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「打ち上げ花火」 (マガジン43号)
冒頭で遊騎の過去に何があったのか明かされました。
まだ遊騎たちが小さかった時、事故が起きて、瓦礫の下に生き埋めになってしまった人を助けようと、遊騎は時雨の制止を振り切って瓦礫をどかし始めました。
しかしその上に別の瓦礫が落ちてきて――それを真理がかばったのです。
それから遊騎は、他の声は聞かず、ともだちもつくらずに、ただ真理を助けることだけを考えてきた――。
そして場面は戻って。
遊騎が飲んだのは強制的に異能量を増す薬。これを飲めばロストもしないそうで、ロスト寸前だった遊騎も大復活。
そしてぶつかり合う零と遊騎の異能――!!
しかし――
「・・・・その程度の異能量じゃあ『コード:ネーム』は斃せへんで、大神」(←読みが「ろくばん」ではなく「おおがみ」です)
そう言って遊騎は「音癒(サウンド・ライフ)」で零の中へ自らの異能を流し始めました。
自分にはもう零や他の人を傷つけることはできない、だから異能を全部やるから、真理を助けてくれ――。
けれど異能は命と同じ。そんなことをすれば遊騎が死んでしまう――!
そう、遊騎は死ぬつもりなのです…!><
そして死ぬ覚悟をした遊騎は、これまでのことを振り返ります。
ずっと閉ざしていた遊騎の闇に花火が上がった。最初は小さかったけれど、どんどん大きくなって。
キラキラと楽しくて熱くて儚い、一瞬で咲いて消え散る打ち上げ花火。
いつからかあと少しだけ咲いてと願うようになっていた――。
自分には真理1人救えない。でも大神ならみんな護ってくれる。
すべてを零に任せて死に逝こうとする遊騎でしたが、桜がそれを許しませんでした。
桜が抱きついたことで遊騎の異能の流出が止まります。
「一人の両手じゃ一人を抱きしめるので精一杯・・・・だから助けあえるともだちを必要としてほしいのだ。みんなでみんなを護るために」
桜の言葉に、けれど遊騎は真理が1人で苦しんでいるのに自分だけがともだちをつくるわけにはいかないと言います。
すると遊騎の耳に聞こえてきたモールス信号。
真理はまだ眠ったままですが、遊騎の声が聞こえ、指だけが動いたようです。
ぼくはだれにでもやさしいゆうきがだいすき
たくさんともだちつくってあいにきてね
きみはぼくのじまんのともだち
ずっとずっとそばにいてね――
次回「人間万事塞翁が馬・・・・!!」
これで遊騎は人間らしさを取り戻すでしょうが、時雨との和解には繋がるのでしょうか…?
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