「おせっかい弁当」に桜は異能者の味方につくと言われ、自分と零が殺し合いをしたのはそのせいなのかと衝撃を受ける桜。
しかし誰より人殺しを止めたい桜が珍種の人殺しに味方するはずがないと言う零。その言葉に桜も、相手がどんな悪だろうと人殺しは許さないと自分の意思を再確認します。
けれど「弁当」は――
「人殺しを止めるなんて簡単。・・・・今にわかる。」
その言葉の意味することとは一体…？
そして「死の（デス）ゲーム」の続きを始めようとする珍種たち。
そうはさせるかと動こうとしても、「弁当」の飄々としながらも神々しいまでの存在感の前に、血の一滴まで支配されているかのように動くことができない――！
まるで蜘蛛の巣にかかった蝶。このまま死を待つしかないのか――！？
こうなる前に桜と零をなんとしても殺しておくべきだったと嘆く時雨。
っていうか、時雨と遊騎、思ったよりも近くにいたんですね。もっと遠くにいるのかと思ってました＾＾；
時雨たち『コード：ネーム』が２人を殺そうとしていたのは、珍種たちが２人を目指してやってくるとわかっていたから。他の異能者たちを護るために、２人を殺す。
「人の命の価値が同じなんてきれい事。多くの命を救うために価値なき命を犠牲にする・・・・これは優れた者にしか出来ない正義の英断なんだよ」
そしてまだ手はある、なんとかして時間を稼がねばと言う時雨。
すると「クールヤンキー」が一つ取り引きをしてやろうと言ってきました。
「一人、人柱として差し出せ。そうしたらオレのターンは残りの命を助けてやる」
いやいや、それってそっちのゲームのルール的にはアリなの？ １番多く殺した者が負けなのに。
泪や刻はふざけるなと言いますが、時雨が応じます。
しかし自分がその役目を買って出るのではなく――
「人柱は日和で決まりだ」
残っている者の中で唯一ロストしている日和。彼女は次に珍種パワーを喰らったら間違いなく死ぬだろう。
「ならば多くの命を救うために、日和が今ここで人柱として死ぬべきだ」
あんなにいつも一緒にいたのに、日和が瀕死の時はものすごく必死に助けようとしていたのに、何てこと言うんだ時雨！！
遊騎が怒って時雨の胸倉を掴みますが、日和が元気良く任しといてと返事します。
失敗ばかりの今までを挽回するチャンスだと、時雨は誰もが嫌がる英断を下して偉いとまで言います。
そして取り引き成立と、「ヤンキー」は日和の異能を吸い取りますが、それを遊騎が助けます。
遊騎は時雨以上に、日和に対して頭にきている。
「なんで生きたいって言わんのや！！ お前が死んでいい理由なんか何一つないやろ！！ ボケ！！」
しかし日和は助けてくれた遊騎の手をすり抜け、人柱になろうとします。
だけど遊騎に対してありがとうと言う日和。そしてその瞳からは涙が零れ落ち――
「日和はどうしても、時雨に死んでほしくないＮＯ・・・・」
珍種相手ではどんな強い異能者だって殺される。でも時雨は役立たずのお荷物だった日和の命を救ってくれた。だから
日和の命で時雨が助かる時間が稼げるならそれでいい、と。
今まで日和のことあんまり好きじゃなかったのですが、この覚悟に日和のことを見直しました。
そして日和は自ら「ヤンキー」の手に飛び込み――
時雨がそれを阻止！！
けれど時雨自身、自分のその行動に戸惑っているようです。
「弁当」が
「人を大切に思う気持ちに理屈なんてない。たとえそれが人殺しであっても。そう思わない？ 桜。」と言いますが…人を大切に思うのに人殺し…？ それは何だか矛盾していますが…。
時雨は遊騎と日和をその場から遠ざけ、遊騎に
真理と日和を頼むと言います。
「・・・・皮肉だな。こんな時、頼れる唯一の奴がお前だけなんて」
自分が犠牲になる気満々の時雨は第２の異能
「巨神兵装（ギガ・ファントム）」を発動。体の一部を巨大化そて一撃ですべてを粉砕する異能だそうです。時雨が巨大化させたのは右手。拳での攻撃なら珍種でも無傷ではないはず――！
しかし、手が「ヤンキー」に届く前に
時雨はロスト。ネズミ…ですか？
これではただ時雨が殺されるだけ――！！
けれど
零が「ヤンキー」を殴り飛ばした！！
「勝手に手ェだすな・・・・時雨（コイツ）を裁くのはこのオレだ」
いつものパターンですね（笑）
次号は巻頭カラー＋アニメ記事！！
アニメ化発表からの道のりが長すぎです。発表するの、もうちょっと待っても良かったよね。
