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「コーセルテルの竜術士」シリーズの感想と、たまに二次創作小説を書いています。 他の漫画やアニメの話もしますので、色々ネタバレ注意です!
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「風竜術士の帰宅 中編」 (ゼロサム7月号)






ヴィーカがコーセルテルのそばまで来ていることを知り、クレリアとエトワスは安心します。
そしてクレリアからヴィーカのことを聞いていたアグリナは、いい人だからコーセルテルに呼んでも大丈夫だとカディオさんに進言。その真意は、せっかく友達になったクレリアともっとおしゃべりしたいからという理由ですが(苦笑)
クレリアたちは、ヴィーカが古代竜学者で亡くなった両親の遺志を継いで竜の都を探していること、2人の旅の手助けをしてくれたことを話し、とってもいい人だと伝えると、ランバルスさんの口元が思わず緩みました。自分の娘だともう確信していますね。
しかしカディオさんが、いい人かどうかは大事なことだが今は問題じゃない、と溜息をつきました。
竜術士にならない人間、竜にも竜術士にも知己も縁もない人間はこの地には入れないという決まりがコーセルテルにはある。
「竜たちがここで育つ子竜たちと、ここに住まう者を守るために決めた決まりごとを竜術士がやぶるわけにはいかんだろ?」
アグリナの気持ちは分かるけど、カディオさんの言うことももっともです。里の竜たちの頭が固いのは確かですが、厳しい決まりがあるからこそコーセルテルは平和でいられるわけですからね。

それでも諦めきれないアグリナは、自分がヴィーカと“秘密の約束”をすると言い出しますが、ランバルスさんがダメだと止めました。
アグリナはまだ若いから、”秘密の約束”は先の事を考えて大事にとっとけ、と。
じゃあ代わりにランバルスさんがしてくれるのかと、アグリナが期待して訊きますが、ランバルスさんはムリだと答えました。
その直前まではにこにこしていたユイシィも、その答えには驚きます。
そしてランバルスさんはその学者さんにはあきらめてもらう他ないだろうと言い、ミリュウさんが1人で人ひとりを連れて飛んでいることを指摘して話を逸らしました。
ランバルスさんに言われてハッとしたマシェルが、ミリュウさんが力尽きて倒れちゃうと慌てだし、それを聞いたクレリアも急いで帰り支度しますと焦ります。

急に慌ただしくなったみんなの様子を背に、ランバルスさんは帰ります。
ユイシィが本当にいいのかと訊きますが、ああと笑って頷くだけ。
そんなランバルスさんの様子を不審に思うエトワス。
そこでカディオさんにランバルスさんの年齢を訊ねますが、36歳だと聞いてじゃあさすがに違うか、と。
ランバルスさんのことをヴィーカの父親じゃないかと思ったが、ヴィーカは20代そこそこいってそうだし、と。そりゃあ、ヴィーカは貫禄があるから年齢よりかなり上に見えますよね(苦笑) エトワスが勘違いしてしまうのも無理はありません。
でもそれではこの話はここで終わってしまいます。
しかし、この場にはとても鋭いカディオさんがいるのです!!(笑)
そのヴィーカの本名がヴィアンカで、母親がカルヘーツ出身の古代竜学者で、父親がマドリム渓谷の盗賊の長で谷の遺跡に住んでいたと言い当てると、走って戻って来たユイシィが「ヴィアンカさんはランバルス師匠の娘さんです」と答えました。
ヴィーカはマシェルと同じ19歳。
そしてランバルスさんはいつも娘は奥さんと一緒に亡くなったような言い方をしていたが、本当は生きているんじゃないかと昔イフロフさんが言っていたとカディオさん。

ユイシィはランバルスさんが娘さんのために娘に会わない方がいいと思っているけど、それではランバルスさんのためにはならないと言って――「おねがいします! 師匠とヴィアンカさんを会わせてあげて下さい」
いつもは決まり事には厳しいユイシィですが、今回ばかりはそんなこと頭にないようです。
果たしてユイシィの願いは叶えてもらえるのでしょうか…!?
ヴィーカを連れてコーセルテルに向かっているミリュウさんなら、あっさりといいんじゃない?って言ってくれそうですけどね。
でもカディオさんもヴィーカがランバルスさんの娘と分かったなら、出来る限りのことはしてくれるんじゃないでしょうか。家族を亡くしている身なら…ね。

空を飛ぶのはさすがに恐いようで、ミリュウさんにしがみついてるヴィーカがちょっと可愛いかったり。
最近はエレさんのカディオさんに対する気持ちの変化に、カディエレの覚悟も少しできてきてはいるんですが……私はまだミリュエレ推しですよ…!!><
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交錯する想いと願い
もう二度と会うことはないと思っていたヴィーカがやさしく強くかしこく立派に成長していたことをクレリアとエトワスから聞いて、ランバルスさんはとても嬉しそうでした。
なのに会うことを拒否したのは、シーダさんが亡くなってしまったからなのでしょう。
シーダさんを救えず、自分だけが生きていることをヴィーカに対して申し訳なく思ってるのだと思います。

エトワスがランバルスさんがヴィーカの父親じゃないかと思ったきっかけは、カディオが「竜術士にならない人間、竜にも竜術士にも知己も縁もない人間はこの地に入れない」と言ったあたりからのように思います。
エトワスを眠る月のいる場所へ連れて行く旅は、最初クレリアもエトワスも全く手がかりらしい手がかりがない状態でした。それがヴィーカと出会ったことで、いくつかアクシデントがあったもののほぼ真っすぐに眠る月のいる場所=コーセルテルに無事来ることが出来ました。エトワスはその理由がコーセルテルという地がヴィーカを呼び寄せているからで、ヴィーカとつながりのある人物がコーセルテルにいるのではないかと考えてランバルスとヴィーカの繋がりに気づいたのだと思います。

マシェルのようにランバルスさんの娘は奥さんと一緒に亡くなったと思い込まれてる中でイフロフさんだけがほんとは生きてるんじゃないかと思い至ったのは、ランバルスさんと同じ“父親”だからでしょう。
イフロフさんは若くして父親となって同じように若くして娘との別離妻の死を経験してしまったランバルスさんのことを、密かに気に掛けてくださってたのですね。

ユイシイだけが引き返してきたのは、ランバルスさんとヴィーカに再会してほしいというユイシイ自身の想いから。
その想いがどうか現実のものとなりますように。
くりん 2015/10/15(Thu)21:38:15 編集
Re:交錯する想いと願い
ランバルスさんは今更ヴィーカに合わせる顔がない、というのもあるでしょうが、彼女がコーセルテルに来れば「次の竜術士候補」にさせられる可能性が高いことも危惧しているのではないでしょうか。血縁者は術資質が似るようですし。
娘が立派に成長して自分の好きな仕事をしているというのなら尚更です。コーセルテルは良い所ではありますが、同時に閉ざされた場所でもあるので。
それに、ランバルスさんは娘のことを竜族に隠していたので、最悪の場合、ヴィーカの記憶が消されるという心配もありますね…;

ランバルスさんはカディオさんの言葉に強く賛同しなかったからこそ、エトワスが不審に思い、逆にヴィーカのことを何か知っているのではないかと、2人の関係に勘付いたのでしょうね。
ランバルスさんが演技派でもっと断固拒否していれば、エトワスも不思議に思わなかったことでしょう。

イフロフさんは娘を置いてきたわけではありませんが、結果的にはそういうことになるので、ランバルスさんの気持ちも察していたのでしょう。ランバルスさんがコーセルテルへ来た経緯を知っていれば尚更です。

ランバルスさんとヴィーカ、2人の再会にはまだまだ問題がありそうですが、周囲がとても頑張ってくれているので、きっと近いうちにユイシィの願いは叶えられると信じています。
天地葉夜  【2015/10/27 23:04】
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