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「コーセルテルの竜術士」シリーズの感想と、たまに二次創作小説を書いています。 他の漫画やアニメの話もしますので、色々ネタバレ注意です!
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ピクシブに空風の「空に咲いた花」を投稿してきました。
で、これ、最初は風花ちゃんサイドで書いていたのですが、途中で「何か違う!」と思って空也さんサイドで書き直しました。
その風花ちゃんサイドの冒頭部分をここに載せます。
風花ちゃんが空也さんを助ける手前までの話。



(追加の折り紙もたっぷり買ったし、早くがまがまに行って作ろう)
 出勤前にタッチプールで子供たちに配るプレゼント用の折り紙を買い足した風花は、店を出てがまがまの方へと体を向ける。
 そして朝から容赦なく照りつける太陽に負けないよう、しっかりと帽子を被り直し、商店街を後にしようと歩き出してすぐのことだった。
「ねぇねぇ、いいでしょ~?」
「ちょっとだけでいいからさ~」
「ねっ、お兄さん!」
 風花が出てきた店の横の通りで、観光客と思われる若い3人の女の子と、その子たちに取り囲まれている男性がいた。
 男性の顔を見て、風花は思わず足を止める。
「空也さん……」
 がまがま水族館で働いている飼育員で、女子が苦手らしい彼は、おそらく逆ナンされているであろうその状況で、青い顔をしていた。
 いつもであれば女子と目が合おうものならさっさと視線を逸らして逃げてしまう彼がなぜ取り囲まれているのだろうと思って見ると、女の子のうちの1人が空也の手を掴んでいるようだ。
「お兄さん、地元の人なんでしょ?」
「この辺を少し案内してくれるだけでいいからぁ」
「一緒に来てよぉ」
 代わる代わる甘えたような声で空也にすり寄る女の子たち。
 それを見て風花は思わず眉根を寄せてしまう。
 明らかに嫌がっている相手に媚びを売るなんて、はしたない。
 確かに空也の見た目は少しチャラくて遊んでいるように思えるけれど――
(空也さんってすぐサボりたがるけど、仕事はすごく真面目にやるんだから!)
 まるで彼が暇人だと思われているようで風花は腹が立った。
 それに空也の方はもう魂が半分抜けかかっているような状態で、今にも倒れてしまいそうだ。
 このまま見過ごすことなど、風花にはできなかった。

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