たんさんすいぶ TRACK.33

「フリーダムな三角関係」　（イブニング１８号）


今回はセンターカラーです！
そして……ツッコミどころ多すぎな展開ｗｗ

明嶺の演奏にはたくさんの人が集まりました。さすが名門校。
厚みのある演奏に観客たちは圧倒され、「レ・ミゼラブル」の激しく悲しい曲に誰もが心を奪われる――！
そんな中、進太郎はマークⅥの様子がいつもと違うことに気づきます。
カズを虜にしているはずなのに妖艶でもなく呪われてもいない、深い悲しみに包まれている彼女の姿に思わず名を叫ぶと、マークⅥの精神体が進太郎のそばに寄り、語り掛けました。
「皆……マークⅥのそばからいなくなってしまったの。ずっと一緒にいたかったのに……どうして……幸太郎……」
マークⅥの口から出た幸太郎の名前に、進太郎はもちろん驚きます。
しかしマークⅥはすぐに本体に戻ります。
けれどその衝撃でカズはコントロールを失い、本体を譜面台にぶつけてしまいました。
が、逆にそのお陰で新たな傷ができ、マークⅥは元の口が悪くて可愛いマークⅥに戻りました。

明嶺の演奏が終わり、マークⅥを返してもらうためにカズを探す進太郎。
カズは明嶺と丹三の勝負は誰が見ても明嶺の勝ちだから、進太郎は私がもらっていいよね、と。
しかしともかくマークⅥが心配な進太郎は一目散にマークⅥに駆け寄ります。
やっぱりみちやカズよりマークⅥの方がヒロインっぽいよなぁ（苦笑）
楽器のことばかり心配している進太郎にカズは怒りますが、みちは逆にあれでこそ進太郎だと喜びます。
「楽器（マークⅥ）と音楽に夢中になってる進太郎君がやっぱり一番だなぁ」
そう言ったみちは本当に嬉しそうな笑顔で、カズも一瞬言葉を失います。
みちは進太郎に正露丸の曲を吹こうと駆け寄り、2人で演奏。
何だか幸せそうな2人の姿に、カズはすっかり蚊帳の外な感じです。
「……なーんだ、答えなんてはじめから出てたんじゃない……」
そう呟いて諦めモードなカズ。
話の途中で飛び出してごめんと戻って来た進太郎とみちに対し、演奏で勝った方が進太郎をもらうって話を本気にしていたのかと強がります。
カズがみちは進太郎と付き合えばいいと言い、潔く身を引いてこれで円満解決――かと思いきや、
「大切なのは進太郎君の気持ちでしょ！？　カズちゃんが勝手にゆずるなんておかしいよ……！」
と、みちがまさかのダメ出しです。
進太郎もみちも大切だから、こんな形で無理矢理に決めたくない、と。
いやでも、進太郎がみちを好きだと言えばそれで終わる話でしょ？
なのにみちがそんなことを言うから、カズが開き直っちゃったよ！？
「私も進太郎と付き合うことに決めたんだ」
いやいやいやいや！？
姉妹仲良く進太郎と付き合うって！！　それこそ進太郎の気持ちを無視して付き合うという概念すらすっ飛んじゃってるよ！？
そして周りの吹部のメンバーも面白半分で盛り上げる（笑）
みちもカズちゃんらしいと笑っている場合じゃないだろ！？　それでいいのか！？
結局進太郎の気持ちはまったく大切にされていません（笑）