たんさんすいぶ TRACK.6

「カコネクライネ」　（イブニング１７号）

今号は巻頭カラー＆一挙２話掲載＆残暑見舞いが届く全サ有り！！
ところで今回のサブタイって「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」をもじったものですかね？

吹部に突然現れた幸太郎。
これまでの少ない登場シーンでは少々ブラコンの気があるくらいで普通の人っぽかったですが、そこは変人だらけの吹部のＯＢ。やっぱり変人でした（笑）　まぁでも、芸術家は少しくらい変人じゃないとやっていけないと思いますけどね。もちろん、良い意味での変人。
部室の中で自分の高校時代の思い出のものを引っ張り出して、感慨に浸る――のではなく、声高らかに叫ぶ（苦笑）　しかも、よく見てみれば羽織っているのがジャケットじゃなくて制服のブレザーです。その格好でここまで来たんですか＾＾；
ＯＢだから時々教えに来てくれるそうですが…毎回こうなの？

進太郎は帰ろうとしますが、京作が入部しろと止めます。
すると幸太郎が「進太郎は絶対音感を持ってるんだ。モーツァルトのようにね。だから楽譜が読めなくても音を聴いたら吹けるよ」と。
ああ、だから楽譜も読めないのに音が違うことには気づけたんですね。
芥川先輩はやっぱりと言っているので、前回言いかけたのはそれって絶対音感なんじゃないのかってことですね。
そしてその芥川先輩と、まだ今回も名前の明かされないヘッドフォン先輩も絶対音感を持っているそうです。……って、ヘッドフォン先輩、今回はヘッドフォンしてないじゃないかーっ！　え、何？　普通にぽっちゃり先輩って呼んじゃっていいの？
京作は進太郎に宝の持ち腐れにするなと、入部を必死に勧めますが――
「進太郎が音楽嫌いになったのはオレのせいなんだ」
そう言ったのはもちろん幸太郎です。

幸太郎は一度、音楽をやめたことがある。
元々母子家庭だったのに、幸太郎が高校を卒業してすぐに母親が病死。当時の幸太郎の腕では進太郎を食わせていけなくて、稼ぐために音楽をやめた。
進太郎はそれを自分のせいだと思ってしまった。
幸太郎は諦めきれずに音楽に戻ったけど、進太郎はその時を境にすべての音を拒絶するようになってしまった――。

シリアスな話にいつもは賑やかな部室が静まり返り――
「なーんて話だったら超ドラマチックだよね！」と幸太郎は大笑い。
本居先輩に思考が高校生だと怒られますが、でも進太郎の様子からして冗談ではなさそう。
進太郎の表情は見せません。
しかし、彼の表情を見たサックスちゃんは瞠目し――体が消えていく！？
サックスちゃんはどうなってしまうのでしょうか…！？