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「叛旗の逆十字」　（マガジン１３号）

今週は巻頭カラー＆２本立て！！
番外編の感想は本編感想の下に。

見開きの零はものすごくカッコイイのですが……平家先輩のあの引力は一体何なんだ（苦笑）

カラーページでは零と人見の過去回想。
零のことを「大神君」と君付けで呼ぶ人見。零がそれはやめてくれと言うと、一人前だと認めさせることができたらやめると人見。
零は普通にボタンの学ランを着ていますが、見慣れたせいもあって、今の方が似合うなぁと思います。

桜に、自分が『コード：ブレイカー』をやめた理由、そして零が自分と同じようになることを教えるという人見。
彼は桜をそばに呼び、耳元で囁きます。
「君は・・・・自分の闇と闘う強さがあるかい？」
さらに桜のスカートのポケットにこっそりと何かの鍵を入れ、「１２月３２日だよ」と。
１２月３２日…実際には有り得ない日付ですが…？

そして突然、人見の体を電気が走ります。
これは「コード：エンド」――異能の終わり。
異能を使い続けると、異能が異能者自身を死ぬまで喰らうようになる。
ほとんどの「コード：ブレイカー」の死因はそれなのだそうです。
人見も自分の異能と体が異変を来し、自分の死を悟ったことでそれを知ったそうです。
『存在しない者（コード：ブレイカー）』はどんな死に方をしようと誰も知らないし気がつかない。
それをいいことにこき使われ、飼い殺しにされていた――。
「だから『コード：ブレイカー』なんてやめた・・・・これは死にゆく者のささやかな復讐なんだよ――！！」
人見の言葉を聞き、一体誰が飼い殺しなどに、と疑問を口にする桜。
それは――藤原総理。
貴様らだけは絶対に許さないと言う人見に、早くも目覚めた零が殴りかかりました！
復讐のために罪もない人間を爆破して殺したのか。人見はそういうことを１番嫌がっていたのに――。
人見も零にガキだと言って蹴り返しました。
死は、人を変える。
死を実感して、誰の記憶にも残らずに消えていく虚しさを知り、人との繋がりを持たないことは生きているとは言わないと分かった。
普通に学校に行き、家族や友達に囲まれて穏やかに暮らす――そんな当たり前のことが必要なんだ、と。
人見はその当たり前が何一つ手に入れられなかった。
この想像を超える孤独がわかるか？
それを止めようという私の気持ちがなぜわからない？
人見は何度も零を殴り、零もまた、殴り返します。
神田先生はやめてと言いますが、桜が気が済むまで拳で語り合えばいいと言います。
「大神はきっと悔しいんだ・・・・許せないんだ・・・・どんな理由でも闇に堕ちてしまった人見先輩殿が」

その後も続く二人の殴り合い。
「もう誰にもこんな想いをさせたくはないんだ――！！」と言って渾身の一撃を喰らわそうとした人見に、零は「勝手に・・・・決めつけんなよ！！」と逆に一撃を。
「生まれてくる場所は選べないが、死に場所は自分で選ぶ。だからオレは『コード：ブレイカー』になった。オレは生きている限り悪を燃え散らす・・・・最期の一分一秒まで・・・・それだけだ！！」
そう言った零の眼に、人見は、たとえその時を迎えても自分とは違う景色が見えるのかもしれないと思います。
そしてボロボロの体で立ち上がり、零の耳元で「“エデン”に気をつけろ・・・・それと桜小路さんを奴らに渡すな・・・・絶対に」と囁きます。
桜ってそんなに重要な人物だったのか！？
「押し通してみせろその覚悟・・・・君の死に様、地獄から見ているよ・・・・大神――・・」
零の横を通り過ぎる際、ついに零のことを君付けではなくそう言って、人見は最後の力を振り絞り、藤原総理に突撃――！
しかし、零、刻、平家先輩に止められます。
「・・・・人見、あなたは独りじゃない。あなたのこと・・・・オレは絶対に忘れない」
零がそう言った直後、人見の体が光ったと思ったら――人見は、その生を終えました。
最後に零を一人前と認めたけれど、結局零は一度も人見に勝っていない。
「最期の最期までのらりくらりと・・・・・・そんなあなたが本当に大嫌いでしたよ」

ここで終わってれば感動的なシーンで良かった。
けれどそれをぶち壊す一言。
「・・・・まったく、人間とは愚かな生き物だねえ」
そう言ったのは藤原総理。まさかの言葉にさすがの桜も震えます。
人見を追いつめたのは総理たちではないのかと言うと――
「その悪も滅せられた。もうそれでいいじゃないか？」
とにっこり笑う総理。
裏の顔ありそうな感じでしたが、ここまでだとどっちが悪か分からない；；
桜も思わず人見を庇う言葉を言いかけますが、それよりも先に刻が総理を殴り飛ばしました。
「てめーって奴はどこまで・・・・寧々音（ねーちゃん）のことがなかったらてめーなんざ・・・・」
刻は相当父親に対して恨みを持っているようですね…。

人見の遺体を前に、結局何が１番悪かったんだと零に訊ねる桜。
零は、善悪の基準なんて人それぞれ、皆自分が正しいと思っているから争いが起きる。
「でもあなたは知っているはずです。人が決して犯してはならない罪を」
零の言葉に、桜は爆破に巻き込まれた人々のことを思い出します。
「罪なき者を殺める・・・・その一線を越えた罪人には、死という罰が相応しい」

次回「それぞれの闇　新たな邂逅（であい）」
コード：０３が出てくるのでしょうか…？

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「チョコチョコ大作戦」

番外編です！！
シリアスな本編とは打って変わってラブコメ調のバレンタイン！！
先生、フラグ立てすぎです…！　ぎょわー！！　ノマカプスキーの血が騒ぐ～！！（笑）
というか、上条先生にぜひ１度、ファンタジー抜きのラブコメを本気で描いて欲しいと思いました。

島津くんが一個もチョコを貰っていないのが意外だ（笑）
パソコンオタクに一般女子高生は興味なしですか？？
照れてる沖田くん可愛すぎる（´Д`;）ﾊｧﾊｧ
桜の友人Ｃ（やっぱり名前が出てこない）の好きな人って誰だ！？
島津！？　島津か！？　島津なんだな！？（何でやねん
しかもあおばは上杉とかと思ったら…前田と幼馴染みだと！？　しかも前田の方はそれなりに好意を持っているようで…。
刻もチョコの多さを自慢しに登場。
桜の逆チョコの多さは期待通りなんで別にいいです。

すっかり忘れてましたが、寧々音と平家先輩は同じ生徒会なんだから顔見知りで当然ですよね；
そして平家先輩をまーくんと呼んでしまえる寧々音はちょっとすごい（笑）
この２人がカップルになったら最強ですね（笑）
しかも平家先輩、もはや芸術品の域に達しているマイチョコ持参って…（苦笑）
神田先生、学校でチョコを作らないでください（苦笑）
そして零桜ごちそうさま！！　うひひ！！（←

狙いすぎな構図ばんばか出てきてとても楽しかったです（笑）

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「Flame away.」　（マガジン１２号）

何ていうか…いつものパターンですよね（苦笑）

異能をロストしたはずなのに炎を出した零。
しかも左手にしていた指輪が外れています。
やはりあの指輪は力を制御する類のものなんでしょうかね？
しかし元エースだった自分を斃すことはできないとまだ余裕の人見。
けれども雷並みの“空中放電（フラッシュ・オーバー）”や、鉄をも熔かす“高熱電流（アーク・テンション）”などの強力な電力攻撃を重ねても、零の青い炎にすべて掻き消されてしまいます。
さらに零の炎は彼の手を離れているにも関わらず、まるで意志があるかのように人見を追いかけ、零の「Flame away.（燃え散れ。）」という言葉を合図に爆炎を上げる――！！
って、これってどっちが悪か分からん（苦笑）　いや、どっちも悪か…。
このまま人見は燃え散らされるのかと思いきや、零が倒れるとその炎も瞬時に消えました。お陰で人見は無事です。しかもわりと普通にしゃべっててあまりダメージを受けたように見えません。
神田先生が零の指にちゃんと指輪を嵌めていますから、やっぱり何か関係があるんでしょうね。

人見との戦いには勝ったものの、まだタイマーは止まっておらず、０秒に。
しかし爆発は起こりません。
脱出した平家先輩と刻が総理を助け出し、外にいるコード：０３に状況を伝えて爆弾を処理させたそうです。
っていうか０３も来てるんですか。刻はあまり関わりたくない人物だそうですが。
最悪の事態にはならなかったことにホッと息をつく桜。
そんな桜に人見が、みんなが助かって良かったかい？と訊ねます。そして――
「でも、いずれ大神君も私のようになるんだよ」
作戦が失敗したというのに、穏やかに微笑む人見。
「・・・君には知っておいてもらおうかな。私が『コード：ブレイカー』をやめた理由を・・・・」
彼がやめたその理由とは一体――！？

次号は巻頭カラー本編＆番外編！！
ストラップのプレゼントもあるそうです♪

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「悪魔の目覚め」　　（マガジン１１号）

シリアスな展開の本編とは打って変わって、扉はポップ（っていうか少女マンガ）な感じです。
しかも出てこない寧々音がメイン。
でも周りにＣ：Ｂキャラが描かれたトランプのカードが舞っているので、寧々音が一瞬時人に見えた＾＾；
桜がダイヤで平家先輩がハートなのも芸が細かい（笑）

威勢よく人見に向かって行ったはいいものの、まったく歯が立たない零。
人見に一方的にやられ、一度は隙をつきますが、やはり力及ばす異能がロストしてしまいます。
絶体絶命の大ピンチ！
その時、箱に閉じ込められた平家先輩が刻に向かって「あなたと二人でやりたいことがあるんです。つきあって頂きましょうか」と、何か作戦がある様子。
ただ、刻の方は何か勘違いしたのか、それとも非常に嫌な予感を察知したのか、悲鳴を上げてますが（苦笑）

そうこうしている間に、また別の場所で爆破が。このままでは本当に人見の思惑通りになってしまう…！
そして人見が零に止めを刺そうとすると、またしても桜のハグ！
「人見先輩殿は原っぱの匂いがするぞ！！」
神田先生はマシュマロみたいに柔らかくて甘くていい匂い。
刻は指先は冷たいけど首筋とほっぺはぽかぽかしていて生まれたてのヒナ鳥みたい。
そして零は――
「いつも能面みたいな笑顔してるけど、あいつの体は・・・・心はいつも熱くて太陽みたいにギラギラ燃えてるんだぞ！！」
本当の名前も過去も知らない。けれどみんなの匂いや熱さは知っている。
「私はみんなを忘れたりしないぞ！！　・・・・ぜったいぜったい忘れてなんかやるもんか――！！」
必死の桜の叫びに、人見の心にも人間らしい部分が戻った――かと思いきや。
「だから何だ・・・・」
冷たい瞳で桜を見下ろし、人見は片手で桜の首を締め上げます。
それを見た零の中に、「滅せ！！」という声が響きます。
まだ幼い零に、誰かが悪を滅せと、すべてを燃やせと誰かが――。
そして、異能をロストしたはずの零が青い炎を発生させます。
しかも、左手で触れてもいない。一体なぜ――！？
「Eye for eye , Tooth for tooth , EVIL for EVIL」
なぜか決め台詞が英語になった零。果たしてその意味は――？

次回「静かな・・ただ静かな蒼茫」
どうでもいいけど人見の靴にものすごくツッコミたい。

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「墓標への誓い」　（マガジン１０号）

休載の後でもやっぱり掲載が後ろの方…最近、掲載が後ろっていうのが続いていてちょっと嫌ですね；；
まだそんなに気にするほどのことでもないとは思いますが…。

電波ジャックをし、縛られた総理とカウントダウンを国中に見せつける人見。
しかしカウントダウンの中には藤原総理が写っていない数字だけのものがいくつかあり、それらは他のものと比べて残り時間が短い。
人見は一体何をするつもりなのでしょう？
疑問に思っている零たちの前に、人見のエージェントと思わしき童顔くんが現れ、人見の所へ案内されます。

一方、桜は縛られて吊るされてます。
桜は怪力だから、余計なことをされないためにだそうですが…殺す気はないってこと？　それとも、いつでも殺せるから遊んでいるだけ？
なぜこんなことをするのかと人見に問う桜。
人見は総理に聞けばいいと返します。
そしてその部屋の壁に所狭しと掛けられた数多くの時計たち。
けれどそれらはすべて止まっている。『コード：ブレイカー』の死んだ時間に。
「『存在しない者』には墓標を立てることさえ許されないからせめて・・ね」
そう言って人見は時計ひとつひとつの時刻を読み上げ、それは誰が死んだ時刻なのかを呟くように語り出しました。
「・・・・みんな法で護れぬ人を護り、法で裁けぬ悪を裁き死んでいったよ。誰も・・・・知らないことなんだけど・・ね」
人見はそうやって、死んだ仲間のことをずっと覚えているんですね。
これだけ聞くといい人っぽいんですけどねー。
『コード：ブレイカー』は所詮“エデン”の飼い犬。どんな特権を与えられても使い捨ての道具。決して報われないし、人知れず死んでいく。
「だから、もうこんなこと終わらせるべきなんだ」
人見がそう言った所へ、零たちもやって来ました。
けれど平家先輩がすぐに何かに気づき、零を蹴り飛ばします。
するとそこへ突然壁が。平家先輩と刻は、耐火強化プラスチックの鏡面立方体の中に閉じ込められてしまいました。
プラスチックだから「磁力」は作用しないし、鏡面だから「光」は反射してしまう。つまり２人は脱出できないということです。
さすが人見、用意周到です。
零が１人だけでどうするのかと楽しんでいる平家先輩最高です（笑）

人見は零に人が１番忘れられない記憶とは何かを問いかけます。
それは――「恐怖だよ」
人見がそう言った直後、１番カウントダウンの早かった場所で突然爆発が起こりました。一般市民が何人も巻き込まれてしまっています；；
カウントダウンが少なかったものは、時限爆弾のカウントダウン。
総理の処刑までに推定５万人の観客が死亡するように仕掛けてあるのだそうです。
「・・・・恐怖だよ。恐怖だけが一生忘れられない記憶となり、人の考えを支配し、変えることができる・・・・そう、藤原総理と共に５万人以上が処刑される現実・・・・恐怖した人々は心から欲するだろう。どんな手段であろうと悪を滅する存在を・・・・『コード：ブレイカー』を――！！」
人見の言葉に、零がまさかと言いますが…
「『コード：ブレイカー』の存在を公にする。そして『存在しない者』としてではなく、正々堂々と悪を裁けばいい――！！」
つまり人見は『コード：ブレイカー』たちのためにこんなことをしているということですが…だからって関係ない人を５万人も殺す必要はないでしょう－－；
神田先生が、私達エージェントはあなた方が法では救われないたくさんの人達を護り救ってきたことをわかっていると人見に訴えますが、人見は「エージェントなんてもう必要ないんだ」と言って神田先生を手にかけ――ようとしますが、零の声でやめます。
っていうか、やっぱり神田先生と人見の間には何かあったっぽいですね。
「たしかに“エデン”の飼い犬は居心地が悪い・・・・そこから解放されるのも悪くはないですね」
零はそう言うも、時計たちを燃やしました。
「・・・・墓標！？　バカバカしいな。悪を裁く者も所詮は人殺し（悪）・・・・悪が報われる必要などない。罪なき者を死へ追いやったあんたはただの悪人（ゴミ）だ、人見」
零の炎と人見の電力がぶつかる――！！

次回「禁忌の力を今解放せし！！」
何かパワーアップすんの？　それとも桜が！？

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コーセルテル ５７話

「かつてとみらいの補佐竜たち」　（ゼロサム３月号）

今月もメオが出ましたっ！
ただし、たった１コマ、しかもものすっごい小さいですけど（苦笑）
最近ノーセの出番が多くて、株が急上昇してます☆

今回はマシェルの家で寄り合いです。
ただし、いつもの寄り合いとは少し雰囲気が違います。
モーリンさんの体調があまりよくないそうで、代わりにラスエルさんが出席。そしてマリエルまでもが同席。
そしてこの間の泉の件でコーセルテルにやって来ていたノーセ、それとマシェルの子竜たちも全員同席。
その理由は――
「僕は――子竜たち７人みんな、補佐竜にします！」
ついにマシェルが自分の決意を周りに明かしました。
しかし、竜術士たちはすでにそれを承知済み（苦笑）　しかも、マシェルがこの寄り合いでそれを言い出すことまで読んでいたそうです（苦笑）
けれど、だからこそ事前に話し合っていた。
竜術士たちは、マシェルのその考えに反対しない、と。
でも本当はミリュウさんは反対したいし、メリアさんもあまり快くは思っていないようです。
けれどマシェルが７人とも補佐竜にしたいと言っているのは、彼らを同時に幼竜から少年竜に成長させたいからで、補佐竜の本来の役目とは関係がない。だから反対しないでいてくれるらしいです。
１人だけ補佐竜に選ぶと、その子だけが先に成長してしまう。マシェルはそれが嫌なのです。
７人がいつか大きくなってひとり立ちしても、この７人が１番近しい“存在（きょうだい）”であってほしい。
だから、誰かひとりだけに差がついてしまって欲しくない。
１番の問題だったのは、７人を同時に成長させることだったけれど、それも７人が揃って月の術資質を得たことでなんとかなるそうです。月の力ってすごいんですね＾＾；
そしてあとは、里の竜の答え次第。
ラスエルさんとノーセはこの場にいますが、他の里の使いも今夜やって来るそうなので、答えはその後だそうです。

ちなみに泉の件は、遺跡が崩れたことにより、地下水脈の流れが変わってしまったからだったそうです。そりゃ、水が来なければ泉が涸れるのは当然ですね…。

そして一旦寄り合いを抜けるラスエルさんとマリエルとノーセ。
里の使いたちは光竜家に集まることになっているそうで、彼らと合流するようです。ってか、マリエルたちの家ですけど（笑）
その道の途中、マリエルは不安そうな顔を見せました。
今まで補佐竜というのは、家事を手伝ったり、小さい子竜たち（きょうだい）の世話をするものと思っていたけれど、寄り合いでの話を聞くと、もっと何か大変な役目があるらしい。それは自分に務まるものなのかと心配になってしまったようです。
補佐竜の仕事は、確かにたいていそんな感じのもの。
けれど、本来１人の竜術士が育てられる竜の子はせいぜい１人きりであるため、それを補佐するのが補佐竜なのだそうです。
竜には４回、ほとんど変化と言ってもいいくらいの大きな成長期がある。
特に卵から孵る時と、幼竜から少年竜に変わる時には、誰かの助けなしでは成長できない。
マリエルも、幼竜から成長した時は、モーリンさんが何日もつきっきりで側にいてくれたそうです。
けれどファーリルの時はラスエルさんと交代だった。
竜術士の子竜を成長させる（育てる）能力は子竜が増えるたびに弱まってしまうらしいです。
だからその弱まってしまった分を補佐竜が補う。
これは術を使う能力とは違うものだけれど、それでもマシェルが７人も育てられているのはやはり月の力が強いからなのか。
私にもできるかなと心配そうに呟いたマリエルに、ラスエルさんは「大丈夫！！　マリエルは間違いなく光竜術士（モーリン）の一番竜。自信を持っていいんだよ」と励まします。さらに不本意ながら「水竜のあの子だって立派につとまっているんだし…」と付け足したら、マリエルは俄然やる気を出しました（笑）　おとーさんは複雑ですね（苦笑）

光竜家に着くと、すでにベルティとクルヤは来ていました。レイティルはまた迷子になったそうで、シオリアさんが捜しに行っているそうです（笑）
クルヤはまだ竜王のことを気にしていますが、ラスエルさんが寄り合いではそんな話は誰もしなかった、出たのは年若い竜術士を気遣い、小さな子竜たちの未来を考える言葉だけだったと言います。
そして反対しているのはクルヤであって、木竜の里ではない。
さらにどうやら他の里も反対はしないようなので、マシェルの子竜全員補佐竜計画は、思ったよりもスムーズに進み…ますでしょうか？？
でも子竜たちが成長しちゃったら終わっちゃうんじゃ…って気がしますが…まだ大丈夫ですよね？　まだ終わらないですよね？？
うん、だってまだマリエルは補佐竜じゃないし。
モーリンさんとラスエルさんの子供も生まれてないし。
でも、もしもカータの方が先に補佐竜になったら、マリエルの方が後輩になってしまうのですね（笑）
コーセルテルの設定では、竜は生きた年数ではなく、周りの環境で年齢が決まるということになっていますから、生まれたのが後でも先に生まれた子より年上になるということはそれほど珍しくはないようです。

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