たんさんすいぶ TRACK.36

「She changed me special」　（イブニング２１号）

合宿には来たものの、進太郎は自分のせいで吹部が活動停止になったことを気にしている。
皆が海で特訓（？）をしている中、進太郎はマークⅥと2人で練習。
練習といっても少し遊んだり、気ままに吹いたりと、好きなようにやっているうちに落ち込んでいた進太郎も気を持ち直します。
そして、マークⅥが特別なのだと改めて感じます。他の楽器ではなく、マークⅥが吹いてて一番楽しい、と。
マークⅥがいなかったら子供の頃にやめた音楽をもう一度やろうとは思わなかっただろうと。
マークⅥが進太郎にとって最高の相棒だということを――。

一方、みちは本居先輩がツイートした内容を怖くてまだ見ていなかった。
けれど知らなければ進太郎の力にもなれないし、本居先輩がこんなことをした理由もわからないまま。
勇気を出して記事を読みます。
そこには、過去に幸太郎が吹部の顧問や生徒に厳しくしすぎたせいで何人も辞め、中には不登校になってしまった生徒もいたこと、小学校に入りたてだった進太郎を１０日間放置し、栄養失調で一時入院させ、その後進太郎は施設に入ることになったなどということが書かれていました。
とても信じられない内容ですが、みちは以前に進太郎が兄貴に捨てられたと言っていたことを思い出します。
そして、そこへ戻って来た進太郎が全部本当だと告げました。
なぜ本居先輩が知っているのかわからないけど、記事の内容はすべて事実。当事者でなければ知らないようなことばかりなのに、本居先輩って本当に何者…？
けれど、進太郎はせいせいしている、と。
幸太郎の正体が世間にバレたことはむしろ進太郎にとっては都合がいいと言います。
このまま大問題になってＴＶやネットで叩かれて、楽団にいられなくなって――「あいつが…もう二度と音楽出来なくなればいい」
しかしそう言った進太郎に、マークⅥがダメだと言います。
「シンタロウ……コワイ顔シタラ駄目ヤ……！　セヤナイト…」
そう言いながら、マークⅥの体が消えていく――！？