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「正しき義」　（マガジン４４号）

アニメ放映開始直前！　表紙＆巻頭カラー！！
上条先生と入江監督と岡本くんとひよちゃんと鈴村さんの対談もあります。

街に解き放たれた犯罪者は２００人。
一人頭４０人ですが、この際だから誰が一番か決めようとそれぞれ散開します。
音速の移動＆攻撃でまずは遊騎が５人。
暴走する自動車を浮かせて地面に叩きつけ、刻が８人。
影で動きを封じて泪が１４人。
光で縛り上げて平家先輩が２２人。
他はともかく、平家先輩はのやり方は目立ちすぎです（笑）

そして零は犯罪者たちが乗り合わせて包囲網を突破しようとしていたトラックとバスをマモンでぶった斬って２５人。
しかし捕まえるのは機動隊に任せて去ろうとしたところ、崩れそうな高架下に子供や妊婦やお年寄りを含めた複数の人がいるのを見つけ、間一髪で受け止めますが、上の部分が丸ごと落ちて来たために大きすぎて燃え散らすことができません。
零は逃げろと言いますが、青い炎を目撃した人々は人間じゃないと恐ろしさに震えて動けません。
必死に橋を受け止める零ですが、重さは無常にも圧し掛かります。
このままでは全員潰れてしまう――！！
そんな大ピンチに火事場の馬鹿力が出たのか、どうにか橋を燃やせた零。でも上の服も一緒に燃え散ってしまったようです。
助けた人々は唖然として零を見ていますが、そんな零の頬を銃弾が掠めました。
近くにいた警察官が零を化け物と言い、凶悪犯と一緒に殺してやると銃を向けてきたのです。
しかし、零の前に助けた子供が違うと出てきました。
炎の人はこのお兄さんじゃない、と。
そして妊婦さんも炎の人は逃げたと言い、おじいさんはもっと小太りのイカつい男だったと証言。
別の青年が一緒に探すから来てくださいと、警察官をその場から連れて行きました。
なぜオレを助ける、一体何の得があるのかと零は問いますが――
「なんの得もないのにオレらを助けてくれたのはお兄さんの方じゃん」
そう言ったのは最初に零を庇った男の子です。
みんなからありがとうと言葉を掛けられた零は何を思うのか…。
そこへ遊騎が零を呼びに来ますが、最後に男の子が零の手を取りました。炎を出した、左手を。
「今度、青い炎の出し方教えて。そしたらオレもお兄さんみたいにその力で誰かを助けられる人になってみせる！！」
しっかりと零の手を握った男の子の手には、震えも恐れもありません。

何とか１００人ちょっとの犯罪者は捕まえられたようですが、堂々と異能を使えない今のままの状態ではラチがあかない。
そこへ遊騎が５人の力を合わせたらいい、と。
平家先輩が光で目眩ましをし、遊騎が泪を連れて音速で移動し一般市民を影で護り、残った凶悪犯を零と刻で捕獲すれば手っ取り早い。
だったら最初からそうしろよｗ
その作戦で零がやると言うのかと刻が小馬鹿にしますが、零は「・・・・始めよう」とわりと乗り気です。微妙に口元が笑ってる。
そしてあっという間に犯罪者たちが街から消え、何が起こったか分からないけれど助かったと喜び合う街の人々。
その様子を見た桜は、ここに人見がいたらと泣きました。
「人見先輩殿は大神達の存在を明るみにし、人々の記憶に残そうとした・・・・手段は間違っていたが存在する証の為に。でも、そんなことしなくてもここにいる誰もが今、存在しない者（大神達）の存在を強く感じているではないですか・・・・！！」
たとえその正体を誰も知らなくても、もう皆の心の中に存在しているんだ――・・

しかし、安堵するみんなの様子を見つめる珍種たち。
「弁当」が零に向かって呟きます。
「無駄だよ。君がどんなに人の良心を信じたくても。人には悪意がある。何者にも勝る、醜い悪意が。」
「弁当」はなぜそこまで人を悪だと言うんでしょうか…？

捕らえた犯罪者たちに、何でもいいから珍種の手掛かりを吐けと首を絞めるあおば。
それを止めるクラスメイトたち。
いくら犯罪者でも彼らも珍種のゲームの被害者だし、彼らにも軽々と「死」のボタンを押すような人間ばかりじゃないと知って欲しい、と。
しかし、頭に怪我をしていた１人の犯罪者に、紅葉がハンカチを貸そうと近づいたところ、歳を訊かれ１６と答えると、隠し持っていたカッターで縛られていた縄を切っていたその男は、育ちすぎだからいらないと言って紅葉の首をカッターで切りつけた――！！

次回「心の中に咲き誇る悪の華」
傷は深くは無い…と思うけど。まさか殺したりしないだろうから大丈夫だと思いますけど。
しかし目の前で友達を傷つけられては、もう皆黙っていられない――！？