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「悪のエルピス⑤～志　高く」　（マガジン２７号）

えぇー…………
一体どこからツッコめばいいの？？

ゼドが言うには、平家先輩が“エデン”に固執しているのは彼が１２月３２日を最も悔やんでいるから。だから平家先輩を許してやれと、ゼドは雪比奈に言います。
雪比奈は平家先輩と和解したのかと思ったらまだそこまでは行ってなかったんですね。
そして雪比奈は自分の体が女になっていることに対しては別に何も気にしていないようです。だからってズボンがずり落ちるのは気にしようよ。男でもそこは気にするところだろー！？

零たちの前に現れた、弁当と手を組んだという平家先輩。
「天使の恩恵」のサイトを使って集めた人間たちの生命力は凝縮して液体化され、それは異能者の血の代用に。
なぜそんな物が必要なのか――！？
「・・・・珍種（オレ）の血と異能者の血（代用）が混ざると、何が起こるんだっけ。」
淡々と恐ろしいことを言ってのけた弁当はその代用品を頭から浴びて、自ら虚無化を発動！！
止めようとする零を、平家先輩が抑えます。青い炎を出す零の手を避けず、あえて組んで。
「こ・・堪えてください、大神君。今暫く・・・・」
平家先輩の台詞が明らかに敵に回った者の物言いではないですね。何か相当の理由がありそうです。
そしてその理由は、すぐに明かされます。
虚無化を起こした弁当は、それを桜の起こしている虚無化にぶつけたのです！！
すると、虚無化が消えていきます！！
「・・・・虚無化は異能でも珍種パワーでも消滅させられません。・・・・唯一の方法は、虚無化に虚無化をぶつけて対消滅を起こすこと」
平家先輩はそのためにずっと動いていたということですか。
対消滅を起こすためには、「箱」を開けてすべての虚無化を外へ出す必要があった、と。
虚無化の力がある限り、誰かが利用して世界を支配しようとする。それでは未来永劫、本当の意味での平和と自由は訪れない。
「虚無化（あの力）が生まれた責任は私にもある。だから私のこの手で終わらせます。すべてが終わった時、私（悪）を裁くのはあなたの役目です」
そう零に告げる平家先輩。一体どれだけの思いで彼はここまでしてきたのでしょうか…。途方もないですね。

しかし、弁当の虚無化は不安定で、このままでは力負けしてしまう。
平家先輩はやはり代用品ではダメなようですねと、自らのムチでその体を切り裂き、血を――！！
平家先輩の強い思いは買うけど、だったら最初から代用品を使おうなんて思わないで自分の血を差し出せば良かったじゃないか……と思うのですが。
１２月３２日、間違えてしまった選択。
けれど志は“理想郷（エデン）”を創設したあの日のまま。時が幾つ廻ろうと、同志と共に。
高く・・・・志　高く
「すべては私達の“理想郷（すべての者の平和）”の為に――・・」
平家先輩、完全に死ぬつもりです；；
弁当も、もう誰もレゲエめがねやネコ耳男のような目にはあわないと安堵する一方で、あともう一度くらい零や桜と一緒に弁当を食べたかったと、遺言のように呟きます。
そして平家先輩と弁当の血が混じり、対消滅が成功――したかと思われましたが、まだです。
一瞬はパンドラの箱の虚無化も収まったように見えましたが、すぐにまた元の勢いを取り戻してます。
「・・・・残念だったね、平家。私がお前の企みに気がつかないとでも？」
まさか総理が何か先手を打っていたとでも！？

次回「「箱」の中の秘された真実」
今回の総まとめ。
平家先輩も弁当も回りくどすぎる！！
この結果を見ると、今までの闘いが全部無駄じゃないかと思えてしまうのですが…。