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「コーセルテルの竜術士」シリーズの感想と、たまに二次創作小説を書いています。 他の漫画やアニメの話もしますので、色々ネタバレ注意です!
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「暗竜たちの望む夢」 (ゼロサム5月号)

待ってました、久々の巻頭カラー!!
しかも珍しい暗竜メイン。
せっかくのカラーなのに色味が黒っぽくてちょっともったいない気もしますが、他の暗竜と並ぶとプレアのカラーリングの違いがはっきりと分かりますね。
ラルカが新しい衣装になっていますが、単純に露出度が減った(苦笑)

ちなみに今月でゼロサムは15周年。
今回は毎年恒例の直筆イラストサイン色紙のプレゼントはありませんが、描き下ろしイラスト小冊子が付録になっています。もちろんコーセルテルのイラストもあります。





いきなりプレアとヤチのケンカから始まります。
ケンカというか、ヤチが作って持ってきてくれたクッキーを、プレアが一方的にいらないと言って怒って部屋に戻ってしまいました。
プレアの代わりにヤチとアグリナに謝るテイムさん。
昨日、プレアはまた熱を出して寝込んでしまっていたそうです。
早く術を使いこなせるようになりたくて練習を頑張るけど、そうすると熱が出て練習ができない。
だから目に見えて術が上達していくヤチが羨ましくて歯がゆいのだろう、と。
それに対してアグリナは、次はもっとすごいお菓子を作ってくる、と。
実は今日のクッキーは少し焼きすぎてしまった。十分おいしいけど、練習すればもっとおいしくなる。
「だからプレアもへこたれないで! って言っといて」
そう言ってアグリナがテイムさんにクッキーを渡し、帰ろうとした所に、ノイとクルヤが訪ねて来ました。

プレアとヤチの様子を見ていたラルカは、部屋に引きこもってしまったプレアの元に。
そして、プレアは人化術に特化した変種だから人化術を練習すればいいと思うとアドバイスしますが、プレアは人間になんかなりたくない、お前とは違うとラルカに怒ります。
けれどテイムさんがクルヤが来たと呼びに来ると、
❝おれの病気、治してくれるやつか!!❞
と途端に笑顔になりました。現金な奴め(笑)

クルヤは来るのが遅くなったことを詫びますが、代わりに変種について色々調べて来てくれたそうです。木竜の里には変種の資料がたくさんあるらしいです。
そして、種を問わなければ人化に特化した竜はけっこういる、と。
そこへラルカが遅れて出てきます。
ノイに新しい服ねと言われ、お出かけ服と答えるラルカ。
ウィルフさんのお休みまで人化術を頑張れたら人間の町へ連れて行ってもらえるそうです。
そうですね、人がたくさんいる所にいつものあの服ではウィルフさんが心配でたまらないですよね(苦笑)
ラルカの話にクルヤも加わって盛り上がっていると、当然、プレアが怒ります。
❝早くおれの変種、治す方法おしえて!!❞
そう言ったプレアの言葉に、クルヤは少し困った顔。
テイムさんはすぐに話は簡単ではないと気づき、クルヤを家の中へ。

ノイはクルヤの荷物持ちでついて来たけど、そっちの方がついでで、実はラルカをお茶に誘いに来た。
けれど人化術を頑張っているラルカの姿に、他にも難しい筆記試験もあるし、今は邪魔をしちゃいけないから今日はやめておく。
その代わり、試験が終わったらいっぱい遊ぼうと言います。
ラルカがコーセルテルにいる間に、いっぱい、いっぱい!
そう約束して、ノイは帰りました。
それにしてもラルカは最近は普通に笑いますね。今回は出て無いですが、エリーゼもだし。プレアは最初から表情がころころ変わるし、あとはナータだけ……超難関ですね(笑)

ノイを見送ったラルカも、クルヤの話を聞こうと3人のところへ向かいますが、部屋に入ろうとするとプレアの❝人化術!?❝と嫌そうな声が。
あんたまで人化術を、とクルヤに対して怒るプレアですが、テイムさんがちゃんと話を聞きましょうといつもより強い口調でプレアを諭します。怒っているわけではないけど威圧感のある言葉にプレアも思わずビクッとなって黙ります。

竜族の変種は突然変異で生まれる、特化した能力をひとつだけ持った竜。
その特化した以外の力を使おうとすればめまいがしたり熱があがったり、激しく疲労し倒れてしまうこともある。プレアがまさに今、その状態ですね;;
そして、中には住む場所まで限定されてしまうこともある。
昔、海草に特化した木竜が出た。その竜は木竜の里に住むことができず、生涯水竜の里で暮らした。
人化に特化した者も似た状況に置かれる者もいる。
人が住めない場所にある里の、火竜や水竜、光竜。前例はないけど暗竜の里も宇宙にあるならそうですね。
でも――
「人化に特化した竜はその力を極めることで竜の力を持ったまま完全に人間になることができます。つまり、竜の力をあやつる力を持った人間、竜術士になれるのです」
竜術士になった竜の記録はいくつもあるそうです。特に竜都が滅びた後、しばらくの間は人化に特化した竜が多く出たそうで。
竜術士は時には竜より上手に竜術を使える。だからこそ竜は竜術士に子竜を預け、術を習わせ育ててもらう。
つまりそうなれば、プレアは普通の竜より自分の力をうまく使いこなせるようになる。
❝じゃあおれは宇宙に行けるんだな!!❞
プレアは大喜びでテイムさんに抱きつきます。無邪気なプレアの姿に、テイムさんもそっとプレアを抱き締めますが――。
クルヤはただプレアを喜ばせるために来たわけではありません。
そこに至るまでの現実は、話さなかったからといって消えるわけではないのですから。
プレアが人化術を会得して宇宙を行き来できるようになるには時間がかかる。
幼竜のうちは人化術はできない。まずは少年竜まで成長して竜人化術を安定させる。
それから人化術と暗竜術を同時に練習しなければならないが、人化が成るまでは体の弱い変種のままで無理はできない。
さらに暗竜はもともと成長が遅い種族で、ラルカやナータでさえ少年竜になるのに3年かかった。プレアはもっとかかるかもしれない。
それに、人化して竜術士並みに自由に力を操れるようになるまで、何年かかるか。5年か10年か、もしかしたらもっと――。
クルヤの話に心配そうにテイムさんを見つめるプレア。
けれどテイムさんは、「私はこの子と一緒に宇宙へ行く。そのために竜術士になったんです。たとえ何年かかっても」とにっこりと笑いました。プレアも嬉しそうに笑います。
クルヤはそうですか、とほっとしたような、困ったような、曖昧な表情です。
プレアはおそらく時間がかかってしまう、ということしか分かっていないでしょうが。
時間がかかればかかるほど、人間であるテイムさんは老いていくわけで。
もしかしたら、プレアが自分の力で宇宙へ行けるようになる前に、先に旅立ってしまうかもしれない――。

入り口に立ったまま話を聞いていたラルカは、ハッとしてお茶を持ってきます。
そしてクルヤに「プレアは火竜の友達がいる――から、大丈夫…」と言います。
ケンカして仲直りして、励ましたり競ったりしながら一緒に大きくなっていく友達が。
言いながらラルカはヤチが持ってきてくれたクッキーをお皿の上に出します。
おいしそうと言うラルカに、プレアはクッキーを食べて味はともかくこげてる、まだまだだなと文句を言います。
文句を言いながらそれでも食べ続けるプレアに、クルヤはラルカに言われたことをなるほどと納得します。
大事な友達がいることの心強さは、クルヤもよく理解しているでしょう。
それでもテイムさんはヤチに「一緒に、元気に! 行きましょうね、宇宙に!!」と改めて言いました。
きっとテイムさんの今の夢は宇宙に行くことではなく、プレアと一緒に宇宙に行くこと、でしょうから。

それは遠くへと旅立った暗竜の一族がプレアに託した願いではないでしょう。
一族の願いはきっと、プレアに平穏に、幸せに暮らして欲しいということ。
けれどプレアがコーセルテルで幸せに暮らしながら宇宙を行き来できるようになったら最高じゃないですか。

ラルカもいつか暗竜の里と行き来できるようになる日が来るなら、お手紙を届けに行けたらいいなと、空を見上げながら微笑みました。

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