たんさんすいぶ TRACK.17

「サラバ、愛しき憂いたちよ」　（イブニング３号）

何か厨二な新キャラが出てきた（笑）

幸太郎の演奏を聴きに来た会場で、進太郎は宮城さんと会います。
さらに、吹部の皆も。招待されたのは進太郎だけではなかったようです。
開演前はあまり興味なさそうな進太郎でしたが、いざ演奏が始まると、幸太郎の圧倒的な存在感に呑まれます。ただそれは、幸太郎の楽しいとか嬉しいとかいう穏やかな感情ではなく、まるで怒りのような激情――！！

コンサート終了後、進太郎は宮城さんに、彼女が幸太郎の演奏がきっかけで吹奏楽を始めたことを確認し、幸太郎の演奏で救われたというのは本当かと訊ねました。
そうですよ、と宮城さんは答えてくれます。
宮城さんは子供の頃、感情表現が苦手な子供だった。
笑うことも泣くことも話すことも上手く出来ず、同じ学校の子と友達になりたいのに話しかけることができなかった。それがストレスになってじんましんが出来てしまい、それをからかわれていじめられ、また話しかけられない。
そんな時、親にこのホールに連れて来られた。嫌々だったから聞く気になんてなれなかった。
けれどその時、幸太郎が今日の演奏と同じ、アルト・サクソフォンと吹奏楽のための協奏曲「ＢＩＲＤＳ」を吹いた。
「幸太郎さんの激しい怒りと葛藤……悲しみの音だった――…」
言葉じゃなくて音楽でも気持ちが伝わるものだと知った。いつも明るい幸太郎の本当の心を見た気がした。
そして音楽でも気持ちをさらけ出せると知って気持ちが楽になった宮城さんは自分でも楽器を吹き始めて、勇気を出して友達に一緒に遊ぼうと話しかけることができた。
「……幸太郎さんのおかげなの」
そう言って微笑む宮城さんは本当に嬉しそうです。そして完全に恋する乙女の表情です。

そして幸太郎が言った進太郎の欠点、それは感情。
子供の頃は本能的で感情豊かだった進太郎ですが、現在は無表情であまり感情を表に出さないためか、演奏の音も無表情になってしまった――！！
ショックを受け、ロビーの片隅で考え込む進太郎。
すると周囲の人達が騒ぎ始めます。
十字の装飾つきの棺を傍らに、ワインのビンらしきものを持った、見た目完全に不審者な男。
でも丹波第三高校の制服を着ているぞ…？
「今日は満月の演奏会で良かったなぁ…。だから一番美味しい血が飲みたい…。才能ある血は美味しいからね……」
ネクタイは肩からかけているだけ、シャツのボタンは２番目しか留めてなくてほぼ肌蹴てて、しかもこの台詞。あきらかに怪しすぎる（苦笑）
変わった人もいるなと、スルーして帰ろうとした進太郎に、サックスちゃんが早く逃げろと騒ぎ出します。
しかし、進太郎がそれを疑問に思う隙もなく、さっきの人が進太郎のすぐ背後に。
美味しい血のにおい、滝幸太郎の血と同じにおい、一番おいしい血だと言って、進太郎の血を吸おうとします。
それをサックスちゃんが止めてくれました。
サックスちゃんに気付いた吸血鬼くんは「「傷物マークⅥ」か…こんな所でお前に会うなんてね」とサックスちゃんを知って……いや、見えてる！？

っていうか左右で髪と眉の色が違うし、牙があるし、この吸血鬼くん、明らかに出る作品を間違えてますよｗｗｗ
彼の登場で一気にファンタジー色が強くなった気がする（笑）
っていうかこの人がまさか部長か…？