イルベックの精霊術士 ２話

（ゼロサム５月号）

今月でゼロサムは創刊１１周年！！
というわけで、毎年恒例の直筆サイン色紙プレゼントがありますが、今年は石動先生のもイルベックです。

旅に出たクレリアとエトワス。
１日目は頑張って歩いたそうですが、２日目の昼にはエトワスは倒れてしまい、でも道端で休んでいたところに馬車が通りかかったので乗せてもらいました。エトワスだけ（笑）
藁を大量に積んでいる馬車で、スピードはゆっくりのようなのでクレリアは隣を歩いています。
藁が大量すぎてエトワスもかなりギリギリの位置に乗っているせいもあるでしょうが。
クルルがエトワスに餞別として渡した、癒しの力をありったけ込めてくれたという枝も、枝というより小さな木くらいの大きさがあるので結構邪魔（苦笑）　でもその枝のお陰でエトワスの具合は大分良くなったようですが。
しかし、藁を抑えていた縄が１本切れてしまっていて、しょっちゅう崩れているようで、そのたびにクレリアが落ちた藁を上に戻しています。
彼女は器用に藁を上に放り投げていますが、それなりの重労働です。エトワスは精霊術でどうにかできないのかと訊ねますが、クレリアは精霊を持っていないからできない、と。
エトワスが俺がいるだろと言いますが、クレリアは月の力は使い勝手が難しい、と。それに、と何か続けようとしましたが、その先は言葉を濁しました。
だけどエトワスはクレリアが何を言おうとしたのか分かっています。
出発の前にクルルがクレリアに話していたことを聞いてしまったから。

クレリアはクルルに、エトワスを半身たる眠る月の精霊がいる場所へ連れて行ってやって欲しいと頼まれた。クレリアはエカテリーナさんに、エトワスの旅の道連れとして選ばれたのだと。
その報酬としてクルルは森から精霊を１人連れて行ってもいいと、森の主として苦渋の決断。しかしクレリアは報酬はお金でください、と（笑）
まぁ、精霊を縛るのは可哀想だし、旅には何かとお金が必要ですからね（苦笑）
でも廃村ですから、お金なんてクルルが掻き集めても小銭が少しくらいしかなかったようですが。
最後にクルルは、クレリアにエトワスを精霊として扱わないでくれと言います。エトワスには人間として幸せに生きて欲しいから、人間でいたいと思えるように導いてやって欲しい、と。
そう言われたから、クレリアはエトワスの力を借りて精霊術を行いたくないんですね。

そして２人は無事に最初の町に到着。村から出たことのなかったエトワスには何もかもが新鮮なようです。
とりあえずはお昼ご飯。食べながらこれからどうするのかとエトワスはクレリアに訊ねますが、眠る月の居場所は聞いてないそうです。色々決まり事があって言えないので、自力で見つけて欲しい、と。コーセルテルの場所（というか存在）は秘密ですもんねー。
手掛かりも何もないのになぜ引き受けたのかとクレリアを怒鳴るエトワス。でもクレリアは大丈夫だとやはりポジティブ。
旅のお金は働けばなんとかなるし、エトワスがいてくれれば使える術がひとつある、と。月の力ではなく、クレリアの力で。それができるから空籠でも精霊術士でいられる。
それに“イル・レネイス”にも月の伝説はいくつもあるからきっと手掛かりはあるはず。だけどクレリアは学舎で学んでも試験が終わるとほとんど忘れてしまうので、習ったはずだけど分からない、と。ただ忘れっぽいのか、何か特別な事情があるのか……後者でなければ意味の無い設定になってしまいますが。
前向きなクレリアとは反対に、エトワスはめっちゃ心配してますけどね（苦笑）
そして、そんな２人を見つめる人物が――！？

とりあえず、まずは仕事を探しに仲介所へ。
そこでは空籠術士にもできる仕事が２つあると紹介してもらえました。
１件は報酬がものすごく安い仕事、もう１件は高い仕事。
仕事の内容を見て、クレリアは安い方を請けました。店主は両方とも請けて欲しかったようで少し迷惑そうです。どちらも面倒な仕事らしいです。

クレリアが請けたのは、下町にある今は使われていない井戸に落ちて取り残されてしまっている水の精霊を助け出すこと。
精霊籠に入ったまま落ちてしまったので、水の中でも自由になれないそうです。
そこは水が溜まりにくい井戸だったので水の精霊を吊るして術をかけたそうですが、吊るしていた縄が切れてしまい、精霊は井戸の下に落ちてしまった。それが５年前。
５年もほったらかしにされているのは、高位の術士は忙しいし、使わなくなった井戸に残された精霊を拾うより、新たに捕まえた方が早いとたいていの精霊術士は考えるから。
ひどいですね。精霊たちが敵視するのも当然です。それに精霊が人型をしているなら余計に罪の意識とか生まれそうなものですが……そういう風に教えられないんでしょうね。本当にひどい。
けれどクレリアは放っておけなかったから、依頼料なんて関係なくこの仕事を即決した。
そして井戸の前に座り込み、必ず助けると笑ったクレリア。しかしそのクレリアは本物よりもちっちゃい！？
それは自霊術で抜けた霊体。自分の魂を精霊として操るのが自霊術。クレリアはこれが得意だそうです。
霊体であれば井戸の底でもどこへでも行ける。だけどこの術を行っている間は本体が無防備になってしまうのであまり離れられないけれど、エトワスが見ていてくれるなら安心だと言い、クレリアは早速井戸の底へ。
本体のクレリアはまるで眠っているような状態です。
無茶ばかりするクレリアに、エトワスはもっと自分も何かできないかと考えます。
しかしそこに、嫌な気配が。周囲に黒いモヤが見えます。
そして、こんな所で自霊術をするのは危ないという声。町で２人を見ていた男性です。
この辺りは黒精霊が出るから普通はやらない、と。
「ちゃんと守ってあげないと、その娘、黒精霊にのっとられちゃうよ」
親切な言葉を掛けてくれた穏やかそうな青年ですが、果たして敵か味方か――！？
この人、町で２人を見ていた時の印象では何か企んでいそうな感じだったのですが、顔が意外と童顔で毒気がないです。

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「囚われの炎」　（マガジン１７号）

あれ、今週のＣ：Ｂってもしかして、上条作品史上最高のエロさじゃないのか…！？（笑）
というわけで私のテンションは高いｗｗｗ

総理に向かって攻撃を仕掛ける零。しかし青い炎さえも虚無化されてしまいます。
ならばと青い炎を体の数倍の高さまで噴き上がらせますが、影炎が邪魔をしに来ました。っていうかどこに行ってたんだ影炎……。先週は影も形もなかったのに。だからこその影炎ですか。
でも総理が命令したわけではなく、影炎の意思で零を狙ったようです。
そして、泪は零や桜、弁当やみしるが時空を超えて現代にいるということに気づいてますが（っていうかやっぱりそうなんだ……）、桜は全然気づいていなかったらしく、泪に指摘されて混乱してます＾＾；
さらにヘッドセットからゼドの声が。英傑のゼドが持つ真実、それは１２月３２日に「パンドラの箱」は虚無化も物も人も時間もすべてを飲み込んだが、その中で歪んだ時間に吹っ飛ばされて現代に来た子供が４人いた。それが桜たち４人。
なぜその４人だけだったのかの理由は不明だけれど、ゼドは４人とも「箱」には決して収まらぬという強い意志があったからだと思っている、と。
すべての悪を滅すと決めた零。
人間への復讐を誓った弁当。
誰一人殺してはならぬと信じるようになった桜。
では、みしるは――？

闘いながらも零はみしるに呼びかけますが、影炎は「みしるは影炎の「道具」」と、相変わらず筆談（？）です。
同じ異能で手の内はバレバレ、しかもみしる相手に本気になれない零には分が悪いと、泪が援護しようとしますが、総理が虚無化の力を使ってそれを阻止します。世界がすべて虚無化されるまでの良い余興だ、と。
そして世界の虚無化が進むのを感じ取った遊騎は、桜のことを泪に任せて、虚無化からみんなを護ると行ってしまいました。

そして、１人離れて街中にいた刻。また煙草吸ってます。分かりやすいですね（苦笑）
そんな刻も虚無化の力を感じ取り、見えていないはずの世界が終わり行く様が脳裏に浮かびます。
「両眼視力８．０（千里眼）となったお前には視えただろう、世界の終焉（おわり）が・・・・」
そう言って現れたのは虹次！！
虹次の所用とは刻に会いに来ることだったのか。
さらに、虹次が刻に告げたのは――「刻よ、お前はその手で父を絶命させられ（殺せ）るか、否か」
ジョーカーはここでもやはりジョーカーなのか――！？

激しい闘いを続ける零と影炎。しかし圧倒的に零の劣勢です。
必死にみしるに呼びかけ続ける零に、影炎はおちょくる余裕さえ見せます。
しかし影炎の攻撃をもろに喰らった零を心配して叫んだ桜の声に反応して、みしるがやめてと言いながら自分の腕を刺しました。（鉄の破片みたいだけどどっから取り出したんだー！）
それを見て、子供の頃のみしるがキズだらけだったことを思い出す零。
自分を「道具」と言うみしるに、零はハグをしてこんなにあったかいのは「道具」とは言わないと教えました。
ハグをされて少し照れて、でも嬉しそうに笑ったみしるの顔を思い出した零は、自分を傷つけるみしるにやめろと言ってハグをします。
自分を傷つけるのはやめろ、お前は「道具」なんかじゃない。
そう言った零に対し、みしるは――服を脱いで全裸になったぁぁぁぁぁあああ！？
いや、みしるが全裸になったのは初めてじゃないですけど（笑）
「し・・・・証明・・・・して」
そう言って零の服を破くみしる。そして零の上に馬乗りに。
「・・・・みしるが生きてるって、ちゃんと感じさせて・・・・」
そんなみしるに対してそれどころじゃないだろって、冷静だな零ｗｗｗ　取り乱されても零らしくないからいいんだけど。
しかし――「楽しむのはみしる達２人だけじゃないから」
いつの間にか桜と泪（もちろんどちらも全裸ｗ）も、零を囲んでいる！？　これは確実に現実じゃない！！（笑）
そう、これはみしるの持つ、七つの大罪を燃え散らす第六の炎を司る悪魔。
「それは男を惑わす色魔・・・・その幻に取り込まれた者は二度と意識を取り戻すことはない」
総理、楽しそうですね（笑）
「色欲」のアスモデウスがついにキターーーーー！！
もちろん、幻は零にしか見えていないようなので、桜や泪は零が今何を見ているのかは知りませんｗｗｗ

次回「上手の手から水が漏る！！」
女の子の裸攻めなんて上条作品では別に珍しくもありませんけど（笑）、今回は特に迫り方がエロかったと思いますｗｗｗ　さすが色欲ｗｗｗ
しかし鋼の心を持つエロ神（何という矛盾ｗ）に通用するかなー（苦笑）
え？　だって本物の桜の方がいいでしょ！？ｗｗｗ

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「奇跡の在り処」　（マガジン１６号）

奇跡の在り処って聞こえはいいけど、絵的にちょっと気持ち悪い。。。

弁当の血によって開かれた「パンドラの箱」。
異能でも珍種パワーとも違う、箱から噴き出すただ真っ黒で邪悪な力にみんな圧倒されてしまいます。
総理を止めようと泪が果敢に向かって行きますが、箱から溢れていたエネルギーはすぐに収まります。弁当の血ではやはり完全には開かないようです。しかし、開いてしまった以上はそのエネルギー、つまり虚無化の力は放出され続ける。そして総理は、その虚無化の力を、完全ではないけれど、コントロールすることができるだと……！？
総理の別荘を残して、半径５００メートル程でしょうか、周囲には何も無くなってしまっています。そして「最後の鍵」で箱が完全に開かれると、世界がすべて消滅する。総理の目的は、それ。

場面は一旦、雪比奈と平家先輩の戦いへ。
「平家皇天式」によって圧倒されてしまっている雪比奈。しつこくチビ神君の腕の在り処を訊ねる平家先輩に、雪比奈は「そんなに藤原が怖いか？」と言います。
そして衝撃の事実！
「ただの人間でありながら、１００年近い時を変わらぬ姿で生き続け、「パンドラの箱」さえ自在に操れるあの者が」
藤原総理もおじいちゃんだったんですね…。
今までずっと藤原総理はラスボスって感じがしないって言ってましたが、こんなオプションがつけられるとは。少しはラスボスっぽさが出てきたか。それでも、いやむしろだからこそ、彼はろくな死に方をしないでしょう。
っていうかさ、雪比奈、先週さ、平家先輩にとっては総理も手ゴマでしかないとか言ってなかった？　手ゴマなのか恐れているのか、どっちだｗ
雪比奈は、平家先輩が自分をスカウトしたのは総理にひれ伏すためだったのかと問います。
「あんたの正義はどんな悪より軽薄で汚い！！」
罵る雪比奈に黙れと平家先輩。どうやら図星のようです。
けれどどちらにせよすべてが遅かったみたいだと雪比奈。
そして平家先輩も桜子さんもゼドも、虚無化の力を感じ取ります。
虚無化で世界がどうなろうと、あんたが苦しめばそれでいいと言う雪比奈。彼は本当に平家先輩への復讐しか考えてしないのですね…。
そして、もう隠していても意味がないと、雪比奈はチビ神くんの腕の在り処を――。

また場面は零たちの方へ。
自分の胸に手を突っ込む総理。ＫＹＯが分かる人向けに説明すると、歳世の心霊手術状態です。
「・・・・私はね、ただの人間だけど、高位の異能者の特性で１００年近くこの姿のままで生き続け、珍種の血の特性で「箱」をある程度操れる。大神君、君のおかげだよ」
そう言いながら総理が自分の胸の中から取り出したのは、子供の腕！！
「かつての君の腕・・・・ハイブリッドのチビ神くんの腕を持っているからね」
絵的に恐ろしいよ！！＞＜　総理が笑っているから余計に狂気だよ！！＞＜
っていうか、１２月３２日って何年前に起こった出来事なんだろう…。総理がチビ神君の腕を持ったお陰で１００年近く生きているというのなら、１００年近く前ってことになっちゃうんだけど？
零に腕を返すわけにはいかないと言う総理。
しかし零と『エンペラー』は笑います。
いつかその腕と巡り合う日が来るだろうと思っていた。そしてその腕を持っているのはとびきりの悪がいいとも。その方が燃やし甲斐があるから。
「オレは、１２月３２日、誰一人護れなかったチビ神の腕になんか、今さら興味はない・・・・」
「だが今はもう違う・・・・この・・・・オレの腕で、その腕ごと「箱」もあんたも燃え散らす――！！」
そう言って左手から炎を出す零。
いよいよ最終決戦――にはならないと思いますが。

次回「大巧は拙なるが若し・・！！」
っていうか弁当の扱いがひどいよ。今回転がされてるだけだったよ！
さすがにそのままでは可哀想だ。え、これって仲間になるフラグ？？

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「悪魔の微笑み」　（マガジン１５号）

いよいよ核心へ迫――ってきたのか…？

藤原総理は寧々音と共に別荘にいるようです。
寧々音は「パンドラの箱」に閉じ込めた刻の磁力を受け継いだ為に「パンドラの箱」と一部同化していて、箱の中身が見える。中を覗いて「ぷわぷわなのー」と言ってますが…それじゃ分かりませんね＾＾；　中に誰かいるとも言ってますが、藤原総理はあの虚無化のエネルギーの中で生き残れる者はいないからそれはないだろうと笑って流しますが――「虚無化は本当にすばらしいエネルギーなんだよ」　そう言った総理の表情は口元しか描かれていませんが、寧々音が震えているので相当悪い顔をしていたのだと思われます。
そして総理は窓の外の夕日を眺めながら「次に陽が昇る時、この世界はどんな色をしているんだろうねえ」と、どこか意味深な――というか、何か悪巧みをしているような物言いです。
そんな総理の元へ、「弁当」が現れた！！

しかし、次のページでは切り刻まれる雪比奈が！！
やられる姿もイケメンな雪比奈（オイ
しかし髪は束ねたままでお願いしますよ。。。
平家先輩は雪比奈に零の本来の、チビ神君の左腕の在り処を訊ねます。
「捜シ者」は桜に異能を「パンドラの箱」に閉じ込められた為に箱と同化し中身を覗けたので腕の在り処を知っていて、それを雪比奈に伝えたはずだ、と。
しかしそこで笑い出す雪比奈。
「寧々音からは聞き出せなかったようだな・・・・いつもあの子にべったり張りついていたのはその為だろう？」
え、そうなの！？　それもあったかもしれないけど、それだけじゃないと思いたいですが。。。
寧々音だけでなく、『コード：ブレイカー』たちも総理も弁当も平家先輩にとっては手ゴマでしかないのだろうと言う雪比奈。そして犠牲を惜しまないため、平家先輩に従った同志は１２月３２日に死んでいった。
「でもオレは・・・・オレだけは違う！！」
そう雪比奈が叫ぶと同時に、一面に氷の粒に囲まれていることに気づいた平家先輩。
しかし応対する暇もなく「水蒸爆煙霞（ハイ・ミスト・デスサイズ）」の水蒸気爆発が一面で巻き起こる！！
「・・・・オレはあんたの思い通りにはならない」
そう勝負を決めたつもりの雪比奈ですが、「だからあなたは最高なんですよ、雪比奈・・・・」と平家先輩の声。
「いつでも私を本気にさせる・・・・！！」
そう言って現れた平家先輩は巨大化してる！？
でも上半身しか見えてないから実際に巨大化してるのではなく、光により巨大化して見えるってことでしょうか。
ゼド曰く、「平家皇天式（へいけかみしき）」というのだそうです。そして平家先輩がキレた状態だとか。

一方、藤原総理の別荘に到着した零たち。
しかしＳＰたちが斃されているのを見つけ、すぐに中へ突入します。
すると、何と総理が「弁当」に、「さあ、これを君にあげよう。受け取り給え」と「パンドラの箱」を手渡していた！？
もちろん、「弁当」は何を企んでいるのかと疑いますが、総理は何も企んでいないと笑います。
しかしそれだけで信用できるはずもなく、手を出さない「弁当」に総理は「死んでいった友達の願いでもあるんだろう？」と言うと、「レゲエ眼鏡」たちのことを思い浮かべた「弁当」は箱を受け取ります。
しかし、箱を受け取って「弁当」が油断した一瞬に、背後から影炎が攻撃！！
あんなに強かったはずの「弁当」が血塗れで倒れます。ええ！？　こんなにあっさりやられちゃっていいの！？
そして倒れた「弁当」を見て、もったいないと言う総理。
「珍種の血は貴重なんだよ。こんなにハデに流血させて・・・・もったいないなあ・・・・」
弁当の命より血が大事かと遊騎が訊くと、「決まっているだろう？　何を驚いているんだ？」とさも当然のように返します。
相変わらず物言いは極悪人。だけどやっぱり小物臭がしてしょうがない。私だけでしょうか。。。

「パンドラの箱」を完全に開く「最後の鍵」は桜だけど、弁当の血でも途中までは開く。総理の狙いはそれだった。
そして弁当の血が付着した「パンドラの箱」が開き始め――「さあ・・・・この世界が新しい色に染まるよ」

次回「滄海変じて桑田と成る！！」
いよいよ「パンドラの箱」に閉じ込められた真実が明らかに――！？

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「「みたらし」家族」　（マガジン１４号）

雪比奈と平家先輩のバトルかと思ったのにこのサブタイトルｗｗｗ

冒頭は雪比奈と平家先輩のバトルから入っていますけど。
昔の回想もありますが、平家先輩は雪比奈のことを「比奈」と呼んでいます。愛称ってことですよね？　それだけ平家先輩にとって信頼の置ける相手だったということかな。
けれど雪比奈は珍種も異能者も危険に曝そうとしている『エンペラー』は間違っていると言い、平家先輩は『エンペラー』を信じていると言う。
だから雪比奈は殺してでも平家先輩を止めようとして刺し、２人は決別した。
そして平家先輩は裏切った雪比奈に死より重い罰として不死を与えた。百遍切り刻んでも飽き足らない、と。

しかし２人の戦いは一旦置いておかれ、「弁当」を追う零、遊騎、泪の方へと場面は移ります。
けれど勢い良く走り出したものの、「弁当」がどこにいるか分からない！！
そんな３人の前に桜と神田先生、そして「ゐの壱」が。
そういえば「ゐの壱」には「パンドラの箱」が持ち出されたら追尾する機能がついているんでしたね。
「パンドラの箱」の在り処に「弁当」がいるはずだと神田先生の車で移動開始。

車内で桜に桜子さんが無事で良かったなと話しかける泪。
すべてに決着がついたら親子水入らずで過ごせるなと微笑む泪に対し、桜はどうでもいいと答えます。無事であるなら桜子さんに会う必要はまったくないから気にしないでほしい、と。
泪は桜が桜子さんのことを許せずにいるのかと思っていますが、どうもそういう感じではないです。

そんな話をしている間に車が止まります。
やけに近いと思ったら、そこは桜小路家！？　なぜここに！？
中に入ると客間に会長がいました。剛徳さんとゆきちゃんと話をしていたようです。状況報告？　剛徳さんとゆきちゃんは大体知ってるんじゃなくて全部知ってたんですか。
育ての父母である剛徳さんとゆきちゃん、桜はいまだに知らないけれど実父の会長、そして桜子さんと感覚が繋がっているのでイコール実母の桜子さんである「ゐの壱」、そして娘の桜。
微妙な家族が勢揃いで修羅場じゃないかと焦る泪。桜に気を遣ってお暇しようとするも、その桜が座ってしまいます。
お茶請けに出されていたみらたし団子を食べるかと剛徳さんに訊かれ、けれど金輪際食べないと答える桜。
ぼんやりとだけど覚えている。
会長と桜子さんと桜で３つのみたらしを１つずつ、４つのみたらしだったら桜にもう１つ。
そしてそれは剛徳さんとゆきちゃんと桜でもそうだった。
だから桜は、３つや４つのみたらしはもう食べない。
そして串に４つ刺さっていたみらたしにもう１つ刺して５つにしました。
「これからは５つの「みたらし」団子しか食べぬのだ。私には大切な父上・母上が４人もいるのだから」
「大好きな父母が二人いるだけでも倖せなことなのに、私には２倍いるのだ・・・・人の２倍、倖せ者なのだよ」
桜きゅん良い子！！
だったらなぜさっきは会いたくないようなことを言ったのかと訊ねる泪に、零があなたに気を遣ったんだと答えます。
泪は早くに両親を亡くし、零や遊騎にはまともな家族すらいないから。
「なぜわかったのだ！？　大神！！　お前すごいな」
「・・・・オレをなめてますか？　いいかげん、あなたの考えなんて聞かなくてもわかります」
地味だがすごい零桜だｗ　どうして零はこれで自覚がないんだｗｗｗ
そして「ゐの壱」の目から涙が。人形が涙を流すのかというツッコミは置いといて、桜子さんが感動して泣いているということです。

剛徳さんが、桜がすべてを知ってしまった以上、君には知っていて欲しいと零に話しかけます。
「「パンドラの箱」を完全に解放「最後の鍵」は「パンドラの箱」を創った桜自身だ」
そしてそれは総理や「弁当」も知っているだろう、と。
いや、剛徳さんホント全部知ってるんですね…。平家先輩が言うところのトップシークレットじゃなかったの？＾＾；
「・・・・言っておとなしく聞く子ではないから、どうか桜を護ってやってくれ」
剛徳さんにはすっかり信用を得られているようですね。
そしてゆきちゃんは桜がよく笑うようになったと言います。桜は昔から素直で良い子だったけど、ちょっと頑なな所があったから。
言われてみれば初期の桜はあまり笑ってなかった気がします。今は小難しい顔をしている時の方が少ないかな。

次回「短きものを端切る・・・・！！」
最後のページの４コマ目の零と桜が個人的に堪らない。
ラブコメ全開の零桜ももちろん好きだけど、こういう地味な部分でも、いや、地味な部分だからこそ、しっかり入れてくれていることに萌える！！

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