コーセルテル 子竜物語 ５５話

「風のきもち」　（ゼロサム１１月号）

今月はショートです。

ミリュウさんがコーセルテルに帰って来た数日後。
風竜家の玄関先で、ジェンとシオリアが言い争っています。
お陰で周囲は超暴風域（笑）

シオリアはミリュウさんから報告を聞きたいから起こして来い、と。
ジェンはミリュウさんは疲れてくたくただから寝かせておきたいし、報告ならカディオさんの手紙が行っているはずだ、と。
ジェンは普段はあまり怒らないですが、シオリア相手だと容赦ないですよね～。
見かねたロッティがマシェルを呼びに行き、フアナやグレイスたちもついて行きました。

暴風を起こしているのは2人ともだけど、そのほとんどは実はジェン。
ジェンは本当はミリュウさんに対してすごく怒っている。
でもミリュウさんは先代に頼まれて、月の精霊やその術士、地竜術士とその家族のために頑張って疲れてしまっただけで、彼が悪いわけではない。
だからミリュウさんを怒ることはできない。
だからジェンは訪ねて来たシオリアに、ここぞとばかりに八つ当たりしていただけ。
シオリアもそれを理解し、風竜術士はいつの代も困り者だらけで、補佐竜の苦労はよく分かるから、ジェンの八つ当たりくらいいつでも受けてやる、と。
そう言われて泣きそうになっていたジェンはくすりと笑い、シオリアにも私にはうそをつかなくていいよ、と。
シオリアも報告が何だと言ってはいますが、実はミリュウさんのことが心配で様子を見に来ただけだったようです。
相変わらず素直じゃない…（苦笑）
そしてジェンにミリュウさんの寝顔を見る許可をもらい（笑）、今回はそれだけで帰ることに。

それにしても……ジェンの婚約者ってやっぱり……？
あんまり認めたくないんですけど！！
カディオさんとエレさんについては少しずつ納得し始めているところですが、メオジェンについてはまだ諦めたくないんだよー！
私の妄想でしかないことは分かってるんですけども…。