【銀まど】内緒のテリトリー……の没

ピクシブに投稿した銀まどにコメントを頂いたんですよ。
また書いてほしいと言ってもらえて嬉しかった反面、書けるかなぁと思いながら曖昧な返信をしたんですよ。
そしたらその後に長森さんが銀まどとしか思えないまどかちゃんを描いてくれたじゃないですか！！
これはもう書くしかない！！
ってなわけで新作の銀まどを投稿してきました！

とはいえ、自分としてはあまり満足できていません。
銀まどはもっとイチャイチャラブラブさせたい…！！
ちなみに４回書き直しました。
投稿したのは４本目と２本目です。

そしてここに未完成ですが３本目を置いていきます。
１本目はなぜかシリアス方向へ行ったので封印です。

「銀河！　銀河ってば！　いい加減起きなさい！！」

「う～ん……」

　耳元で叫ばれ、体を揺さぶられ、銀河はまだ重い瞼を僅かに開けた。

　眠気が勝る視界の中に、ぼんやりとまどかの姿が見える。

「もうっ、人のベッドで勝手に寝ないでよね！」

　声から彼女が怒っていることが分かり、銀河は眠気を振り払おうと目をこすりながらどうにか体を起こした。

　ぼんやりとした視界の中に彼女の姿を捉え――

「……？」

　銀河は首を傾げた。

　何かが違う。

　目の前にいるのは確かにまどかなのだが、いつもと何かが違っている。

　それとも自分はまだ夢の中で、目の前の彼女は本物の彼女ではないのだろうか。

　首を反対側に傾げ、銀河はまた目をこすろうとしたが、

「こら、そんなに目ぇこすっちゃダメよ」

　まどかが銀河の手を掴んで止めた。

　まだ怒ってはいるが、さっきよりはずっと声色は優しい。

　銀河は何度かまばたきを繰り返し、じっとまどかを見つめた。

「まどか……だよなぁ？」

　まだ眠気は残っているが、意識はだいぶはっきりして来た。

　目の前にいるのは間違いなくまどかだと言える。

　けれどやはり、何かが違う。

　銀河はそっとまどかに手を伸ばした。

　エメラルドのような大きな瞳も、マシュマロのように柔らかそうな唇も、すべすべとした頬も、全部彼女のものだ。

　一体、何が違うのか――

「んん？」

　視線を少し上に上げて、銀河は瞳を瞠った。

　彼女の額に、見覚えのないものがある。

　いや、見覚えはものすごくあるのだが、彼女の額にそれがあるという覚えがまったくない。

　ペガサスのマークが入った水色のヘアバンド。

　そう、いつも銀河が額に付けているヘアバンドだ。

　それがまどかの額にあった。

　慌てて自分の額に手を当ててみるが、やはりそこにヘアバンドはない。

「な、何で？」

　首を傾げた銀河に、まどかはハァと小さく溜息をつく。

「だって銀河、全然起きないし。私じゃ銀河を運ぶなんてできないけど、変な寝癖がついたら困るかなと思ってこれだけ外したの。で、ちょっと借りてみたの。どう？　似合う？」

　そう言ってまどかはヘアバンドを指差して少し悪戯っぽく笑った。

　もう怒ってはいないようで銀河はほっと胸を撫で下ろすが、彼女の問い掛けに対する返答に言葉を詰まらせる。

　正直、あまり似合っているとは思わない。

　いつもの眼鏡を額に載せている方がずっと可愛い。

　けれどこれは所謂彼シャツ的なもので、自分のものを身に付けている彼女を可愛いと言った方がいいのだろうか。

　銀河は頭を悩ませた。

　そんな彼の様子を見て、まどかは頬を膨らませる。

「もうっ、似合ってないなら似合ってないってはっきり言えばいいのに！　っていうか私も似合ってないなって思ってたし！」



方向性を見失ったので強制終了。
１本書くのにこんなに書き直してたら、いくら時間があっても足りんわ；；