「始まりのハグ」 (マガジン21号)
サブタイからして零桜!!
エンペラーによれば、珍種パワーは異能の源の生命力まで根こそぎ打ち消してしまうそうです。だからこのままだとロストしたみんなも死んでしまうかもしれない。
雪比奈は桜を見て、心が無垢な生まれたての子供に戻っていると言います。子供は善悪の判断がつかず、命の意味も分からず、虫を興味本位で殺したりする。今の桜はそれだ、と。それゆえに残酷で非情で強欲で、震えるほど美しい。
…なんか雪比奈がそういうこと言うとやたらエロく感じるのは私だけですか(^q^)
そして零は桜を止めに走ります。
桜がこんなことを望むはずがない。誰のことも命がけで守ろうとする桜だから、みんなを傷つけて1番悲しむのは桜自身――。
しかし凄まじい珍種パワーに零もいま一歩のところで桜に近づけません。けれど距離が縮まった分、珍種パワーをまともに浴びて、体の中から何かが抜き取られるように零の力も抜けていく――!
…なかなかシリアスな場面なのですが珍種パワーって書くとなんかマヌケだなぁ(苦笑)
成す術なしかと思われたその時、桜の頭上から鉄骨が!! か、影山ーーーーーっ!?(@イナイレ/笑)
桜も怯んで珍種パワーが消えました。
そして姿を見せたのは刻。こんなところで零や桜に死なれてはつまらないと、助けてくれたようです。
その隙に零は桜に必死に呼びかけますが、桜は再び珍種パワーを放出。首を掴まれた零は、小さい頃の記憶を思い出します。
トンボの翅をちぎろうとしていた桜を、殴って止めた零(女の子を殴るなよ…)。
虫だって生きてるんだから殺しちゃだめだと説教しますが、桜はよく分かっていない様子。そこで零は桜にハグ! あったかい、動いている命は殺してはいけないと教えます。
そして桜はハグが気に入ったらしく零から離れない。
つまり桜にハグを教えたのは零だった。
それを思い出した零は――
「バカ女!! いい加減目ェ覚ませ!!」
そう言って桜にハグ!!
桜は元に戻りました。
しかし、珍種パワーを炸裂させていた間の記憶は全部ある。
みんなにひどいことをしたと震える桜。
それを煽るようにシヲンが桜のことをとんだ化物だと言います。
さらにそれに対して、零や泪たちも正真正銘の化物だ、気味が悪い、ただの人殺しよりタチが悪いなどと心無い言葉を。けれど――
「でも、だからなんだ?」
全員の声が響きます。
自分たちだって同じ化物、それを護ってきたのは桜で、一緒にいることを選んだのも桜。
「もめごと全部片づけて「渋谷荘」に帰るんでしょう? あんたがいなきゃ始まらない」
みんなの言葉に桜は涙し、笑顔でありがとうと答えました。
これで一件落着。
しかし――零の左腕を狙って、刻との戦いが始まる――!?
次回「12月32日がもたらす悲劇」
桜が自分の力をコントロールできれば本当に最強なんですけどね…。