コーセルテル ４６話

「タータと花の言葉　前編」　（ゼロサム４月号）



サブタイからして可愛い感じの話かと思いきや…どシリアス展開突入――！？

今回はタータが主役です。
って、もしかして初めてかな？
彼女の腹黒さの本領発揮です（苦笑）
半分冗談です（半分本気かよ…；）

ミリュウさんが帰って来たので、その報告のために緊急の竜術士の寄り合いが行われることに。
場所は木竜家です。
そんなわけで、マシェルはいつも通り、同種族であるタータを連れて行きますが、途中でクルヤに会いました。
ラスエルさんのお祝いに来たのだとか。
ついでにコーセルテルの木竜にもあいさつしようと、マシェルの家へ向かっていたところだったのでちょうど良かったと。
マシェルはタータに、タータをコーセルテルに連れて来てくれた人だと教えますが、卵だったんだから覚えてるわけがありません（苦笑）
そしてクルヤはマシェルに「里長たちはあなたに期待しているよ…過度なほどに」
この意味深な台詞は一体…？
クルヤ、すごく優しそうな人だけど、やっぱり木竜なんですね…；　ちょっと恐い；
しかも、マシェルは気づいていなかったけど、別れた後にこちらを睨んでいるのにタータが気づきました。
な、何！？　本当に何なの！？　怒ってる…？
マシェルとクルヤが話していたのは子竜の教育――特に勉強について。
それに何か問題が…？
マシェルが子竜たちに上の子の勉強を始めようとしたのは、全員を補佐竜にするため。
子竜たちはマシェルの全員補佐竜計画に協力しようと決めましたが、マシェル自身がまだ気づかれたとは思っていないので、秘密にする。マシェルが秘密にしているのだから、他の竜術士にも気づかれない方がいい。だからそれは、７人だけの秘密だけれど…。

そして、木竜家。
ミリュウさんの妹は、いずれ彼の後を継いで風竜術士になることになりそう。
とても術資質の強い子で、習ってもいないのに風を操っていたそうで。
でもまだ３歳ですし、それに、ミリュウさんのお父さんはミリュウさんが息子だって知らないって…；
あれ？　記憶を消されたんでしたっけ？
ともかく、自力で思い出してもらわなくてはいけないそうです。
一方、タータはいつもだったら木竜の子達と遊んでいるのですが、クルヤがマシェルを睨んでいたことが気になってつい部屋の外で立ち聞き状態。
それを見たロイとノイが、おもしろ植物の新作を持ち出してきました（笑）
それは対になっている花で、木竜の力を込めると、片方の前で話した言葉をもう片方で聞くことができる。
って、盗聴器じゃないですか…！（苦笑）
好奇心は発明の母ですね（笑）
そして、すでに寄り合いを行っている部屋に仕掛けておいたそうなので、実際に使ってみるけど…何も聞こえない？
それもそのはず、花が逆。
つまり、こちらの会話が寄り合いの部屋に筒抜け。
またいたずらをしているとカディオが、タータにいたずらを教えないでとマシェルが怒って飛び出て来ました（笑）
ロイとノイはタータを連れて逃げ、カディオとマシェルはそれを追いかけます。
そして、残された竜術士たちの前で、ランバルスさんが聞きたいことがあった、と。
最近、マシェルがよく本を借りに来る。その借りる本が、少し気になる――。
そしてなぜか外にいるクルヤ。
しかも、ロイとノイが造った花を持っていて、それが部屋の中にある花と対になっていたようで、その会話を聞いた――？
ロイとノイはカディオにお説教されているようですが、他の子はタータを連れて外へ出てきました。
ロットがクルヤがいると言いますが、指で示した先には誰もいない。
キーニは見間違いだと言いますが、クルヤがマシェルが補佐竜を誰にするのか気にしていたことを聞き、ターターは彼を追いかけます。

クルヤがラスエル、シオリアと立ち話をしていたのですぐにタータは追いつきましたが、間に小川があって、まだ幼いタータにはそこを渡れません。
何を話しているのか気になったタータは、持っていた盗聴花（笑）に気づき、それを川に流してうまい具合に彼らの足元の岩に引っ掛けました。
クルヤは、マシェルには竜の都を復活させることができるのではないかと言います。
単に７竜すべての術資質を持っているからというわけではなく、大地の精霊が目覚めたこと、人世の精霊、かつての竜王術士や魔族の兵士の霊…はるか昔の竜の都を知る者が、マシェルの元に集まっている。
マシェルがそんなことするはずないとラスエルは笑い飛ばしますが、クルヤは本人の意思よりも、問題は里の期待だと言います。
木竜は、都を失ってから数を減らし、今では竜族の中で最少。都復活を望む気持ちは大きい。
それに、光竜族も月に住まざるをえなくなったし、いまだに風竜族は初代竜術士の血筋にこだわっている。
どこの里にも、都復活の思いは少なからずある。
けれど今、都が復活したら、平和なコーセルテルはなくなってしまう。
しかし、竜王や竜王術士がひとりふたり現れた所で、都が復活するわけがない。
でも、ひとりやふたりじゃなかったら？
すべての竜族から竜王が出たら？
すべての竜族が都復活を望んで動き出したら？
それは誰にも止められない。
マシェルは竜王を育てられる竜術士だから、彼の子竜が全員竜王になってしまったら…とクルヤは言いたいのでしょうか？
「今ならまだ遅くない。昔…コーセルテルを裏切った風竜術士の伴侶にやったように、ここでの記憶を消してしまって、追い出してしまえばいい」
コーセルテルを裏切ったって…ミリュウさんのお父さんのことかな？
それはともかく、マシェルがコーセルテルを追い出される――！？
いや、でも、誰もそんなこと許さないんじゃ…？
どうなる次号！？