最後に納得がいかないと言うハメになるとは…。
頭では! 頭ではちゃんと納得してるんです!!
でも気持ち的には納得できな~~~~~い!!><
零は記憶は失ってしまいましたが、闇金で子供を借金のカタに取られたという男性や、借金返済のために自殺を強要させられたという人のニュースを見て、
左手が震えます。体が覚えているんですね。
というか零、「渋谷荘」にはいないようです。どこか別のアパートを借りたようですね。
そんな零の元へ桜が花火や体育祭の写真を持って訪ねます。
零の記憶を取り戻させるためではなく、みんなにとって
零がどんなに大切な人かを感じて欲しい、と。
そして泪と遊騎と平家先輩と刻も加わって、みんなで「渋谷荘」で花火をすることに。
花火大はしゃぎしてる零とか、ホント誰これって感じです^^;
桜はいつの間にか花火を怖がってない……というか、花火を見てないのかな。
零をずっと見てて、零がチビ桜に語りかけた言葉を、あんたがいいと言ってくれたことを思い出しています。
そして
「でも・・・・もう逃げません。この苦しみこそがオレとあんたの生きてる証なら喜んで受け入れる」という言葉を思い返し、
「・・・・そうか、そうだな。そう・・・・なのだよな」と一人で勝手に納得する桜。
「私ももう逃げはしない」って、何の決意をしたのでしょうか。
そして夜、記憶をすべて失ったはずなのに、闇金のニュースで呼び起こされたのか、シスターのことを夢に見てうなされる零。ちなみに寝ている部屋は「渋谷荘」の部屋っぽいので、遅くなったから泊まったってことかな。描写が細かくて逆にややこしい^^;
それは置いといて。
悪夢にうなされる零の意識の中に、『エンペラー』が現れました。
今の零には左腕、つまり『エンペラー』が必要ないから、七魔と共に深い眠りにつこうと思い、その前に別れのあいさつに来た、と。
そして『エンペラー』は零に最後の選択を用意。
「オレ様はお前の腕になってからのすべての記憶を共有している。お前が記憶と異能を取り戻したいなら戻してやる。そうすりゃあ誰だって護れるさ。だが、それは同時にお前が再び地獄に堕ち、十字架(殺しの罪)を背負い苦しみながら悪として生きるということ。その覚悟がお前にあるか?」どうすると迫る『エンペラー』の言葉の中、零の中にシスターと、悪の存在に苦しむ人々と、救えずに悔しい思いをしたことと、彼の潜在意識の中に強烈に残るものが思い起こされ――。
翌朝。
桜が「渋谷荘」を出て実家に戻ると言いました。
零の記憶が戻ろうが戻るまいが、桜と零の闘いはまだ続いているから、と。
桜はまだ世の中のことをよく知らないから、たくさん勉強して『コード:ブレイカー』の皆とは違った形で人を護り命を救いたい。だからまずは普通の学生に戻る、と。
「・・・・それが大神が「大好きのハグ」をしてくれた桜小路桜の生き方なのだ」そう言ってから桜は零に参考書を貸したままだったことを思い出し、零の部屋を空けると――
髪が黒に戻り、またいつもの制服を身に纏う零がいました! 思わず抱きつく桜。
「・・・・戻って・・・・戻ってしまったのだな!! 悪の大神零に戻ってしまったのだな・・・・!!」零に嬉しいのか悲しいのかどっちなんですかと言われてどっちもだと答える桜。
記憶がないまま普通の生活。
記憶が戻って悪としての生活。
どちらも選べるものではありませんからね…。
そして、桜の決意は零にも聞こえていたようですが――
「もうここ(「渋谷荘」)へは来るな。オレ達も二度とあんたの前には現れない」せっかく零が記憶を取り戻したのに、紡がれたのは酷な言葉。
いずれ「渋谷荘」は移築され、零たちも転校し、
また闇に紛れて存在しなくなる(消える)。「あんたは普通の・・・・光の世界で生きると決めたんだ。住む世界が違うオレ達とあんたの道が交わることは決してないし、そうなるべきじゃない。だからもう、会うべきじゃない」それに対し、しかしと言う桜に、零はやり方は違えど目的は同じだろうと言います。
「ここからはオレ達の勝負の第2ラウンド。それぞれのやり方で人を・・・・命を護ろう。オレはオレの、あんたはあんたの道をどこまで全うできるかの勝負です」ちょ、桜ちゃん!! 勝負という言葉に絆されないでくれ!!(汗)
桜はやっぱり最後まで桜なんですね…。
そして
零は左手の手袋を外し、餞にと桜に渡します。
「あんたにもらって欲しいんだ。・・・・もう、もうオレには必要ないから――・・」零にとって心の壁であった左手の手袋。桜が、愛する喜びを知って欲しいと、外すことを願った手袋。
それを渡すということは、零の心を桜に渡すも同意と受け取ってよろしいですね?
「死と悪と憎しみ、苦しみしかないオレにあんたがくれたんだ。笑うこと、楽しむこと、・・・・人を好きになること。だから進めるんだ、オレはオレの道をどこまでも」零とのこれまでのことを思い返しながら、泣きそうになる桜。
けれど涙は浮かべたものの、泣きません。その代わり、笑います。
「ああ!! 見とくがいい!! この勝負決して・・・・決して負けぬよ!!」そして2人は背を向けて、別々の道を歩み出す――
……あの、君ら一応16歳ですよね? 達観しすぎだバカヤロー!!
もっと青春を謳歌したっていいんだぜ!?
せめて……せめて、別れの接吻くらい…! ハグでもいいから……!!
そして『コード:ブレイカー』たちは再び、しかし今度は“エデン”の飼い犬ではなく自分たちの意志で悪を裁く――!
雪比奈も神田先生と一緒にバックアップしています。
で、結局、冴親はあの時にやっぱり死んじゃったってことなんですか…?
まったく何も触れられていませんが。絶対復活すると思ってたのになぁ…。
一度目に読んだ時はもうどうしても納得できなかったのですが。
でも感想を書きながらじっくりと読むと、やはり零が『コード:ブレイカー』として生きることを決めた以上は、これが零と桜にとっての最善の道としか言えないのも確かかな、と…。
彼が桜と幸せになる道を選んだら、それは今までの彼の人生を、燃え散らしてきた人々を、命を奪ってきた罪を、そういうすべてから目を背けてしまうことになってしまうし、かといって桜が悪になるわけもないし、万が一にもなったらダメだし。。。
きっと答えなんてどこにもないし、本人たちが納得して自分の道を決めたのだから、それは外野がとやかく言うことではない。
……と、いい子ちゃんでいたい気持ちももちろんあります。
だけどやっぱり、どんなに苦しくても2人で共に歩める道を探して欲しかったというのが本音。
幸せであるのなら文句なしだけど、零が赦されない存在であることも間違いはなく、普通の生活が送れるはずもないし、何より零自身がそれを望まないでしょう。
そうするとやはり、共に在る以上は本当の意味での幸せは有り得ない、ということになってしまうのかな…。愛さえあれば何だって乗り越えられるって言いたいところだけど、だからこその別離……かな。
どんなに離れていても、たとえもう二度と会えなくても、心さえ共に在れば、それは誰よりも深い絆。決して切れない強い絆。
……
……
……
……
さて、少しは自分を説得できたかな(ぇ
基本、ハッピーエンドでないと納得できない系の人間なので(苦笑)、もうこの辺はどうしようもないんです。だって二次元でくらい幸せな気持ちに浸っていたいじゃないですか。
ちなみに、1番最初に読んだ直後の心の叫びは「(零に対して)お前まだ続きしてねぇだろうがぁぁぁあああ!!」でした(殴
20日に発売されるマガジンSPECIAL No.8に掲載される番外編は5年後だそうですよ!
楽しみですね!!
上条先生の次回作もどうなるのか分かりませんが、楽しみにお待ちしております!!