しろがねの鴉 第３夜

「盗賊のはじまり」　（マガジン２８号）

新キャラ、例のメーテル（笑）登場です！

ジャンの髪の毛レーダーは魔王石だけでなく、カレー屋も発見することができるようです（笑）
入ったカレー屋でジャンが席に着こうとすると、
「この席はわたくしが座ると決めましたの。おどきになって下さらない？」
と、１話の見開きカラーにいたメーテルっぽい女の子が登場。
見た目おっとり系美少女…と思ったら！！
小っさーーーーー！！（笑）
手の平サイズの小人さんですよ。そういうのも有りな世界なのか。でも周りの客は皆驚いてるけど。
しかしこのメーテル、ルゥの知り合いだって。名前はアガペ。真実の愛を探す旅人だそうで。
言葉遣いは丁寧ですが、自分は貴族で、周りの客たちのような庶民には本来口をきくこともできないのだから感謝しないさい、と。
体は小さいけど態度はでかい。
そう言ったジャンに「だまらんかいこのド三流が」とにっこり。周りの客は凍りつきました（笑）
アガペはルゥの友人で、魔王石の情報を持って来てくれる。この前の情報も彼女からだって。
でもアガペは高貴で上品な人物としか取引きしたくないから、ジャンは遠慮するってさ。
しかし、ジャンはすでにカレーを食べるのに夢中で聞いてない。
「聞けっ　このボケナスが」
アガペの言葉に、周りの客たちは関わらないようにしようと去って行きました（苦笑）
そしてアガペは、ジャンの包帯でぐるぐるに巻かれた右腕を見てハッとします。何か知っているのでしょうか？
アガペはルゥの元に情報を持って来たらしいですが、そんなジャンのような危険な人とツルんでいるルゥとは付き合いたくない、と。
そもそも昔のよしみでルゥに付き合っていたけど、盗賊との取引きなんて嫌だ、と。
アガペの言葉にルゥは焦ります。
「他人に聞かれたらどーすんのよ！！　騎士団に捕まっちゃうじゃない・・・・！！　死刑よ、死刑」
１話で国が欲しい、そうしたらきっと取り戻せるとルゥは言ってましたが、この子ってお姫様か何かだったんですかね？
誰かに騙されて国を乗っ取られ国を追われ家族とも離れ離れ、というのが王道っぽいですが。
アガペが貴族で昔からの知り合いというなら、尚更。

で、側で話を聞いていた男が、魔王石の在処を教えてやるから、あるものを盗んで来て欲しいと話を持ちかけてきました。
詳しいことを聞くために、男の家に。
盗んで欲しいというのは、街の外れにあるミッソーニ博物館にある薬草。絶滅したといわれている植物だけど、最後のひとつが博物館に残っている。
男がそれを欲しがるのは、息子・マコリカの病気を治すため。もう長くないと言われているそうです。
男は賞金稼ぎで、最強の賞金稼ぎになるまで家には帰らないと言って出て行き、フラフラしていた。ようやく帰った時には女房に先立たれ、息子は病気。憎まれて当然なのに、マコリカは父親と一緒に最強の賞金稼ぎになると目を輝かせて言う。だからその夢を叶えてやりたい。
それで病気を治すために、薬草が必要だって。
しかしジャンは、依頼を断ります。
「オレ達盗賊は悪党だ。悪党でもオレは命を懸けて『魔王石』だけをこの掌（て）で盗るって決めた。命を懸けるってことは盗れねーと死ぬってことと同じだ。オレには死か盗るかどっちかしかねえ。必ずこの掌で全部の『魔王石』をつかみ盗る！！　なんで『魔王石』以外のモンは盗らねえって、自分に誓いを立てちまったんだ・・・・悪ィ」
ジャンにはジャンなりの決意があったのですね。
でも、魔王石ひとつ盗むのにその場を全壊させていたらお宝を盗むよりひどいよ；；
ジャンの言葉に、男も悪かったと言ってそれ以上は言いませんでした。

その夜。
ジャンはああ言ったけど、ルゥは気になって仕方ない。
そんなルゥにアガペが「情なんて捨てることですわよ？」と。
「あなただって本当はわかっているハズ・・・・自分の望みを叶えるために盗賊に身を堕としたあなたなら。人の為に命を懸けるお人好しは盗賊になんて向かない。悪党なら悪党らしく自分の為だけに生きることですわ・・・・ジャンのように」
しかし、ルゥは博物館に行きました。
警備が厳しいというわりにかなりあっさり侵入。それとも、ルゥがそれだけ凄腕の盗賊ってことなんですかね？
けれど、なかなか薬草が見つからず、物音がしたと警備員の声が。
捕まってしまうかと思ったら、後ろの扉が勢いよく壊れました。
ジャンです。しかも頭が白くなってる。そしてその手には、薬草が。彼も結局薬草を盗みに来たのでした。
人の為に盗みはしないんじゃなかったのかと言うルゥに、オレが欲しかったから盗ったんだ、と。
「なーにが「誓い」よ。ウソつきドロボーの始まりよ？」
「あーそーだ！　オレ達盗賊（ドロボー）ジャン！！」
開き直ってます（笑）
それにしても、科学はあんまり進んでない世界みたいですね。警備システムが旧式すぎる。

盗みに行ったというより、壊しに行ったような気も、とルゥ。まったくだ（苦笑）
もう薬草はいらないから、マコリカの家の前に置いて行こうとジャン。
腕を押さえているけど、やっぱり変身（？）する度にあの闇が侵食してるんでしょうかね。
これで一件落着かと思いきや。
なんと“鴉”が現れた！！
“鴉”は魔王石のある所にしか現れない。男の話は本当だったのか――。
そして男は、側の木の陰に。男が魔王石を持っているのか、それとも――！？

次号、赤キ風！！
１話の見開きで真ん中にいた人が登場しそうな予感。

しかし、ルゥのしゃべり方が普通の女の子っぽくなってる気が…。