コーセルテル 子竜物語 ８４話

「竜の都の竜術士⑦」　（ゼロサム５月号）

今月号でゼロサム創刊１６周年！
しかし今年は記念企画にコーセルテルは参加せずなのでつまらんです。
いや、セクシーピンナップに参加されても困るんですけど…。

っていうか最近のゼロサム、どんどん腐向けになっていってて正直キツイ。
女性向けと腐向けは違うでしょーが！！＞＜
もちろん、腐向けじゃない作品の方がまだまだ圧倒的に多いんですけど。

マシェルたちが暗竜家へ行って少し経った頃、アグリナとヤチも到着。
アグリナは黒精霊が出て来てしまったのは自分たちが遺跡に入ったからではないかと心配しますが、サータがプレアも同じこと言ってたと笑います。そして、それで今大変なことになっている、と。
アグリナは驚いて、慌てて家の中へと入りますが、サータの様子からいって深刻なことではないと思うのですが…。
そして、アグリナを送って来たミリュウさんは自分だけが家でおとなしくしていなければならないことが不満そうですが、そんなミリュウさんにサータが何やら頼みごとをしました。
ミリュウさんはその時になったら知らせてねと良い笑顔で帰って行きましたが、一体何を頼んだのでしょうか…？

暗竜家の中では、テイムさんが本を調べ、プレアが言われたことをメモする、という作業が行われていました。
そしてなぜか眼鏡をしているプレア。
それを見たアグリナが目まで悪くなったのかと心配しますが、レンズの入っていない縁だけの眼鏡だそうです。
プレアは勉強が嫌いだけれど、テイムさんは勉強は楽しいものだと言った。だからテイムさんの真似をしてみた、と。
でもそれで本当に勉強が楽しくなったのならプレアはたんじゅ…ｹﾞﾌﾝｹﾞﾌﾝｯ、プレアは形から入るタイプなのかもしれません。
テイムさんが、プレアはまだ術練習ができないので、まずは知識を身につけることにした、と。どうせなら楽しい方がいいと、いつもはラルカに協力してもらって術部屋をプラネタリウム状態にして勉強しているそうです。
けれど、今やっているのは勉強ではない。
プレアは黒精霊の願いを叶えてあげたくて、竜の歴史について調べているそうです。
黒精霊にはプレアも襲われたけど、帰りたいって泣いていたのは自分と同じだったから放っておけない、と。プレア良い子…！

マシェルはナータと術部屋の掃除を、メリアさんとラルカとエリーゼはカディオさんたちがお腹を空かせて来るだろうからと台所で料理中。
それを聞き、アグリナはプレアに焼き菓子なら何が好きかと訊きます。
アグリナは本は苦手だし手伝えることは少なそうだけど、おいしいお菓子で応援する、と。
そこは竜術士なんだし苦手でも調べ物を手伝いなさいよと言いたい所ですが、いつでも前向きなのはアグリナの良い所でもあるので。
何もせずにオロオロしているより、自分に出来ることをするっていうのは、意外と重要なことだと思いますし。

カディオさんとランバルスさんは、ラスエルさんも助っ人に呼んで黒精霊探しをしています。
しかし、見つかる気配がありません；
カディオさんは黒精霊にとってなじみのある場所、つまり住んでいた場所やよく行っていた場所があるならそこに行く可能性が高いと言いますが、さすがのカディオさんもそんな場所に心当たりはありません――が、ランバルスさんがあの遺跡だ！と気づきます。
やはり、以前ランバルスさんが動けなくなったあの遺跡です。あそこには竜王竜術士と娘の肖像画があったから。

そして行ってみると、本当にいました。
戦うことになる前に無事に黒精霊を一時的に封じることに成功します。
封じたのは『地の貴石』。
精霊術士の祖であるカレナスは元は地竜術士で、竜王の暴走で司る場を失った精霊たちを保護するために精霊の籠を作ったが、それこそはじめは『地の貴石』を草の籠に入れただけのものだったらしい、と。
ランバルスさんが精霊の籠の役割で、地竜術士の方が安定するはず。
だからランバルスさんがいてくれた方が助かるとカディオさんは言っていたのですね。

外はすでに真っ暗です。
早く暗竜家へ向かわなければなりませんが、大変なのはむしろここから。
さて、黒精霊を無事に憎しみから解放することはできるのでしょうか――！？

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コーセルテル 子竜物語 ８３話

「竜の都の竜術士⑥」　（ゼロサム４月号）

本編には出ていませんが、扉絵はラシェとアゼットです。

黒精霊を夢に閉じ込める役目をやってみたいと言ったナータ。
それは、竜都を滅ぼした竜術士がなぜそれほど憎んだのか、何を願い、望み、失って悲しんだのか、最後の竜王と同じ暗竜として知りたいと思ったから。
ナータの決意にマシェルも許してくれたようですが、子竜たちだけが家の中に戻った後、タータがナータにずるいと怒ります。
あんな風に言ったら、マシェルは心配でたまらなくても応援するしかなくなる、と。
ナータとしては別に計算して言ったのではなく、本音なわけですが、ナータが自分のために、なんて言ったらマシェルはダメとは言えないでしょうね。
タータがさらに文句を言おうとしますが、カータがランバルスさんが戻って来たことに気づき、話は中断されます。

カディオさんたちに思い直して戻って来たと言うランバルスさん。
ミリュウさんには聞きたいことが山ほどあるけれど、とりあえず我慢です（苦笑）
そのミリュウさんは火竜家に行ってアグリナたちに暗竜家へ避難するように伝え、その後は家に帰ってしっかり休めとカディオさんに釘を刺されてます。やっぱりまだ戻って来たばかりでヘロヘロらしいです。
マシェルたちも先に暗竜術で暗竜家へ行くように指示されます。
マシェルはコーナに何度も何度もよく話を聞いて、ナータに本当に危険がないのか確かめている様子。
そしてカディオさんとランバルスさんは、黒精霊を見つけるために元いた遺跡に行ってみることに。
道中、ランバルスさんがいなかった間の、ナータの夢に黒精霊を閉じ込めることになった経緯をカディオさんが説明します。
カディオさんはマシェルが心配で仕方ないのに気丈に振る舞って気疲れもひどいようだと言いますが、ランバルスさんは見送ってくれたマシェルの笑顔を思い出し、海へ行く計画を立てていた時の顔もあんなだったと言います。
それはマシェルが、子竜のために何か無茶をしようとする時の顔だ、と。
それを聞いたカディオさんは少し考えて、水竜家へ寄り道する、と。

マシェルたちも暗竜家へ行く準備を始めます。
マシェルの様子はいつもと変わらないように見えますが、タータはマシェルは心配しすぎると何するかわかんないのよと言います。
その言葉にアータたちはハッとしてコーナの方を見つめます。
マシェルは本当に、コーナにナータが大丈夫かどうかを確認していただけだったのでしょうか…？

カディオさんは水竜家へ行ってエレさんに何かを頼んでいる様子。
ミリュウさんも火竜家へ行ってアグリナたちに暗竜家へ行くよう伝えます。
そしてマシェルたちが暗竜家へ向かおうとする頃、黒精霊はどこかの岩の隙間の中に――って、あれ？　この場所って、もしかして以前ランバルスさんが怪我して動けなくなった場所ではないですかね？
そこは、フェルリさんとラシェの肖像画がある場所――！

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コーセルテル 子竜物語 ８２話

「竜の都の竜術士⑤」　（ゼロサム３月号）

ついにランバルスさんがヴィーカと別れた真相が明らかに――！

地竜家へと急ぎながら、ランバルスさんは過去のことを思い出していました。
盗賊団の解散後、官憲や賞金稼ぎに親子３人は追われていた。
宿にも泊まれず医者にも診せられない逃亡生活の中でシーダさんが病気にかかり、彼女はその道中で命を落としてしまいました。
もちろんランバルスさんはシーダさんに実家に帰るよう言いましたが、帰ったら二度と竜都は目指せないとシーダさんは拒否。
それより何より、竜都に辿り着けなかったとしても、最期まで一緒にいたい。
泣きながらそう言った彼女を、無理に帰すことはできなかった。
そしてランバルスさんはヴィーカに、お母様にもらった王印金貨を見せればおじい様の所へ連れて行ってもらえるから行くんだと言い、自身は妻の亡骸を抱いて雨で増水した川の中へ――。

再会したヴィーカは許してくれたけれど、いつもいつも悔いてばかりいた。
だから、今度こそ守りたい。地竜の子供たちを――。
もし自分のいない間に黒精霊が襲ってきたら、と不安に思っていると、ふいにユイシィの「大丈夫です」という力強い言葉を思い出しました。
マシェルの家に来る前に、もし黒精霊が近くに来たら書庫の精霊に教えてもらって逃げる、とユイシィは意外と冷静でした。
そして、ずっと外から来る悪者を見張る役目を負って来た師匠なら、竜を害する悪者が現れたら地竜術士として何をすべきかわかっているはずだ、と。
さらに、ヴィーカがいた時に話したことも思い出します。
竜都にいて、しかも竜の守り手の竜術士になっていたランバルスさんに、ヴィーカはすごいなと言いました。
お父様はお母様の願い以上の事を叶えたんだ、と。
お母様がそれを喜んでいないはずない、お父様だってわかってるでしょ？――と。

２人の娘の言葉を思い出し、ランバルスさんの顔には思わず笑みが零れます。
そして自分が今すべきことは地竜術士としての仕事だと冷静になります。
しかし冷静になると、さっきミリュウさんがいたことまで気が付きます。
いつの間に帰っていたのか、ヴィーカとどういう仲なのか聞かねばと今度はまた別の意味で父親の顔です（苦笑）

そしてマシェル家。
コーナは、自分はやったことなないけれど、イルベックができるので自分も黒精霊を消せるはずだ、と。
消す、という言葉にマシェルは困り顔。
それに気づき、ナータがコーナに消さずに竜を襲わないようにすることはできないのかと訊ねます。
するとコーナ、これにもあっさりとできますと答えました。けれど、とても困難だ、と。
黒精霊を夢の中に閉じ込め、その夢の中で悲しみや恨みの元になったものを取り除けば、本当の過去は変えられなくても心が穏やかになるかもしれない。
けれどコーナは彼の幸せが何か知らない。その人の中に幸せな夢の元があればコーナが引き出すことができるけれど、彼にはそれがない。元となった人間の望みが何か調べなければならない。
それに、誰の夢に閉じ込めるかも問題。失敗すれば、その身をのっとられるかもしれない――。
そんな危険な役目に、僕が、とマシェルが言おうとしますが、その場にいた他の全員に一斉に「ダメ！！」と言われます。マシェルは分かり易いですからねぇ（苦笑）
コーナにもダメだと言われます。黒精霊からはわずかだけどイルベックの力を感じるので、カディオさんもダメ。
そしてコーナはナータが適任だと言いました。
けれど今度はマシェルがダメだと猛反対。
しかし、ナータはやってみると言います。
マシェルはナータが黒精霊を助けたいと思った自分のためにやってみると言ったと思って、そんなことは望んでいないと説得しようとしますが、ナータは「自分の意思――で、自分のためにやって…みたい――と思う」と。
滅多に自分自身の意思を示さないナータの決意に、マシェルはどうするのでしょうか…！？

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コーセルテル 子竜物語 ８１話

「竜の都の竜術士④」　（ゼロサム２月号）

コミックス１０巻発売されましたね！！
特装版の小冊子では、９巻のアンケートで行われた人気投票の結果発表が！！
１位はやはりナータでした。しかもぶっちぎり！！
コーセルテル開始以来から不動の人気ですね。クリムゾン時代に唯一単独でキーホルダー化してる子ですからねぇ。
私も最初はナータが１番好きでした。
その後カディオさんになり、そして現在はメオ。出番が少なくとも変わらず愛してます！！
なのでメオも２０位以内に入ってくれて嬉しいですが、ぶっちゃけナータ、マシェル、カディオさんの上位３人が人気ありすぎて、４位５位くらいはともかく、６位以下は大した差はないですよね。
４位５位のカシとアグリナも得票数と合計点では順位が逆になるし。
……メオの１位票７票かぁ。私以外の６名どなたですかっっっ！？

描き下ろし漫画の感想は、今月の本編感想の後に。
特装版未読の方はご注意を！

黒精霊の正体が元・竜王の竜術士の怨念から生まれたもので、しかもそれはコーセルテル中に根を張っている。
司る場が限定されているなら封じる方法もあったが、そんなに広範囲ではどうしようもないとカディオさんも頭を抱えます。
それでも放っておくわけにはいかないので、何とかする方法を考えようとすると、ランバルスさんがフェルリさんに頼めないかと言います。
ダグさんとフェルリさんは夫婦だったのだから、嫁さんに諭されれば聞いてくれるかもしれない、と。
それに対してマシェルも聞いたことあると反応しますが、サータまで反応。子竜たちはこっそり聞いていたので、マシェルは子竜たちが聞いていたことを知らなかったのにバレてしまいました。でも今は子竜たちを怒っている場合ではないので、ランバルスさんの提案に賛成しますが、カディオさんが２人の意見を止めます。
ダグとフェルリの２人は、竜都が滅びる前にケンカ別れしている。
マシェル達の方はもちろん知りませんでしたが、書物でそれを知ったランバルスさんならそのことももちろん知っているはず。
それでもランバルスさんは、書庫の精霊が嫁と娘がダグにとってやすらぎだったと言っていた、と。だから同じ暗竜の竜術士に何とかしてもらおうとした。でも、すぐそこに本物の嫁がいる。
何があってケンカしたのかは分からないけれど、それでもやすらぎに違いはない。
これは、ランバルスさんが言うと重みが違いますね。奥さんを亡くしているランバルスさん自身の感情のような気もします。
会せてやりたいだろと言うランバルスさんの言葉に、マシェルも再び賛同しますが、カディオさんはやはりダメだと言います。
気持ちは分かるが、夫婦ゲンカとは別に会わせるわけにはいかない理由がある。
精霊たちがなぜあれほど黒精霊を恐れるのか。それは――
「悪意ある黒精霊の念には”霊”に属するものを同調させる力があるからだ」
幽霊も”霊”に属するもので、司るべき肉体を失ったもっとも弱い”霊”。それに黒精霊はダグの恨みや悲しみから生まれた別の存在で本人の”霊”ではない。
会せるのは危険だというカディオさんに、ランバルスさんは他に方法があるのかと訊ねます。
カディオさんは何とか黒精霊を捕まえて、それから考える。だからランバルスさんにも協力してくれと頼みますが、ランバルスさんは帰ると言います。
ダグは元地竜術士。今は暗竜ばかりが狙われているが、その矛先がいつ地竜に向かうか分からない。これ以上、自分の地竜たちから離れていたくない。
そう言ってランバルスさんは走り去ってしまいました。
いつもはユイシィたちに心配かけてばかりいますが、それは子竜たちを守るために自分が危険な仕事をしているからで、直接子竜たちに危険が及びかねない状況ではランバルスさんは人一倍心配性になりますね。それもやはり、今でも過去を悔いているからなのでしょうね……。

ランバルスさんがいなくなって空気の重くなってしまった所に、ミリュウさんが行っちゃったねとあっけらかんとした声を放ちます。
地竜家は書庫回廊で地下遺跡と繋がっているし、心配なのは分かる、と。
ちなみに風竜たちは木竜家に行ってるそうです。木竜家は遺跡ではないし、みんなでいれば少しは安心、と。
協力ならぼくがすると笑うミリュウさんに、カディオさんはムリだろと即答。
帰ってすぐ倒れてやっと回復した所にまた飛び立ったミリュウさん。これ以上無理をしたらまた倒れると心配しながら釘を刺したカディオさんが、仕方ないから１人で何とかしてみるかと言うと、ミリュウさんとマシェルはダメと同時に叫びます。
ミリュウさんに無理をするなと言っておきながら、カディオさんは無理をしようとしている自覚がまったくなしです。いつものことですけど＾＾；

するとそこへコーナがやって来ました。
マシェルは黒精霊に会わなかったかと心配しますが、コーナはむしろその気配がしたから、役に立てればと出て来た。
「私なら、竜を脅かすものを消し去る事ができます」
大それたことをあっさりと言い放つコーナ。
そして――
「消しますか？」
慈愛に満ちた微笑みで恐ろしいことを事も無げに訊ねました。
やはり眠る月の精霊。発想が色々ぶっ飛んでる！！＞＜
確かに消せば現在の脅威は消えるでしょう。でも、多分それは根本的な解決にはならないのでしょうね。今は良くても、きっとまたいつか同じようなことが起こる…のではないかと。



さて、この下は１０巻特装版小冊子の描き下ろし漫画の感想です。
未読の方はご注意を。
まぁ、感想というか……心の叫びです。



やっぱり……やっぱりそっちの方向なのーーーーー！？
いやもう、メオジェンが私の妄想ＣＰだってことは百も承知なんですけども！！
それでもまだ可能性はゼロではないと信じていたいんですよ！！＞＜
ジェンの婚約者がシオリアなんだろうなってことは、まだ公式で一言も発表されていなくても何となく分かっていることではあるんですけども！！
むしろデレたのがジェンじゃなくてシオリアの方だという！？
ミリュエレにならないことが確定したことは別に引きずってはいないんですが、だからって続けてフラグが折られるのを受け入れろというにはまだ時間が足りない……！
とかね、もうこう考えている時点で覚悟はできているんです。
けれど覚悟と寛容は違うんです。
まだ無理！！　まだ夢を見させてーーーーー！！＞＜

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コーセルテル 子竜物語 ８０話

「竜の都の竜術士③」　（ゼロサム１月号）

今月から担当さんが変わったそうです。
思いっきり話の途中ですが。
まぁ、よっぽどのことがなければ人事なんて当事者たちの都合はガン無視ですよねー( ´ー｀)ﾌｩｰ．．．

コミックス１０巻は今月の２５日に発売です！

書庫の精霊から話を聞き、マシェル家へと急ぐアータとランバルスさん。
途中でランバルスさんが何かを気にする様子を見せますが、アータに訊かれると何でもないと答えました。
単に自分の子竜たちが気になるだけなのか、それとも他に気がかりがあるのでしょうか…？

そしてマシェル家では、子竜たちを守ろうとマシェルは術杖を持ちだして気合十分。
しかし、黒精霊を追って戻って来たミリュウさんに家の中にいてって言ったでしょと怒られます。
カディオさんは森の精霊たちに話を聞いているそうですが、みんな黒精霊が恐いと苦情ばかりで手掛かりはあまりつかめなそうです＾＾；
しかし森の精霊たちの怯えようから、ミリュウさんが黒精霊は思っていたよりもずっと怖い精霊あのかなと言うと、マシェルは黒精霊が人の想いから生まれたのなら、どんな想いから生まれて泣きながら竜を襲ったりするんだろうと辛そうです。
現在、竜たちをとても大切にしていて、幸せに暮らしているマシェルにとっては想像もつかないことですよね。
黒精霊がどうして生まれたのかを調べるためにアータやカディオさんが動いている、マシェルは子竜たちを守ることを一番に考えなきゃとミリュウさんに言われ、マシェルははいっと元気よく返事をします。
そしてそこで、ミリュウさんにいつ帰って来たのかと訊ねます。
そういえばミリュウさん、ヴィーカと一緒に外へ行ってたんだった…。私も忘れてました＾＾；　だってミリュウさん、先月普通に登場しましたからね：：
けれど、ミリュウさんの話を聞こうとした所でアータが帰ってきました。
そしてカディオさんも戻って来ましたが、やはり黒精霊の行方は分かりません。
元の遺跡に戻っていればいいがと言ったカディオさんに、ランバルスさんがアレの念はコーセルテルのあちこちにあるそうだ、と書庫の精霊から聞いた話を伝えます。

黒精霊は竜都の時代の竜術士の怨念から生まれた。
幼い頃、竜都に来て以来あちこちで嫌な思いをしていたそうだから、竜都の遺跡ならどこに現れてもおかしくない、と書庫の精霊は言っていた。
ランバルスさんはとても怖い顔をしていますが、それも当然ですね。だってコーセルテルは遺跡だらけだし、そもそも竜術士たちの家だって遺跡の一部なわけですし。
しかしカディオさんは、黒精霊にだって宿る物や場があるけれど、そこまで大きな場を持った黒精霊なんて聞いたことがない、と。
まして一人の人間の念だけでそれだけの力はまずつかない。
書庫の精霊はかなりの広さを持っているが、あれは多くの人間の多くの想いがあるからで――。
そこまで言ってカディオさんは、あの黒精霊が竜王竜術士なのかと訊ねると、ランバルスさんは肯定しました。
その名はダグ。地竜の王を育てる竜王竜術士。そして――
「竜の都を滅した竜術士だ」

ついに、今までぼんやりとしか語られていない、竜都の滅びの真実が明かされるのでしょうか…！？

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