学園のマドンナ・
桜小路桜。
一見華奢でおとなしそうな和風美少女の彼女ですが、その実体は
合気道三段、空手・柔道四段、握力51kg、1日3合米を食べ、「月刊格闘技」を愛読して感動のナミダを流す
武士道女!!(ちなみに怪力)
しゃべり方も
武士口調!! これは萌えですよ!!(笑)
ある日の帰り道。
バスに乗っていた彼女は、
青い炎に包まれて燃えている人の姿を目撃する。
そしてその犯人と思われる、同い年くらいの男の子――。
次の日の朝、登校前に桜はその現場へ行ってみます。
しかし、野次馬は集まっていたものの、殺人事件などではなくただのボヤ騒ぎ。
桜も自分の目で確認しますが、死体どころか血痕のひとつもない。
一体、どういうこと――!?
そして、桜が学校へ行くと、家の都合で
入学が1ヶ月遅れた新入生が同じクラスにやって来ます。
彼の名は
大神零。
昨夜、桜が目撃した男の子です。
左手に手袋をしている以外は、見た目も人当たりも良さそうな普通の男の子。
しかし、桜は怪しいとずっと彼を見ています。
誰に告白されても断っている桜だったので、お陰で早くも
学校中の噂です(笑)
桜は零に昨日の夜公園にいただろうと問い詰めますが、零はバイトをしていたと答えます。
そして手袋についても、火傷を隠しているんじゃないかと訊ねますが、彼はあっさりと手袋を外して見せます。手は何ともなってません。
手袋は、昔、その手で人を傷つけたことがあって、二度とそういうことがないようにある人がくれたもので、そのままつけている
御守りだと彼は言います。
結局、昨夜の真相は判明しないまま。
それでも桜は諦めまいとストーカーしてますが、周囲の目には「フラれても諦めてない…何て健気な!」と映っているようです(笑)
犯人は現場に戻る…桜は公園に行って待ち伏せ。
そこへ
『犬』がやって来ます。名前が『犬』。
野良犬ではないけれど、飼い主だったホームレスのおじいさんが一ヶ月前にホームレス狩りに遭って亡くなったため、桜が餌をやりに来ているそうです。
しかし『犬』は人間を恐がって、餌をくれる桜にも近づこうとしませんが、やって来た零が話しかけると近寄るどころか頬をペロペロと舐めました。
桜の口調と格闘技好きな所が、みんなが言うより男っぽいと言う零。
桜はイメージ通りでなくてすまなかったなと言いますが、零は
「周りに媚びない感じ、カッコイイなって思ったんです」と。
そういうことは言われ慣れていないらしく、誰に告白されても顔色ひとつ変えなかった桜が赤くなりました。
家が特殊なだけだと言ってますが…やはり父親が格闘家か何かなのでしょうか?
ちなみに、おじいさんを殺したのは
G-ファルコンという不良グループという噂。
そして、桜はそのおじいさんと顔見知りだったわけではない。
ただ、通りかかった時に『犬』ととても仲良くしていたので、優しい人だったんだろうな、と――。
そんな人だったのに、誰にも知られずに生きて、誰にも知られずに死んだ。
でも『犬』だけは未だにおじいさんの帰りを待っている。もう誰も、おじいさんのことを思い出す人はいないかもしれないのに――。
桜がそう言うと、零が忘れなければいいと言いました。
「世の中のみんなが忘れても、あなたは覚えていればいい・・・・僕は忘れませんよ、どんなことでもずっと――・・」
そう言う彼の表情は、どこか冷めていますが…。
そして、そんな不良たちに法律は必要ない、と。
「本当に悪い奴には――・・目には目を、歯には歯を、悪には悪を・・・・ってね――・・」
そう言った彼の表情は、逆光で見えませんでしたが…笑ってる…?
そして翌日の放課後。
桜の友達が桜のためにと零をカラオケに誘いますが、零はバイトがあるからと断ります。
何のバイトかと訊かれ
、「そうじ屋です、ゴミそうじ」と笑顔。
ゴミそうじってまさか…と思ったら、やっぱり。
携帯に電話が掛かって来て、みんなの前から離れた後で出た時のその口調は、明らかに今までと違います。
音は無いけど、間違いなく低音ボイスになっていますよ。
電話の相手に、
ゴミ共は今日片付けるから手筈を整えておけ、と。
そして、電話の相手が「女はどうするおつもりですか?」と訊ねてきます。
女――桜小路桜。
そして零は
…「別にどうもこうもないさ。今まで通り消すだけだ」
えーーーーー!? 目撃者は消すって!?
どうなる桜ーーーーー!?
そして夜、桜は公園へ『犬』に餌をやりに。
すると少し離れた所から何やら声が。
行ってみると、G-ファルコンによる
ホームレス狩りが行われていた――!!
ナイフを持っている相手に無謀にもやめろと突っ込んで行く桜。
そしてスタンガンで痺れさせられてしまい、動けなくなってしまいます。
そこへ『犬』が助けに来ますが、大勢にとても敵うはずがなく…フクロにされてしまいます;;
桜はそんな『犬』を助けようと何とか体を動かしますが、縛られてしまっているのでまともには動けません。
そして、今度は桜が襲われようとした所へ、零が現れました。
『犬』に苦しいかと訊ね、よく頑張ったと労い、そして――『犬』の首を折って殺してしまいました。
もう助からない怪我だったから、楽にしてやった――。
桜は当然ショックを受けますが、それ以上に、零の顔つきに言葉を失います。
残酷で、でもどこかやりたくなかったと言っているような、そんな表情。
それから零は制服のボタンを外し、手袋を外し、左手を不良の1人の顔面へ。
そして――
「燃え散れ」
冷たく言い放たれた言葉と共に青い炎が燃え上がり、不良を一片も残さずに燃やし尽くしてしまいました。
これが、
ゴミそうじ屋のバイト。
そして零は不良たちに問います。
自ら出頭して法に裁かれるか。
それともここで死ぬか。
しかし不良たちは当然ながらふざけるなと襲い掛かって来ます。
「そうか・・・・じゃあここで死ね」
零の左手に青い炎が燃え立ちます。
「目には目を、歯には歯を、悪には悪を」
それは 熱くて冷たくて 激しくて静かで
残酷な 残酷な青い炎――・・
零が一体何者なのか、今後桜はどう関わっていくのか、すごく気になります!!
今後に期待大です!!
そして、桜と零はもちろん、桜の友達のあおばとツボミもイイ感じです(笑)