たんさんすいぶ TRACK.37

「自分の事ばかりで情けなくなったよ」　（イブニング２２号）

進太郎の前からマークⅥが消えてしまった！！
もちろん、楽器としてのマークⅥは手の中にありますが、人間の姿が見えなくなってしまいました！！

一旦場面は変わって幸太郎。
音楽に対して真摯すぎる幸太郎は、レコーディングは通しでなければ認めないらしく、一緒に収録している他の演奏者たちが疲れ切っているのに「抜き」の録音を許しません。
そこへ咲先生が訪ねて来ました。もちろん、ツイッターの記事の真偽を確かめるためです。
っていうか、幸太郎と咲先生は昔付き合っていたのか…！　でも現在進行形ではないんですね。
幸太郎は記事のことは言いたい奴は好きに言えばいいと、記事が本当のことなのかどうなのかは答えませんでした。
しかし、むしろラッキーだと言います。
この騒動が進太郎が成長するいい起爆剤になってくれるかもしれない、と。
幸太郎はやっぱり進太郎に音楽をやって欲しいってことですか？

場面は戻って、進太郎です。
ただの楽器に戻ってしまったマークⅥに必死に呼びかけますが、答えは返って来ません。
そこへ部長がやって来て、マークⅥは進太郎の音楽そのものだから、進太郎が音楽を拒絶したらマークⅥは消えるんじゃないかと言います。
その言葉に、思い当たることがある進太郎。今も昔も、進太郎は幸太郎の音楽を否定している――。
部長は進太郎が本気でトラウマに向き合わない限り、マークⅥは見えないんじゃないのかと告げて立ち去りますが、進太郎は昔のことを思い出したくない。
どうしたらいいのか悩んでいると、スマホが鳴りました。
何かと見れば、入れた覚えのないアプリ。それはマークⅥがつけていた日記でした。
毎日毎日、進太郎のことばかり、しかも励ますような内容がほとんど。
マークⅥは進太郎のトラウマのことに気づいていて、それでも応援し続けていた。
それなのに進太郎は自分のことばかりだと自分を責めます。
けれど、お陰でトラウマと向き合う覚悟ができた――。
この後、進太郎はどういう行動を取るのでしょうか…！？