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「炎の少女」　（マガジン３０号）

ＫＹＯと同じパターンかと思いきや、これは同じようで全然違うぞ！！

桜を燃やそうと左手で彼女の頭を掴む大神。
彼は目撃者はすべて消すと言ったけれど、周りはひとごみ。
こんな大勢を一緒に燃やせるワケがないと思いたい桜ですが、昨晩の、燃やされる人々を思い出し、カバンで大神の手を払います。カバンは一瞬で燃え尽きました。
それを見た桜は、大神は本気だと思い、逃げ出します。
しかし、カバンが燃えたことで周りは火事かと騒ぎになり、野次馬たちが桜の方へ寄ってきて、桜は人波に押されてしまいます。こっちに来るなと言っても聞こえるはずがなく。
そして、桜の手は大神に掴まれ――「燃え散れ。」
やめろと叫ぶ桜。しかし――「なーんてね。」
大神の手から、炎は発生していません。
「あんたは殺さない。殺すなら昨日の夜燃やしてるよ」
そう言い、しかも桜に向かって「面白い」と、桜の頬をむにむにと引っ張って観察。
さらに「きっと珍種にちがいない」って。
な、何が珍種なんですか？？
確かに女子高校生にしては普通とは言えない桜ですが、珍種というほどでもないぞ？？
その謎は最後に！

大神は桜に、昨日のＧ－ファルコンの奴らに対して思ったはずだと言います――「死んで当然だってな」と。
殺されて当然のことをしているのに、何かしら理由をつけられて無罪放免になる犯人＝害虫をそうじするのが大神のバイト。
「あんたらが毎日幸せに暮らしているこのニセモノの平和を保つため、法では裁ききれない悪を裁く悪・・・・それがオレたち『コード：ブレイカー』」
オレたちって複数形で言ってるってことは、やはり何人か同業者がいるってことですね。
桜に、ゴキブリを叩き殺す時に罪の意識は感じないだろ？と訊く大神。彼にとってバイトはそれと同じこと。
しかし、桜は――「殺すなんて絶対だめだ・・・・・・！！　たとえどんな相手でも・・・・絶対だめなんだ！！」
別に桜のその考え方は特殊でも何でもないと思いますが、不思議に思う大神。
そして桜も、お前なんかに関係ない、話すつもりもないと返しているところを見ると、ちゃんと何か理由があるみたいですね。
大神は、「あんたがもしオレのことを他の誰かに話したりしたら、あんただけじゃなくそれを聞いた奴らとその周り全員処分する」と言って、すぐ横のガラス張りのビルに左手を置きました。
すると炎の熱でガラスが歪み始め――「いつでも、どこでも、誰でも・・・・例外はない。必ず燃え散らす」
彼の言葉と共にガラスが割れ、破片が飛び散りました。
おお～、このシーンかっこいいっすね～。
誰かに助けを求めても、大神たちに法は通用しない。彼から逃げられる者はいない。
桜はそんな彼の、冷たくて静かで、合うと心をえぐられるような残酷なその眼を、命を命とも、殺しを殺しとも思わない無機質な死神の眼と言っています。
でも、『犬』を殺した時の大神は？
あれもゴキブリを殺すのと同じだったか？

そして、大神は突然「一人で家まで帰れそうですか？」と笑って振り返りました。
桜は体調が悪いから彼に送ってもらうことになった、ということになっていましたからね。
桜は大神を引き止めようとしますが、彼は家に帰って休んだ方がいいと左手を振ります。
もうこれ以上答える気のないらしい彼に、桜もここは押さえました。

桜と別れた大神は電話。
またあの人でしょうかね？
大神は桜がとびきりの珍種であることを告げます。なぜなら…
「あの女・・・・燃えないんだ。オレの炎でもな」
えぇーーーーー！？
桜って特殊な体質！？　っていうか、大神みたいな能力を持ってるかもしれないってこと…！？
いや、それはまぁあるかもなという範囲内なのでいいのですが、それより！！
大神、やっぱ桜のこと本気で殺そうとしていたのか…！
単に“気に入ったから殺さなかった”のではなく、“殺そうとしたけど殺せなかった”！？
この違いはかなり大きいですよ…！
狂がゆやちゃんを殺さなかったのとは全然違いますよ！！
つか、「このオレが高校生か・・・・」と呟いている大神。
え、何？　もしかして本当は高校生じゃないの！？

次回「恋文と幻像と贖罪と」
恋文は果たし状か何かを周りが勝手に勘違いっぽいけど…ライバルキャラとか出てくるでしょうか！？
次回も楽しみですｖｖ