「双頭の灯火」 (マガジン49号)
結局平家先輩は何をしたいんですかね。
自信満々で派手に攻撃するエンペラー。
あっという間に平家先輩の分身のいくつかを消し去りますが、エンペラーの意に反してベルフェゴールは消えてしまいました。
なぜなら、エンペラーと宿主である零は一体化しているから。
いくらエンペラーの力が強大でも、異能を使うのは零。だから零の異能量が持たなければエンペラーの力も何の意味もない――。
零を宿主としたことを最大のミステイクだと言う平家先輩。
このままではエンペラーは平家先輩に勝てない――!?
一方、少し離れた所でみんなの姿を見失ってしまった桜の元へ、平家先輩の分身のうちの3人が現れました。
零の左腕を狩るのをやめてくれと頼む桜に対し、平家先輩は今の自分には目的が二つあると言います。
一つはエンペラーの現在の力の確認。
そしてもう一つは、桜に真実を伝えること。
「我ら「理想郷(“エデン”)」創世の4傑・・・・そのうちの一人は、桜小路さん、あなたの本当の母君なのですから」
驚きながらも歳が合わないと冷静な突っ込みを入れる桜。しかし平家先輩は本当のことだと言います。
「桜小路さん、“エデン”へ参りましょう。そうしたらすべて教えて差し上げますよ」
…桜の本当のお母さんが4傑の1人だとしたら、残る1人は会長ってことですかね。会長が本当のお父さんなんだから。でもそれじゃ普通すぎるか。刻のことも気になりますし。
そして桜が小さい頃に零に会っていたことも何か関係があるんですかね~?
桜に手を差し出す平家先輩でしたが、その手を泪が掴みました。
けれど前日の冴親との闘いで消耗していた泪はここでロスト。雪比奈に桜を連れて逃げるように言いますが、雪比奈はそれはオレの仕事じゃない、と。
そして平家先輩の攻撃が泪を襲う――!!
場面はエンペラーと平家先輩に戻ります。
っていうか平家先輩はエンペラーにかなり恨みがあるようですが…一体何があったんでしょうか。
そして気絶していたかと思っていた零が立ち上がりました。
「ロスト中のオレは異能は使えない。お前がなんとかするしかねーだろ。もう少しお前の遊びに付き合ってやるっつってんだよ」
そう言った零の眼差しに、エンペラーは零を宿主と決めた時のことを思い出します。
冷たく熱い、生も死も恐れない、決して揺るがぬ覚悟の眼。
そんな零の心意気に免じて、エンペラーは第三の炎を呼びます。
二色の冥府双灯火・マモンを――。
カラーじゃないので何色なのかまったく分かりませんが。
次回「奪われしは大河の一滴!!」
あっちもこっちも真実が明かされまくってややこしくなって来ました…^^;