックスちゃんの首の後ろには確かに薄いけど大きな傷が。
全国大会で金賞を取れなくなったのも、80人以上いた部員が激減してしまったのも、このマークⅥが原因だと言う幸太郎。
進太郎がサックスちゃんに覚えていないのかと訊くと、色々覚えてないけど一つだけ覚えていると言って、傷ができてからたくさんいた人がいなくなったと、幸太郎の話を肯定することを…!
しかし、京作が幸太郎に過去に本当は何があったのかと改めて訊ねると、幸太郎は
「なーんて話だったら最高に気になっちゃうよねー」と笑います。サックスちゃんが覚えているんだからウソではないんでしょうけど……幸太郎が掴めなすぎる;;
そして京作には気になるなら部長に聞くといいよとアドバイス(?)しますが、京作は部長に会ったことがないことを思い出します(苦笑) まだ出てきてませんよねー? 誰なんでしょう??
幸太郎は進太郎に、お前の演奏の何がダメなのか知りたいなら聞きにおいでと、自分が演奏するオーケストラの演奏会のチラシを渡しますが、進太郎はそれをぐしゃっと握り潰してしまいました。
そして、体育祭終了後、吹部メンバーはラーメン屋さんで打ち上げです。
進太郎は腕を怪我している宮城さんを気遣い、また一緒に頑張りましょうと言いますが、
「一緒に練習は出来かねます……」と断られてしまいます。
宮城さんは立ち上がり、進太郎に背を向けてずるいと言います。
「私はどんなに頑張っても、今まで一度も幸太郎さんに本気でダメ出ししてもらった事なんてない…」そう言って宮城さんは帰ってしまいました。
絶対に良い演奏にしたいと言っていた宮城さんと、宮城さんが幸太郎の演奏に救われたんだと言っていた中田先輩の言葉を思い出し、進太郎は――。
後日、進太郎は幸太郎の演奏会へ。
自分の何がダメなのか、進太郎は見つけることができるんでしょうか――!?