たんさんすいぶ TRACK.38

「その未来は光」　（イブニング２３号）

吹部の皆で合奏の練習をするも、本居先輩のフルートがないので高音が物足りません。
しゅんと肩を落とす草川姉妹と京作に、團先輩はあんな奴のこと考えてるヒマがあったら練習しろと怒鳴りますが、実は一番傷ついているんじゃないかと芥川先輩。團先輩は素直じゃないですからね…。

進太郎はみちに、幸太郎のことが知りたいと言いました。
幸太郎がどうして進太郎を捨てたのか、その理由を知らない。聞きたくもなかった。
でも、マークⅥのために知らなきゃならない。
だからみちなら幸太郎の曲をスマホに入れてるだろうから借りようと声を掛けたのですが、そこへカズが登場！？
みちが、進太郎に今なら幸太郎のことを知ってもらえるんじゃないかと先読みして、みちの幸太郎コレクションをカズに持って来てもらったのです！

そして過去のテレビ番組のインタビューを通して語られる、幸太郎の辛く苦しかった過去。
音楽が好きなのに演奏をなかなか認めてもらえずにいた幸太郎に対し、進太郎が吹けば誰もが足を止めて演奏を褒める。
考えて悩んで、ただ好きだからという理由だけで音楽はできない現実と葛藤し続ける幸太郎。
好きな時に好きなだけ、無邪気に純粋に音楽を求める進太郎。
過去を打ち明けていく幸太郎の話に、進太郎は自分が知らず知らずのうちに幸太郎を追い詰めていたことに気づきます。
そして幸太郎が出て行ったのは、音楽から離れた彼の久々の演奏を進太郎が否定したから――。
後悔の念を抱き始めた進太郎に対し、しかしテレビの中の幸太郎は希望の光が見えたと言います。
「他人に完全にオレの演奏を拒絶されたこと…それがオレにとっての這い上がるきっかけになったんです」
思いもよらない幸太郎の言葉。彼は一体どうやって音楽の道へ戻ったのでしょうか…！？