コーセルテル 子竜物語

「その後に望む」　（ゼロサム５月号）

今月はラシェが主人公の番外編です。

ラシェがまだ子供の頃の話です。
ダグとカロアスは色々と協力し合っているようですし、カロアスの妹のクレーナとラシェは友達（本人は悪友と言ってる）のようです。
カロアスが嫌いなのは”竜”ではなく”考えなしの竜”だとラシェは理解していて、彼が竜の悪口を言っているのを知っていて、それを他の竜や竜術士に聞かせてはいけないということも分かっている。
子供の頃から頭の良い子だったんですね。
けれどそのラシェの親であるダグとフェルリはほとんど口を利かない、周りから見ればあまり仲の良くない夫婦と思われているようです。
せめてケンカでもすればいいのに、と言うラシェ。
ケンカの後の仲直りは効果抜群だから。
そんなラシェの言動に翻弄されてオロオロとしているアゼット。
２人の様子に気づいたフェルリさんがケンカをしているのかと心配して声をかけると、ラシェはアゼットとじゃケンカになんかなりようもないと笑います。
だって、ずーっと仲良しだから。
今は両親がすれ違ってばかりだけれど、いつか大好きなみんなで笑い合って暮らせるはず。

ラシェの願いは、そんな些細なことだったけれど、結論から言えば叶わなかったんですよね。
だからこそ、本編で生きている間に叶えられなかったその願いを今度こそ叶えて欲しいですね……！！