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「コーセルテルの竜術士」シリーズの感想と、たまに二次創作小説を書いています。 他の漫画やアニメの話もしますので、色々ネタバレ注意です!
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「いくつか始まる冒険記 (後編)」 (ゼロサム11月号)

読者側としては散々やきもきさせられた大問題が、まさかの結末!
石動先生は本当にこういう構成が上手いです…!






ラルカの推測で自分は空向こうに戻る事はできない暗竜だと聞いてしまったプレア。
いつもは態度も言動も幼竜とは思えないプレアですが、今回は年相応に声を上げて大泣きをしました。さらに暴れてテイムさんの手から逃れ、書庫の奥へと走り去ります。
すぐにテイムさんも後を追おうとしますが、まだ竜術士の衣装に慣れないせいか、肩布を踏んづけて転んでしまいました。代わりにエレさんとマリエルがプレアを追います。
そしてテイムさんはラルカに今の話は本当なのかと訊ねますが――。

プレアは回廊の途中に隠し扉を見つけてそこへ入ってしまい、エレさんとマリエルはプレアを見失います。
プレアはテイムさんが、一度は諦めた夢をプレアのお陰で叶えられると分かって嬉しいと言ったことを思い出します。そして、一緒に空の向こうへ行こうと約束したことも。
けれど自分は空向こうに行けない暗竜だった。テイムさんが転んだことに気づいていないプレアは、だからもうテイムさんに自分は必要ないから追って来ないんだと勘違いし、そして戻れないと分かったら余計に帰りたくなって泣き出しそうになりますが、そんなプレアの前を横切る人影が。
家へ帰りたいと泣きながら歩くその人影はどうやら子供の幽霊のようです。
プレアがその幽霊の後を追うと、目の前に開けた場所が。暗竜の里です。
そしてプレアは友達がこの風景はみっつあると言っていたことを思い出します。
月の裏にある里と、プレアがいた暗き空を旅する里、そしてかつての竜都。2つの里はどちらも竜都を真似して作られた。というか、旅立った暗竜たちって里ごと旅してるんですか?^^;
そしてその友達が、プレアのことを「君はきっと僕と真逆の変種」と言っていたことを。その時は意味が分からなかったけど、それは彼がプレアがどんな変種かと知っていたということ。プレア自身は変種だということしか知らなかったですが。
そしてその友達は、顔ははっきりとは見せていませんが、姿は人化していてもかなり竜の部分が強く出ています。どちらかというと獣人たちに近い感じ。彼は人に遠い竜ということなのでしょうか? もっとも、竜術士がいないのですから、命名の際に術をかけられないので、そういう意味では竜術士に育てられない竜はみんな人に遠い竜かもしれませんが。

誰もいない忘れられた里に向かって“おれは暗竜だ!!”と叫ぶプレア。
誰もいない里なんかいらない、卵のままでもそっちにいたかった。そして、さみしいと言って泣くプレア。いつも威張ったような態度でいるのは、寂しいという気持ちを隠すためなのかもしれませんね。
しかし静かに泣いている暇もなく、プレアの背後に迫る影。
先ほどの子供の幽霊が、姿を大人に変え、「暗竜…だと? 竜など滅べ…」と言ってプレアに襲い掛かってきました!!><
しかし、そこへテイムさん、マシェル、ナータ、アータが駆けつけ、プレアを守ります。
「子竜に手を出したら、ゆるさないっ!!」
竜が絡むと本当にマシェルは恐いですね(苦笑)
マシェルの迫力に気圧され、幽霊は消えますが、消える前にナータを見て「アゼ…、――ルリ…」と呟いていました。
それは間違いなく「アゼット、フェルリ」と言いたかったのでしょうね。つまり、フェルリさんの旦那さん…!?
しかし、完全に消え去ったわけではなく、少し離れた場所にまた子供の姿で現れました。ゆらゆらと形ははっきりせず、マシェルたちとは別の方向へ向かって行きましたが。

大丈夫ですかとプレアの心配をするテイムさんに、プレアは空向こうへ行けない暗竜なんかいらないだろと言うと――「空向こうへ行けない暗竜などいません!」とはっきりと言ったテイムさん。
プレアはせっかちで、他の暗竜は言葉が足りないと、テイムさんは溜息をつきました。
テイムさんがラルカにちゃんと話を聞いたところ、プレアが人化術に特化しているのは間違いない、だからひとりで行くのは難しい――。
「それはそうでしょう。私のようなちょっと術資質があるだけの人間が行けるんですよ? 人間に近いと言ってもあなたは、正真正銘! 暗竜なのですから」
そう言ってテイムさんはプレアを持ち上げ、「行けますよ――いえ、一緒に行きましょう、宇宙へ!!」
その言葉が嬉しくて、プレアは涙を滲ませました。良かった良かった^^
しかし「どうなっちゃうの!?」とものすごく心配になる展開になっても、わりとあっさり解決。石動先生のこの構成の仕方は本当に上手くていつも感心させられます。

ナータが、前回、森で迷子になっていたテイムさんとプレアを見つけた際にプレアが“聞こえて来たのか?”と言っていたことに対して、「助けを呼ぼうとしたのだろう? 声は聞こえなかったが暗竜の力は感じた。――ひとりで術がおぼつかないなら…力と術を竜術士にたくせ。竜術を覚えるために…一番大切なのは、竜術士を信じる事――だ」
そう言ってマシェルの手を握ったナータ。その行動も長い台詞も、ナータにしては珍しいです。やはり同じ暗竜で、長い間卵の中にいたという似たような立場のプレアのことは、ナータもかなり気にかけているのでしょうね。
そしてプレアもテイムさんの腕の中で、彼の服をぎゅっとつかんで“…んっ”と小さく返事。可愛いなぁvv
無事にみんなの元へ戻り、一件落着。

最後にミリュウさんとエカテリーナさんがちょこっとだけ登場。
台詞はないですが、おそらくエカテさんがミリュウさんに、クレリアとエトワスの所へ行くように言っているのでしょう。
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出会うべくして
やはりテイムさんとプレアは出会うべくして出会ったのですね!

プレアは人化術に特化しているため空の向こうへひとりでは行けない暗竜で、テイムさんは術資質がちょっとある人間。
二人が力を合わせることで、一人では難しい空の向こうへ行くことができる!
プレアはテイムさんに人化術に特化してるとはいえれっきとした暗竜だと言われてにっこり微笑んだり、宇宙へ一緒に行きましょうと言われて嬉しさのあまり涙目になってるところがかわゆいですvv
プレアがテイムさんのことが大好きなんだということがめっちゃ伝わってきました(^^♪

テイムさんはプレアがいないと路頭に迷っちゃうというか、エカテリーナさんに連れてこられる時点ですでに路頭に迷ってましたよ(゚Д゚;)
テイムさんにはプレアが必要なのです!
くりん 2015/05/16(Sat)12:11:01 編集
Re:出会うべくして
そうですね、プレアとテイムさんは出会うべくして出会った2人ですね。
この2人だけでなく、コーセルテルにはそういう人たちが多いと思います。
コーセルテルという地が運命の相手同士を呼びよせているのかもしれません。

なんだかんだでテイムさんのことが大好きなプレアはとっても可愛いですよねvv
2人で頑張って夢を追いかけて欲しいです!!
天地葉夜  【2015/05/27 00:41】
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