たんさんすいぶ TRACK.8

「WE'RE FREE」　（イブニング１８号）

今号は表紙！
めちゃくちゃ雑誌の表紙っぽくない表紙（笑）　よくこれで許されたな…（苦笑）
扉は４コマ（正確には５コマだけど）漫画とサックスちゃんのセクシーショットです（笑）

いよいよ丹波第三高校吹奏楽部の演奏！
基礎をしっかりとやっているだけあって、演奏は安定しています。
しかし！
本来なら華麗で軽やか、優雅という言葉が似合うはずのフルートの本居先輩は、普段のおっとりした雰囲気とは打って変わって、厳格な軍隊の隊長のように力強く他の楽器は従属せよという勢い。
梁田先輩は京作が「魔女っ子かあんたはっ！！」とツッコミ入れてますが、とにかく楽しそうで動きも軽やか。ちなみに効果音は「きゅん」（笑）
顔が恐いままの芥川先輩は一面に広がる花畑を連想させる超優しい演奏。
逆に團先輩はまばゆいほどのハンサムスマイルで。そしてこの目線の角度が個人的にドツボでした…っ。うん？　團先輩好きですよ？
中田先輩は目がイッちゃってます。絶頂の方の意味で。
草川姉妹はいつもの元気はどこへやら、２人の周りだけ闇に染まってます；
そしてすべてを包み込むようなぽっちゃり先輩の存在感。
個性溢れすぎるみんなの演奏に、「演奏って運転みたく「素」が出るものなのか」と進太郎は納得していますが、宮城さんだけはいつも通りなので「変わらない人もいるんだ」と、何だかんだで気にしています。しかしこの２人が今後どうこうなるのはまだ想像つかないなぁ…。

そんな感じで強烈な個性が演奏にも現れていますが、それらの音がお互いを感じ合いながらひとつの音へと重なった時――その場に溢れたのは、楽しい楽しいお城でのお祭り。
進太郎ももちろんですが、サックスちゃんが感動して「タダモンジャ　ネェナ……」と超興奮。ぷるぷる奮えてるのが可愛いーｖ
そしてそんなサックスちゃんを見た進太郎は、入部する決意をしました。サックスちゃんがお城のお祭りに加わった所を見てみたくなったんだって。
けれど京作は喜べない、と。
今の演奏は技巧も表現力もすごくて最高の演奏だった。
だけど今の曲は「カンタベリー・コラール」。
カンタベリー大聖堂での賛美歌を元に表現した荘厳で神聖な、本来は静かな曲。決して城の祭りの曲ではない。
曲への冒涜だと京作は嘆きますが、みんなは楽しい方がいいと言います。
幸太郎も笑ってますが…それでいいのか？＾＾；

そしていよいよ進太郎のたんさんすいぶでの活動が始まる――！

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たんさんすいぶ TRACK.7

「くだらない人たちの中に」　（イブニング１７号）

一挙２話掲載の２話目です。
そのまま続けてなので扉絵はありません。

体が消えかかったサックスちゃん。
突然のことに慌て、半べそをかきながら発した言葉は「シンタロサン！　チャントシテ　イタダケマスデ　ゴザイマショウカ！？」
そこ声に進太郎がハッとすると、サックスちゃんの体も元に戻りました。進太郎をポカポカと叩いた後、「…シンタロウ　コワイカオ　ダメ……」と悲しそうな顔。サックスちゃんが消えそうになったのは進太郎の心が影響してるってことですか。
そもそも進太郎にしか見えないんだけど――って、さっきの感想で書くの忘れた。幸太郎が登場時、サックスちゃんに話しかけていたように見えた。もしかしてサックスちゃんが見えてる？　それとも元々楽器を人のように扱うだけ？

そこへ、先日出会ったバイクに乗っていた先輩が現れました。２年の中田さんだそうです。
廊下で幸太郎の昔話を立ち聞きしていた宮城さんも一緒に入って来ました。
中田先輩が搬入完了しましたと報告すると、部員たちは喜んで我先にと走り出します。
リペアに出していたみんなの楽器が帰ってきたそうです。
だから今までみんな練習していなかったんですね。楽器がなかったから。
でも普通、全員のをいっぺんにリペアに出すものでしょうか…？＾＾；
本居先輩はフルート。私もフルートは中学の時に学校の音楽室にあったものをちょっとだけ吹いたことありますが…スカーっという音しか出せませんでした；；
草川姉妹は２人ともクラリネット。
中田先輩はチューバ。
團先輩はトランペット。
芥川先輩はファゴット。
梁田先輩は打楽器全般。
ぽっちゃり先輩はホルン。
それと、奏者はいないけどコントラバスも。学校の備品ってこと？　普通、備品にコントラバスなんて置いてあるかな…。

草川姉妹がダンレボばかりしていたのはリズム感を完璧に合わせるため。
梁田先輩が木魚ばかり叩いていたのは精度を上げるため。
「どろじゅん」はもちろん体力作りのためだし、風船だってやっぱり肺活量を鍛えるため。
遊んでいたように見えたことの数々は、楽器がない間の基礎練だった――！
進太郎と京作以外は楽器を構え、幸太郎の指揮で、たんさんすいぶの演奏が始まる――！
その演奏はすごかったのか。
それともダメだったのか。
その結果は次号。
そしてコミックス１巻にはここまで収録されるそうです。
１巻は８月２２日（金）発売！！

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たんさんすいぶ TRACK.6

「カコネクライネ」　（イブニング１７号）

今号は巻頭カラー＆一挙２話掲載＆残暑見舞いが届く全サ有り！！
ところで今回のサブタイって「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」をもじったものですかね？

吹部に突然現れた幸太郎。
これまでの少ない登場シーンでは少々ブラコンの気があるくらいで普通の人っぽかったですが、そこは変人だらけの吹部のＯＢ。やっぱり変人でした（笑）　まぁでも、芸術家は少しくらい変人じゃないとやっていけないと思いますけどね。もちろん、良い意味での変人。
部室の中で自分の高校時代の思い出のものを引っ張り出して、感慨に浸る――のではなく、声高らかに叫ぶ（苦笑）　しかも、よく見てみれば羽織っているのがジャケットじゃなくて制服のブレザーです。その格好でここまで来たんですか＾＾；
ＯＢだから時々教えに来てくれるそうですが…毎回こうなの？

進太郎は帰ろうとしますが、京作が入部しろと止めます。
すると幸太郎が「進太郎は絶対音感を持ってるんだ。モーツァルトのようにね。だから楽譜が読めなくても音を聴いたら吹けるよ」と。
ああ、だから楽譜も読めないのに音が違うことには気づけたんですね。
芥川先輩はやっぱりと言っているので、前回言いかけたのはそれって絶対音感なんじゃないのかってことですね。
そしてその芥川先輩と、まだ今回も名前の明かされないヘッドフォン先輩も絶対音感を持っているそうです。……って、ヘッドフォン先輩、今回はヘッドフォンしてないじゃないかーっ！　え、何？　普通にぽっちゃり先輩って呼んじゃっていいの？
京作は進太郎に宝の持ち腐れにするなと、入部を必死に勧めますが――
「進太郎が音楽嫌いになったのはオレのせいなんだ」
そう言ったのはもちろん幸太郎です。

幸太郎は一度、音楽をやめたことがある。
元々母子家庭だったのに、幸太郎が高校を卒業してすぐに母親が病死。当時の幸太郎の腕では進太郎を食わせていけなくて、稼ぐために音楽をやめた。
進太郎はそれを自分のせいだと思ってしまった。
幸太郎は諦めきれずに音楽に戻ったけど、進太郎はその時を境にすべての音を拒絶するようになってしまった――。

シリアスな話にいつもは賑やかな部室が静まり返り――
「なーんて話だったら超ドラマチックだよね！」と幸太郎は大笑い。
本居先輩に思考が高校生だと怒られますが、でも進太郎の様子からして冗談ではなさそう。
進太郎の表情は見せません。
しかし、彼の表情を見たサックスちゃんは瞠目し――体が消えていく！？
サックスちゃんはどうなってしまうのでしょうか…！？

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たんさんすいぶ TRACK.5

「陽春に生きる少女」　（イブニング１６号）

次号は巻頭カラー＆一挙２話掲載＆上条先生から残暑お見舞いが届く全サ有り！！

進太郎が楽譜を読めないことに騒然とする吹部のメンバーたち。
しかし楽譜を前に真っ白になっている進太郎とは反対に、サックスちゃんは楽譜を見てキラキラと瞳を輝かせ、「シンタロウ、ドンナキョク？　コワイノカ！？　タノシイノカ！？」と興味津々。
そんなサックスちゃんの様子を見て、進太郎は楽譜の読み方を教えてもらえませんかと頼みました。

それぞれの先輩たちに楽譜を読めるようになるというグッズをもらったり借りたりして、寮で楽譜を読む勉強をする進太郎。しかしどう見ても音楽とは関係のないグッズばかりのような…＾＾；
京作は、進太郎が入部して吹奏楽をやるつもりなら、今や日本を代表するサクソフォン奏者である幸太郎に教えてもらえばいいじゃないかと言いますが、進太郎は「入部はしない」と断言。
「オレはあいつのようになるつもりはない。入部もしないし………関係ない」
一体２人の間に何があったというのでしょうか…？
進太郎のただならぬ雰囲気に、京作はあんま根つめんなよと言って出て行きました。

譜読みの勉強中に寝てしまった進太郎は、小さい頃の夢を見ます。
すべての楽器が人の姿で見えていた進太郎は、楽器たちの声も今のサックスちゃんのようにカタコトではなく普通の話し言葉で聞こえていて、音の出し方も音階もすべて楽器たちから教わった。だから楽譜など見ずに演奏もできていた。
そんな進太郎に「お前に楽譜は必要ないな」と嬉しそうに微笑んでくれていた幸太郎。
しかし――「あいつさえ…進太郎さえいなきゃ…！！」
そう言ってサックスを床に叩きつけて破壊した幸太郎。…多分幸太郎。ここは顔を見せていません。
何があったのか分かりませんが、それを見た進太郎がものすごくショックを受けたのは言うまでもありません。

進太郎が目を覚ますと、サックスちゃんが楽譜を持って吹けとせがみます。
進太郎がダメと言い、サックスちゃんが吹けと言い、何度か押し問答した後、急にサックスちゃんがやる気を失くして敬語モード。そして自分でできると言って、棒でその辺の物を叩いて音を出し始めました。
しかし音が合っていなくて、進太郎も同じように叩いて正しい音を教えてやります。楽譜は読めなくても音は分かるんだ…。
でもサックスちゃんは上手くできなくてイライラし始め、進太郎がサックスを吹いて音を出してやります。するとサックスちゃんは楽しそうに笑い、進太郎も昔の、楽器たちと一緒に歌っていた時のことを思い出し、本人は無意識に近いですが演奏を始めました。
しかしそこへ寮の先輩たちがうるさいと抗議に来て、それを宥めながら京作が進太郎にやめろと言おうと部屋の扉を開けると――神秘的な森の水辺で切り株に腰掛ける金髪の美少女の姿。そんなイメージが広がりました。
しかも、進太郎も笑って演奏している――？
感動に奮える京作ですが、振り返った進太郎はいつも通り。先輩たちの怒声に場の雰囲気も台無しです。

そして吹部に行くと、楽譜が読めないのに演奏ができることに当然ながら驚かれます。
進太郎は吹部に入る気はないけど、京作が絶対入部しろと強く推します。
本居先輩は進太郎の入部は大歓迎だと言ってくれますが、團先輩は納得いかないと怒ってます。
「音聞いてたら吹けたっていうか……」と説明する進太郎に、ふざけんなと團先輩は怒りますが、芥川先輩は「……音を聞いたら吹けたの？」と確認。それって、と芥川先輩が続けようとしましたが、それを遮る声が。
「それは進太郎には楽器の声が聞こえるからだよ」
そう言って現れたのは幸太郎！？　なぜここに！？
そして進太郎と幸太郎の間に何があったのか明かされる――のか！？

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たんさんすいぶ TRACK.4

「鮮やかな命名」　（イブニング１５号）

単行本１巻は８月２２日発売決定！！

今回の扉絵はサバイバルナイフでホールケーキを切ろうとしている本居先輩（とそれを見ている進太郎）。
ちらちら、いやむしろ常に武器を持っている描写があると思ったら、本気のミリタリー好きだったんですか。

前回の流れで進太郎の過去が明らかに――されることはなく、翌日。
寮では練習ができないため、登校中にマッピを吹いて練習する進太郎。もちろん注目の的で、京作にやめろと怒られます。
同じマッピとリードを使っているのに、宮城さんのタンギングと同じようにはできず、なんでだろうと悩みつつも面白いと進太郎は結構火がついているようですね。
そんな進太郎に、後ろからバイクに乗った女の吹部の先輩らしき人が声を掛けてきました。
サックスの名前を訊ねられ、セルなんとかのマークⅥと答えると、彼女は「マークⅥちゃん！」と嬉しそうに笑って、「マウスピースの練習もいいけど「ドレミファソラシド」もね」と助言してバイクを飛ばして行ってしまいました。
進太郎がサックスちゃんに「マークⅥ？」と聞くと、サックスちゃんはすちゃっと親指を立ててきりっと決め顔。気に入ったらしいです（笑）

進太郎と京作が校門前まで来ると、何やら女生徒の黄色い悲鳴が。
團先輩です。予想外の人気っぷりに京作は唖然としています。
女子たちにおはようございますと声を掛けられてもにこりともしない團先輩ですが、１人の女子曰く、「あのつれない態度が今どきの男子に無いカンジで良いんだよねー！」とのこと。
しかし同級生らしい男子たちには「ハンサム」と呼ばれてからかわれています。
放課後に吹部で本居先輩に聞いてみると、團先輩は入学当初は丸坊主の熱血スポーツバカだったけど、１年の秋から髪を伸ばした途端ただのイケメンになっちゃって急に女子にモテモテに。吹部に入ったのもその頃で、でも中身は熱血スポーツバカのままだったから残念なイケメン＝ハンサム（死語）と呼ばれるようになった、と。
でもハンサムは褒め言葉ですよねと京作が言うと、本居先輩は「ただの侮蔑だと思うわ……」とフォローなし。っていうか、イケメンじゃなくてハンサムだと最初にしつこく言っていたのは本居先輩でしたよね？（苦笑）
進太郎が團先輩がなぜ途中から吹部に入ったのか、前はスポーツでもやっていたのかと訊ねると、本居先輩も芥川先輩も、いまだ名前が不明なので仮にヘッドフォン先輩としておくことにしますぽっちゃり男子も、一瞬だけ妙な間が。前回、團先輩はサッカーボールを持っていたから、サッカー部だったんですかね…？

しかし答えを聞く前に、草川姉妹が部室に飛び込んできました。京作に風船をふくらませてと頼むと、京作は肺活量を上げる練習ですねと喜びますが、草川姉妹はただ風船で巨大なうさぎを作っていただけでした＾＾；　当然、京作は怒ります。
ぎゃーぎゃーと騒ぐ中、團先輩も部室へやって来ます。
團先輩、京作のことは中学からの経験者だから何とかなるだろうと認めているようですが、進太郎のことはまだ認めてはいないようです。
「ドレミファソラシド」を教えて下さいと言う進太郎に、團先輩は初心者向けの運指表を渡します――が、進太郎、気絶しました。
彼は昔から説明書などを読まないタイプで、脳が運指表を拒否したらしいです。細かい作業は好きなのに、細かい説明を読むのは嫌いなんですね＾＾；
サックスの「ドレミファソラシド」はリコーダー並みに簡単だと怒る團先輩。
怒ったついでに「お前が兄貴のように吹奏楽団のコンマスやプロ奏者になれるとでも思っているのなら無理だ！　初心者が高校から始めたってものにはならん！　……遅すぎるんだよ！」と本音を漏らします。最後の遅すぎるはきっと自分に対してでしょうね。
進太郎も團先輩が高校から吹奏楽を始めたことについて訊ねようとしますが、「音階の順に下からひとつずつ穴を開けるのすら出来んような奴に言う事はない！」とそっぽを向かれてしまいます。
しかし、運指表は分からなくても、團先輩のその言葉は理解できた進太郎。
そして進太郎が吹いた「ドレミファソラシド」で、團先輩の脳裏にサックスちゃんに連れられて階段を上るイメージが――！
進太郎の音に引きずり込まれるように感じた團先輩。
ショックを受けているようでもあり、進太郎の才能に期待しているようでもあります。
そして團先輩は進太郎に今の音階だけで吹ける簡単な曲の楽譜を渡して吹いてみろと言いますが――進太郎、まったく楽譜が読めません……！！
まったくって…中学までの音楽の授業はどうしてたんだ！？　少なくともリコーダーは必修でしょ！？
前途多難すぎですね…。

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