まずはエカテリーナさんに詳しい話を聞くために出発するミリュウさんと、その見送りのフアナと風竜たち+カディオさん。どうやら夜明け前の様子。のんびりとはしていられませんもんね;
“暗色の勾玉”に“風の小箱”がくっついたあの術道具、今まで説明がされていませんでしたが、
術道具に術を込めて組み合わせることで同調術を起こせるものだそうです。
今回の場合は、この風に乗せて言葉を飛ばせば確実に思った相手に声を届けられるのだそうです。風竜術だけだと手紙を飛ばさなきゃだし、暗竜術だけだと相手も術を使ってくれないと声を受け取れないからすごく便利ですね。
カディオさんが書庫回廊に行った時にそういう本を見つけて作ってみたそうです。ミリュウさんに、何かあったらすぐに知らせてくれ、と。
今回はシオリアがいなくてミリュウさん1人だけで出掛けるものだから、みんなに心配されまくってます(笑)
お留守番の風竜たちも、カディオさんに何をすればいいのかと、自分たちにできることを手伝おうとやる気満々です!
そして朝早い暗竜家にはロービィが訪ねて来ました。
エリーゼを迎えに来たようですが、エリーゼがロービィの分のお弁当も作って出てきて……
つき合いたてのカップルか!!と思わずツッコミ。いや、間違ってはいないでしょうが……この子たちにつき合うとかいう概念があるのかどうかが謎。2人ともお互いのことが好きなのは分かってるけど、相手を恋人と呼ぶ段階ではない、みたいな。でもそれらをすっ飛ばして将来の約束はしている、みたいな。うまく説明できません;
とりあえず
2人がラブラブなのは間違いない(笑)だけどデートに行くのではなく、地下書庫に本探しだそうです。調べる場所は違うけど、出掛けるのはラルカも一緒。
ちょうど出てきたテイムさんがラルカを呼びに行ってくれましたが、テイムさんはプレアの看病で眠そうです。夜明け前に熱は下がったって言ってますけど、それって夜明け前までずっと看てたってことですもんね…。
そして、熱が下がって起きてきたプレアは、テイムさんを探しに部屋を出て、エリーゼに話し掛けるロービィの言葉を耳にします。
テイムさんは学者だから本が好きなんじゃないか、調べものも上手なら手伝って欲しい、でもプレアが病気なら無理は言えない、看病だけでも大変そう……。
それを聞いたプレアは何を思うのか……。
ラルカたちを見送ったテイムさんとメリアさん。
どこの竜術士も子竜たちも、月の精霊のことでやることがあるのに、テイムさんは自分だけ役に立てなくて申し訳ないと言います。メリアさんは、今は
プレアのそばにいてあげるのが一番大事な仕事だと言ってくれますが、それに我慢ができないのはプレアの方。朝食が終わったら書庫へ行くと言い出しました。
みんなは月の精霊のことばかりでプレアの病気を治すことを忘れてるから、自分で必要な本を探す、ついでに月の本も探してやる、と。
自分のせいでテイムさんが役立たずになってると思われるのも嫌だ、と。むしろそれが本音じゃない?
プレアは相変わらず幼竜とは思えない思考回路とツンデレっぷりですww
そしてマシェルたち。
サータは“暗色の勾玉”を失くしてしまったので、カディオさんが作った“風の小箱”と組み合わせた術道具を新しくもらいました。暗竜術だとイライラするけど、これなら風竜術だから大丈夫だって(笑)
カータとハータはクレイベルさんの説得、マータとタータはリンテの家作り、サータは風竜家へ行って風竜たちのお手伝い、マシェルとナータとアータは書庫回廊で本探しと、それぞれ別行動です。
マシェルたちは地竜家へ行く途中でテイムさんとプレアに出会います。アグリナのくれた地図を見て歩いていたら道に迷ったって(苦笑)
マシェルがプレアに顔色が悪いんじゃないかと言うと、プレアは大丈夫だと怒ります。心配されすぎて嫌になっちゃってるんでしょうね;
そんなプレアはナータの顔を見ると
“きっ…、聞こえて来たのか?”と訊ねます。ナータは何のことか分からず何がだと返すと、プレアはむうっと頬を膨らませました。何が気に入らなかったんだろう。。。
どこへ行くつもりだったのかとマシェルが訊くと、テイムさんはラルカたちを追いかけて来たと言います。
しかし、書庫係は3つの班に分かれていて、一番安全な地竜家の地下書庫をモーリンさんと小さい子竜たち(ロービィ、エリーゼ、クララ、キーニ、リド、クレット)、書庫回廊をエレさんとユイシィ、ラルカ、ノイ、マリエル、そして回廊の奥の方をマシェルとナータとアータ、ランバルスさん、リリック、ロイ。
だからエリーゼとラルカは別の場所です。そしてテイムさんはやはり帰りましょうとプレアに言いました。人手はあるから、行っても邪魔になってしまう――。
するとプレアは
“おれは月の精霊なんかどうでもいい!!”と言いました。
早く病気を治して、竜術を使えるようになって、テイムさんをちゃんと竜術士にして。
“早く宇宙へ…暗竜の里へ帰りたいっっ”そう言ってテイムさんにしがみつくプレア。口調は威張ってるけど、その様子は年相応ですね。不謹慎だけど可愛いです。
そんなプレアに、ナータが変種についての本は自分たちも探すつもりだと告げます。
里へ帰るかは急がなくてもいいけど、病気は早く治る方がいいって。うん、その通りですね。
そして、ラルカたちの班には後でアグリナとヤチも来ると、マシェルはテイムさんとプレアに一緒に行きましょうと言いました。
書庫回廊の入り口でマシェルたちと別れ、ラルカたちのいる場所へと進むテイムさん。
両側とも壁一面の本棚にすごく嬉しそうです。
プレアが、ロービィがテイムさんは本好きだろうと言っていたことを話すと、それを聞いたから書庫に行こうと言い出したのかと、テイムさんはますます嬉しそうです。プレアは相変わらずツンデレですが(笑)
そしてテイムさんは女子ばかりの班に合流しようとしますが――
「――ねぇ、ずばり聞きたいんだけど、エレさん、カディオの事どう思ってるの?」いきなり直球すぎるノイの質問に、エレさんは躓いて台車に積んだ本を倒してしまいました。
ユイシィがこんな時に何を言い出すのと咎めますが、女子ばかりのこの班になるよう仕組んだのはノイだそうです(笑)
ユイシィもラルカもマリエルも分かりやすいけど、エレさんは分からないから聞くしかない、と。
ノイの質問に対して、エレさんは
大切な竜術士仲間の1人だと思ってる、と答えます。
ノイはすぐにそういう意味じゃないと返しますが――
「恋愛的にって事なら、わからないとしか言えないわ。だってとてもむずかしい感情ですもの。初めて好きになった人に、そうと気がつくのに7年もかかったのよ」7年って……さすがに長すぎです^^; どんだけ意地っ張りだったんですかエレさん…(苦笑)
生まれた時に決められた婚約者で、ずっと一緒に育った兄のような人で、剣の師匠でとても尊敬していたし、優しくて強くて素敵な人だったから憧れもあった。
「そんな人ですらそれだけ時間がかかった答えですもの…今はまだ、わからないのよ――本当に」エレさんはそう言いましたが……それって少なくともそういう対象で見ることはできるってことですよね? 以前のエレさんだったら「そんなことあるわけない!!」と即答で突っぱねていましたよね?
カディオさんに対する誤解がなくなって、初恋の人に似ていて気になっていたミリュウさんは鈍感すぎて脈なさすぎで、自分でも気持ちが分からなくなってる――といったところでしょうか。
ノイは、昔好きだった人と同じくらい気にかけてるってことでしょ、と勝手に納得していますが。
あとはカディオの押し次第って事じゃない?って。カディオさんがエレさんのことを好きなのは前提なんだね。それは…まぁ…そうなんでしょうけど……。
ちょっと待ってね。まだ私には時間が必要だっ!!><
しかしエレさんが初恋の人について話した部分は、この場にいる女の子たちそれぞれに共通する部分がありますね。
生まれた時に決められた婚約者はノイにとってのロイだし、ずっと一緒に育った兄のような人はラルカにとってのウィルフさんで、とても尊敬していた師匠はユイシィにとってのランバルスさん、素敵な憧れの人はマリエルにとってのリリック。
女性陣の中では恋愛という言葉から1番遠い所にいるんじゃないかと思われていたエレさんですが、少女竜たちから見たらカッコいい大人の女性なわけで、そんな彼女が恋について語ったことによって、
少女たちの淡い恋心に何か変化は訪れるのでしょうか――!?それはともかく、本探し再開。
出るに出られなかったテイムさんもほっとして出て行こうとしますが、また足を止めることに。
月の本はそこそこ見つけられたけど、暗竜の変種についての本はこの書庫にはないんでしょ、とユイシィに確認するノイ。
書庫の精霊はそう言っていたけど、近い事例ならあるかもしれない。類似の例があれば治し方も分かるかもしれない。
しかしここへ来て、ラルカが
プレアがどんな変種なのか何となく分かってると発言。
ラルカは今、人化術の練習をしているから分かった。人化術は竜の力を抑えこんで人に化ける。人化したまま暗竜術を使えば苦しくなる。そしてプレアは術の練習をするたびに熱を出す。
「たぶん…プレアは人化術に特化した、人間(ひと)にとても近い竜…」「だから…言えなかった。どんなに望んでも、あの子は、空の向こうに戻る事はできない暗竜――だから…」1番帰りたがっている竜のプレアが、里に帰ることができない――!?
運命というのは、時に非情なものです。。。
その事実を知ったプレアは一体どうするのでしょうか…!?