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冴親の言ったことがあり、また、思い返してみれば色々とおかしなことがあったと、刻はすでに寧々音を殺したのは虹次ではないと確信して詰め寄ります。
しかし虹次は「必ずしも真実が人を倖せへと導くわけではない」「「悲しみの連鎖」はオレが断つ。お前の討ちたい「仇」はこの虹次・・・・それでいいだろう」と言って本当のことを言う気はない様子。
けれど刻は「仇」だろうと関係ない、刻自身が前へ進むために真実をはっきりさせる――。
刻は強い決意を見せるも、虹次はただで教える義理もないと、なぜか持っていた「珍鎮水」を取り出します。「珍鎮水」は異能者にとっては猛毒だけれど、校内に振り撒いて負荷をかけてパワーUPを促しているように、直接かければダメージを受けた分飛躍的にパワーUPできるかもしれない。そう、虹次は刻に「珍鎮水」をかけてみろと言うのです。
そして「珍鎮水」を受け取った刻は、悩むことなく頭の上からぶっかけました。
「オレは今、ドン底にいる。これ以上、下がねえってことだ。だからリスクなんて意味がねえんだよ」
それを見た虹次は「天晴れな覚悟だ」と笑いますが、なぜか刻はノーダメージ。それもそのはず、実は「珍鎮水」ではなくただのウイスキーでした。
2人の話を聞いていた泪は、寧々音を殺したのは本人がそう言っていたのだから冴親なのだろうと言います。
そして虹次に対して、なぜ黙っていたのか訊ねます。冴親が生きていたことも、寧々音を殺したことも、とんでもない卑劣な悪(クズ)野郎になってしまっていたことも――。
けれどそれに対して虹次は――「・・・・お前の弟は幼き頃、事故で死んだ。寧々音の「仇」はこの虹次。・・・・なあ泪、それでいいじゃねえか」
彼の言葉に身勝手だと泪は怒りますが、刻は気づきました。冴親が「仇」だと知れば刻は何としても殺しにかかった、そして冴親を討ったら1番悲しむのは泪で、「仇」は刻になる――。
虹次が言った「悲しみの連鎖」とはそういうことだったのですね。
っていうかそれって大分泪のためじゃないか…?
刻はムカツクくれえデケェ男だと虹次を認めました。そしてまずは冴親より強くならないとと意気込みます。
虹次も刻がどんな答えを出すか楽しみにしていると言いましたが、忠告を一つ。
さっきのウイスキーが本物の「珍鎮水」だったら確実に死んでいた。それを浴びてパワーUPという安易な話も存在しない。
「勇敢と無謀は否なるもの。さらなる強さを求めるなら尚のことそれを忘れるな」
そして夜になり、校内に誰もいなくなった頃。
いよいよ儀式が始まります。
火を焚いて校歌を歌って、まるでキャンプファイヤーのようですが……実は校歌が儀式の始まりの合図。
異能が使えないはずなのに、零の中から七魔が出現し、この場にいる異能者たち、つまり零、刻、遊騎、平家先輩、泪に姿を変えた――!!
異能を使えない今の自分で、異能を操る自分自身を斃せ――!!
っていうかあとの2匹は誰? 会長と桜なの? 異能者じゃなくても大丈夫なの?
次回「暗く深い心のトラウマ!!」
悪魔たち、服はいつもみんなが着ているものなんですけど。姿をそのまま映してるわけじゃないみたいですね。
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