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「悪のエルピス⑥～baby smoker」　（マガジン２８号）

私は「煙草なんてこの世から消えてなくなりやがれ」な人なので、今まで煙草がキーになっているようなシーンはほぼスルーして来ていますが…今回ばかりは触れないわけにはいかない…。

総理は今まで何度か「箱」が開いた時に悪の遺伝子を埋め込んでいた！？
それにより、虚無化そのものが意志を持ち、暴れ回りながら殺戮と破壊に向かっている。
もう桜にも止められない。
さらに総理は七つの炎を複数同時に扱うことができる！？　今まで誰にもできなかったこと、つまり総理は誰よりも七つの炎を使いこなしている――！？

そんな総理に平家先輩は攻撃されますが、虚無化の対消滅のために血を流しすぎて動けません。
そしてそれを助けたのは刻。
ウソばっかりの平家先輩の言葉はもう信じない。だから、「オレはオレが見てきたアンタだけを信じるって決めた」
昔から寧々音には優しかったから、その姿が本当の平家先輩だと信じることにしたんですね。
平家先輩の肩を持った刻に、見下げた息子だと言いながら、強くなったと褒める総理。
しかし素晴らしいのは異能であって、刻自身のことではない。
幼い頃には異能を持っていなかった刻は、異能を使って父親に褒められる寧々音を羨ましく思っていて、父親に認められるために勉強を頑張った。
けれどテストで１００点を取っても見向きもされなかった。
能力にしか興味がないなんてひどい父親ですね…。で、だから母親は一体誰なのさ？　今どうしてんのさ？　その答えを聞くのは怖い気もするけど…。
平家先輩は刻が父親と同じタバコを吸っていたのは、父親の影を追っていたからだと思っていたようですが、刻としては同じタバコを吸わなければ父親に勝てない気がしていた、と。
刻にとって一番強いのは父親だったから。
けれど外の世界にはもっと強い奴がいっぱいいたと、虹次や零の顔を思い浮かべる刻。
そして彼らが教えてくれた。自分にもっと可能性があることを。
「あいつらに勝てなくても・・・・それでも這い上がってこれたのは、オレがオレ自身を諦めなかったからだ！！」
そう言って刻は総理を攻撃しますが、総理は七つの炎を複数どころかすべて同時に繰り出した――！？

一方、泪や遊騎は虚無化を抑えるのに必死です。
しかし桜の持っていた「パンドラの箱」まで虚無化し、さらには桜自身にも虚無化の攻撃が！！
泪が逃げろと叫びますが、心の消えている桜には声が届きません。
遊騎は神田先生やみしるを護れなかった自分のせいだと言って桜を助けに行こうとしますが、それを零が止めます。
２人の死はたしかにきっかけだったかもしれない。けれど――
「・・・・あの人はあの人なりにいっぱいいっぱいだってわかっていたのに・・・・オレが・・・・心を閉ざさせたようなものだ」
今まで桜に言われてきた様々な言葉、零を変えようと真っ直ぐに、本心でぶつかってきた彼女の姿を思い出し、零は奥歯を噛みます。
「・・・・闘いなんです。オレとあの人の。もう・・・・逃げるわけにはいかないんです」
そう言った零の顔には、どこか吹っ切れたような微笑み。
そして零は桜の元へと走り出します。
死にに行くつもりかと、『エンペラー』が冗談めかして言いますが、彼も確かめたいことがある、と。彼の本体の在り処が桜に関係ある？？

次回「禍福は糾える縄の如し！！」
やっと零桜展開か！？
とりあえず闘いとは、零が自分の本心を認めるか認めないか、ってことですよねｗｗｗ（零桜的に）
桜を失いそうなのにもうウソなんてつけないよねーｗｗｗ