しろがねの鴉 第６夜

「願い」　（マガジン３１号）

カラー扉のジャンがカッコいいー♪

ついに現れた魔王石！
ジャンが盗ろうとしますが、ジンがサッと盗りました…ってちょっと待て！！
ジンってば「疾風のジン」って名乗ってますけど！！（笑）
この瞬間、私の中でジンの声が浪川大輔さんに変換されました（笑）
「疾風のジン」…まぁ、割とどこにでもありそうな名前ですけども。私が思い浮かべたのはベイの仁兄ちゃんですよ、もちろん。

さて、話を戻して。
ジンが魔王石を盗ったのですが、すぐにジャンが飢えた獣の如く（笑）ガァッと大口開けてジンから盗り、しかしジャンは頭上に現れたカレーの割引券に飛びつき、魔王石を離したところをルゥがヨーヨーで横取り、やったと掲げたところをカザミに盗られました。
そして再びジャンがカザミに返せと拳を繰り出し、右手が何やら黒く燻りますが、カザミが何か呪文を唱えるとそれが消えてしまいました。
カザミにジャンの力は通用しない――！？

この世界には大きく分けて二つの“力”が存在する。
一つは魔者や“鴉”がすべてを破壊し、有から無へ、すべてを無（ゼロ）へ戻そうとする力『無法（ゼロ）』
もう一つは人間が想像し、無から有へ、無（ゼロ）から何かを生み出そうとする力『生法（ジェネレイト）』
『生法』は『無法』に対抗できる唯一の力。
そしてカザミはその『生法』を操る生法師（ジェネレイト・マスター）。
ジャンの右腕にあるのは法図（マトリクス）で、『生法』によって施された生法図（ジェネレイト・マトリクス）。それを生きたまま腕に焼きつけ、無法力（ゼロフォース）の侵食を抑えるのは相当な高位生法師（ハイ・ジェネレイト・マスター）の仕事だな、とカザミの見解。
ルゥが「盗賊のくせに『生法』が使えるなんて」と言ってることから、生法師はなかなか身分の高い職のようです。さらに。
「それに生法師って、１６年前の『魔王石』が１３個そろった第２次世界崩壊（ワールド・ゼロ）で全員死んだんじゃ・・・・」
え、魔王石ってすでに何度かそろったことがあるんですか？
そしてルゥの言葉を聞いたジンは、ずいぶん詳しいんですね、と。
「１６年前に『魔王石』が再び１３個そろったことで起きた第２次世界崩壊を知っているのは、ごく限られた一部の人間だけだと思ってたんですが・・・・私の気のせいかな？」
つまり、ルゥはそのごく限られた一部の人間ってことですか。つか、ジンも知ってるんじゃん？？
でも、１６年前のことを知ってるってことは、ルゥはもう２０歳くらいはいってるんかな？　１７、８くらいかと思ってたんですけど。何かで調べて後から知ったというよりは、ルゥが当事者だった可能性の方が高いと思いますし。

しかしジャンは、そんなことどうでもいい、と。
カザミに攻撃を繰り返しますが、まったく効果がありません。むしろ足蹴にされてます。
ジャンは魔王石を集めて、人間になりたいんだそうです。
ジャンの右手は第２次世界崩壊のせいであんな手になってしまったそうです。つまりそれは、彼が１６年前のその現場にいたということ――。
けれどカザミはそんなちっちぇ夢かと笑い飛ばします。それでもジャンは必死。
「ぜってーにあきらめねえ・・・・オレは家賊に・・・・クロエに約束したんだ・・・・・・！！」
家賊にクロエ。ジャンはどこかの盗賊団にいて、クロエが親玉とかそんなところでしょうか？

「人になるべく『魔王石』を得んがため無法力を使い人とかけ離れた魔者“鴉”に姿を変えていく・・・・・・矛盾してるな」とカザミ。ジャンはこのまま力を使い続けていけば、いずれ無法力自体に飲み込まれて“無”へ――つまり、死ぬ。
それでもジャンはかまわない、と。彼にはもう、死ぬか盗るかどちらかしか残されていない。
「その掌（て）で盗ろうってのか？　触れるものすべてを無に帰す闇より邪悪な魔者の手で・・・・願いを・・・・希望を・・・・光を！！」
「盗る！！」
カザミの問いにジャンは迷うことなくハッキリと言い切りました。
そしてカザミは…
「そこまで決意がかたまってるならオレも迷わねえ・・・・“死”を選ばせてやろう・・・・」
と眼鏡をかけ、剣を構えました。
なぜ眼鏡かというと、ド近眼なんだそうで。あー、だからいつも睨んでるような目つきなわけ？（苦笑）
そして眼鏡をかけたのは、カザミの優しさ。
一撃で急所を仕留めないと死ぬまで無駄に苦しむことになるから――。
カザミは別に魔王石で願いを叶えようとしているわけではない、けれど。
「この『魔王石』を以ってでしか示せねえ忠誠心がある限り、誰にも譲れはしねえんだよ・・・・・・」
一体誰への忠誠でしょうか？
で、ジャンはカザミの口から発せられた風に捕まりました。
カザミは『生法』の中でも息吹から風を創造する「生成力」が得意なんだって。
そしてカザミは、動けないジャンに剣を振り下ろす――！
が、ジャン、カザミの風を喰い消した！？　しかも、カザミから魔王石を奪い盗った――！
しかし、包帯が完全に取れ、今まで見えなかった手首から先が。骨…？　骨の上に黒い靄が燻っているようです。これは、悪魔の手――！？　中指には何か鍵がついてますし…一体何でしょうか？？

何か色々新たな用語続出ですね＾＾；
でも今まで以上にワクワク感はたっぷりです！
次回は「封じられしもの！！」　ジャンの腕の秘密かな？？