たんさんすいぶ TRACK.12

「乱雑コミュニケーション」　（イブニング２２号）

今回は扉絵がないです。
前回のラストから時間が経ってないそのままの続きから始まります。

ついにみんなで合奏の練習開始！
進太郎にとっては始めての合奏！！
サックスちゃんは大喜びで飛び出します――が、リズムがおかしくてよろけてしまいます。
さらにサックスちゃんが宮城さんの格好に！？
制服を着て髪型が宮城さんと同じに変化したのです。何で？
進太郎の演奏もひどかったようで、中田先輩には自由すぎだと笑われ、信愛ちゃんには時間かかりそうだと溜息交じりに言われました。

上手くできなかったことがショックだった進太郎は、寮へ戻るとジオラマ作りに没頭。
落ち込み方が分かりづらい（苦笑）
京作が音楽は何度も練習して上手くなるものだから、一度で結果を出そうとしても無理だと励ましてくれますが、進太郎は人に聞かせる本番は一度だけだから、「一度が上手くいかなきゃ意味がない」と血走った目で訴えます。
その一度のために何度も練習するんだろうと、京作は怒って出て行ってしまいますが、出た後に、慣れすぎて最初は失敗して当然だと決め付けていたのかもと反省。初心者だからこそ経験者が見逃しがちな当たり前のことに気付けるって、ありますよね。
そして進太郎も、周りの音を聴きながら演奏するのは難しかった、と考え込んでいます。
そこへサックスちゃんが進太郎に対して罵声を浴びせ始めました。
ショックなほど吹いてないとか、みんなに天才と言われて調子こいてるんじゃないかとか。
そしてサックスちゃんが進太郎の作ったジオラマを吹き飛ばしてしまい、２人の言い争いはヒートアップ。
進太郎はサックスちゃんに向かって思わず「ガラクタ」と言ってしまいました。
その言葉にショックを受けるサックスちゃん。
自分で音を出す事はできないから、進太郎が吹かなきゃただの「ガラクタ」だと自分で言います。
そして、進太郎が宮城さんのことを思って吹いたから、サックスちゃんは宮城さんの姿になったのだと。
「マークⅥハ　シンタロウノ　「ココロノカガミ」　デシカナイ」
進太郎は昨日本居先輩が言ったサックスは２人もいらないという言葉が、自分でも無意識のうちに引っ掛かっていたんですね。
それに、進太郎は１人で吹いているんじゃない。サックスちゃんと２人で吹いている。
そのことに気付き、進太郎はサックスちゃんの頭を撫でて「次、頑張ろう。相棒」と言いました。相棒と呼ばれてサックスちゃんは一気に上機嫌です。

仲直りしたところで１曲吹くかと進太郎。
梅雨で外が大雨なので、部屋で吹いても音は雨音がかき消してくれるはずだと進太郎が窓を開けると――サックスちゃんが倒れました！！
息を切らせて熱っぽい感じです。
進太郎は大急ぎでサックスちゃんを抱えて京作の所へ行きますが、男子寮に女子が訪ねて来たとかで玄関前は大騒ぎ。
誰が来たのかと集まる野次馬に京作も混じりますが、そこにいたのは宮城さん！！
しかも進太郎を訪ねて来た！？
サックスちゃんのことで困っている進太郎にはグッドタイミングだけど……明日以降、間違いなく校内で噂になりますね（苦笑）