たんさんすいぶ TRACK.2

「きらきらひびけ」　（イブニング１３号）

キーオイルを差す進太郎……扉絵がすでにエロい（笑）
こういう構図になることは分かっていましたけど。
というか、こういう構図にするためのアルトサックスなんでしょうけど（苦笑）

キーオイルを差したのに、サックスちゃんの音が出ません。
しゅんとする彼女に大丈夫だからと声を掛ける進太郎ですが、その声で京作が目を覚ましました。っていうか同室だったんですね。
ピカピカになったサックスを見て驚く京作ですが、やはり彼には普通の楽器にしか見えていません。
サックスちゃんは何か言いたそうに口をぱくぱくさせていますが、進太郎にはこれ以上どうしたらいいのか分からないので、放課後に京作と吹部に行ってみることに。京作もクラスメイトに吹部のメンバーは昨日の人達だけではないと聞き、やはり吹部に入ることにしたようです。

そして部室に行ってみると、早速昨日はいなかった人が１人。
見た目がヤンキーっぽいので京作はビビってます（笑）　進太郎は全然平気そう。
怖がってる京作に「読む？」と手にしていた漫画を差し出すヤンキーくん。
『オルフェウスの扉』という少女漫画（！）
きっとモデルにした漫画があるのだろうけど私は知らないので調べてみたら、『オルフェウスの窓』という作品が出てきました。あらすじを読んだら音楽学校が舞台の漫画らしいのできっとこれですね。
でも窓越しに出会った男女が必ず恋に落ちるという話はどこかで見た気がする…母親の実家にあったかなぁ？
で、その漫画を読んだ進太郎は描き込みの細かさにすっかり気に入ってしまったようです（笑）
目の付け所がさすが滝君、と後ろから話しかけたのは貞子さん（←本名でした）。
そして他の部員たちもぞろぞろとやって来て、進太郎が磨き上げたサックスを見て驚き、絶賛します。
でもやっぱりみんなにはアルトサックスにしか見えていません。
そして、サックスに刻まれていた「ＭＡＲＫⅥ」という文字を見つけて声にならない絶叫を上げる團先輩。プロの奏者にとっても憧れの名器だそうです。現在は生産中止だから幻の名器としてウン百万は下らないとか。なぜそんな大層なものが部楽器として学校に置かれていたのでしょう？
部員たちは価値ある楽器に驚いて盛り上がりますが、進太郎は古い楽器ならますますメンテのしがいがあると別の方向に盛り上がってます（笑）

それはそうと、サックスの音が出ないと進太郎が言うと、リードがついてないとあっさり返されます。
そして本居先輩が、リードは自分に合った音色を出せる物の細かい見極め、自分で削って調整するような細かい感覚、割れたら終わりだから扱いにも細かい配慮が必要……と、細かいという言葉を連呼されて、進太郎は武者震い（笑）　どんだけ細かい作業が好きなんだよ（苦笑）

リードをつけてもらったサックスを進太郎は吹いてみますが、やはりうまく音が出せません。
すると先ほどのヤンキーくんこと芥川先輩（先輩だよね？）が吹き方を教えてくれ――見事、サックスちゃんがとびっきりの笑顔で歌いました！！
楽器が擬人化されてるから音の表現がそのまま表情になっていてとても分かりやすいですね！
そしてサックスちゃんも「シンタロウ」とやっと声を出しました。
「楽神オルフェウス、妻エウリディーケを地獄の底から甦らせられるのはお前しかいない。……お前が甦らせてやったんだ。誰にも吹かれる事なくガラクタ同然だったコイツを。このサックスはお前が奏でろよ」と芥川先輩。見た目に反して良い人ですね、芥川先輩！　でも神話ではオルフェウスはエウリディーケを助けられてな…ゲフンゲフンッ
そして扉絵に引き続き構図がキケン（笑）　サックスは抱くように持ちますからね（苦笑）
やっと音を出せたためか、とても嬉しそうなサックスちゃん。
しかし、「シンタロウ、シバイタロカ、ワレ」とキラキラな笑顔に不釣合いな言葉を発するサックスちゃん。
「訛ってる…」とショックを受ける進太郎に、「それ良い表現！」と双子ちゃん。本居先輩がヴィンテージだから前の奏者のクセがついてる、と。芥川先輩は「オルフェウス、これからお前の色に育てればいい」と言ってますが、オルフェウスって進太郎の呼び名に固定なんですか（苦笑）

進太郎とサックスちゃん、これからどうなって行くのでしょうか…！？